自宅ゲーム会496 アートデッコ 他 | とりあえず日々ボードゲーム

とりあえず日々ボードゲーム

日本の片隅、島根県の浜田市で日々ボードゲームにはまっている管理人が、とりあえずボードゲームについて色々と書いていく(予定)のブログです。

令和5年5月26日

 

 さて、5月最後の土日となりましたが、今週は両日ともにゲーム会です。土曜日の方は午後からちい、やま、管理人といういつもの3人です。普段だとグルームヘイヴンからですがやまが到着する前に1ゲーム。

 

☆バスケットボドゲール

○概要

作者:アヂサワモユキ

対象年齢:8歳以上

対象人数:2人

標準時間:15-20分程度

 

 バスケットボールの試合をテーマに同点で迎えた最終ピリオドの攻防を再現したゲームとなります。

 

①ゲーム開始時に3枚のカードを配布し、そのうち1枚をプレイして最初の手番を競います。

②手番になると場のカードから1枚を選択し手元のカードと数字を比べ、勝敗を判定します。勝利した場合は得点を獲得できます。この時、得点で負けていると手札のカードと手元のカードを交換できます。

③伏せられたカードを選択すると、相手プレイヤーがブロックを宣言できます。投入したトークンの数だけ色を宣言でき、宣言が当たると数字に関わらず得点できなくなります。

④勝敗でフリースローとなると、箱裏のチップをはじいてゴールに入れるアクションで得点を判定します。

⑤これらを繰り返し場のカードがなくなると両者の手札を最後の場のカードとして配置し、これらがなくなるとゲームは終了です。より多くの得点を獲得したプレイヤーの勝利となります。

 

〇プレイ経過

 ゲーム開始時の様子です。ピラミッド状に並べられているのが場のカードで、これらと手元のカードを比べ得点の判定を行います。ピラミッドの頂点の位置にある箱がフリースロー用のコンポーネントで、フリースローになるとボールトークンをはじいてリングの中に入れようとします。

 

 裏向きのカードの引きに恵まれたこともあり、ちいが終始リードのままゲームは進んでいきます。

 

 管理人も選手の交代を上手く使いながらちいに追いすがり場のカードがなくなった時点で1点差というところまで追い詰めます。

 

 しかしながら、最後の最後に3ポイントを決めたちいが逃げ切りゲームセットとなりました。

 

〇評価

 バスケットボールの試合の大詰め、同点で迎えた最終ピリオドの接戦を再現したゲームです。 基本的には手元のカードと場の数字を比べて勝利すれば得点、負ければ無得点で、どちらにしても手元のカードを場のカードに交換して次の手番に備えるという手順を繰り返します。通常は得点を狙うと手元のカードより数字の小さなカードを選択していくことになり手元のカードは弱体化していくため勝ってばかりというわけにはいかず、数字の高いカードを手元に置くために時には負けることも必要になってきます。また、裏向きのカードは何が出てくるかわからないので出来るだけ高い数字で臨みたいですがそういう場合を狙ってブロックされる可能性があるためなかなか万全の状態で臨むこともままなりません。相手の手元のカードも鑑みながら、如何に上手く得点をつなげていけるかのカードマネジメントは考えどころとなっています。

 また、場のカードがなくなった時点で手札に残ったカードは最後の場のカードになるということもあって、そこまでにどう使うのか、何を残すかというのも悩ましいですね。

 あと、フリースロー部分だけアクションになっており一見すると簡単そうに見えるのですが、思った以上に力加減が難しく難易度は高めで、ゲーム中のアクセントとして楽しめる内容になっています。

 若干テーマとなるバスケットボールらしさが弱いかなというのがなくはないですが、ゲームとして大きく気になったところはなく、手軽なカードマネジメントのゲームとして面白い内容になっていると思います。

 

 

☆グルームヘイヴン

○概要

自宅会351後半」を参照。

 

〇プレイ経過

※レガシー系ということもあって基本的には情報を入れずにプレイした方が面白いと思います。ネタバレは少なめのつもりですが、今後プレイしようと思っている方は飛ばしてもらった方がいいと思います。

 吹きすさぶ山の原因を目指して突き進むシナリオです。懸念していたパーティーのバランスも何のその、前回最大レベルになったちいのキャラクターの能力が猛威を振るい危なげなく攻略することに成功します。ただ、このシナリオでちいのキャラが引退となったので次回は次回で心配ではありますね。

 

 

☆アートデッコ

○概要

作者:Ta-TeWu

対象年齢:14歳以上

対象人数:2-4人

標準時間:60分程度

 

 美術品の世界を扱ったタイトルで、絵画を集め美術館への展示などを通して画家の名声を高め価値を上げていくこと目的としたデッキ構築系のゲームです。

 

①手番になると手札をプレイし必要なコストを支払い「カードの引き直し」「カードの購入」「カードの展示」を合計2アクションまで行います。

②購入や展示を実行するとそれぞれ購入もしくは展示したカードのジャンルの価値が上昇します。

③最初は各絵画カードとも1金ですが、価値が上昇するにつれて1枚当たりの金額も上がっていきます。

④ミュージアムに既定の枚数以上のカードが展示、山札が尽きる、価値が既定の数字を超えるとゲーム終了です。

⑤絵画やお金カードのそれぞれに応じた価値や。ミュージアムの展示がすべて埋まっているスペースに対応する目標タイルにより追加の得点を獲得し最も多くの得点を獲得したプレイヤーの勝利となります。

 

〇プレイ経過

 ゲーム開始時の様子です。メインボードの下(左)には購入対象となるカードが並び、その上のスペースは展示スペースとなっています。

 

 今回管理人は初期に配布されたカードのほとんどがルネッサンスであったこともあり、そこを中心に購入を進めていきます。

 

 それぞれの推しの価値が拮抗しながら進んでいましたが管理人が最初にルネッサンスを展示したあたりでルネッサンスの価値が他のジャンルを引き離していきます。

 

 初期の手札に加え、序盤から貯め込んだルネッサンスが猛威を振るいそのまま一気にゲーム終了フラグとなる価値まで進みゲームは収束します。

 

 手元のルネッサンスカードはまだまだ保持しており、さらに得点を伸ばした管理人が他の2人に差をつけての勝利となりました。

 

〇評価

 画商となり売買や展示を通じて絵画の価値をコントロールし画商としての名声を上げていくというタイトルです。

 基本システムはデッキ構築系となりますが、「ドミニオン(「自宅ゲーム会23 後半の前半」」を参照。)」のように様々な効果を持つカードをデッキに加えたり除去したりすることでデッキというエンジンを強化していくといういわゆる通常のデッキ構築系に比べると、使われるカードはいくつかの金額がある金貨カードと特別な効果のない5つのジャンルに分かれた絵画カードしかなく、その分カードの購入やミュージアムへの展示を通じて絵画の価値が上昇していくという株的要素が取り入れられたところが特徴といえます。各絵画の価値は全員の共通パラメーターとなっており、それぞれのアクションによる価値の上昇効果は全員が恩恵を受けることとなるため、それぞれのプレイヤーがどのカードを集めているのかというのは重要となってきます。加えて、得点的にも価値への影響としても大きなミュージアムへの展示はそのために大きな資金と展示するカードをデッキから取り除く必要があってタイミングは難しく、このあたりをどうマネジメントしていくのかというのは考えどころとなっています。

 また、ゲーム開始時に目標タイルは設定されていますが、ミュージアムの展示状況によってそれが判定されるかされないかが決まることとなっており、そのコントロールというのも悩ましいところかな。

 大きく気になったところはなく、デッキ構築という印象からはなかなか新鮮なプレイ感を持つタイトルで、1時間ほどでサクッと終わるプレイアビリティも含めとても面白いゲームになっていると思います。

 

 

☆コンクエストオブザフォールンランド

○概要

作者:AndreiBurago

対象年齢:8歳以上

対象人数:3-5人

標準時間:60-120分程度

 

 モンスターに侵略され陥落した王国を取り戻すことで多くの栄誉とともに黄金を手に入れるべく部隊を率いて侵攻するゲームです。

 

①手番になると資金を支払い3種類のキャラクターを購入します。

②キャラクターや資金を消費し手札のユニットをプレイするか魔法のプレイ、手札の購入などを任意の組み合わせで行えます。

③ユニットをプレイし、ユニット自身並びに隣接するエリアに存在するユニットのサポートの合計が目的エリア以上の値になると侵略に成功しユニットを配置して支配できます。

④侵略に成功したエリアの数値分だけ資金を獲得します。

⑤これらを全てのエリアの支配が終わるまで繰り返し、最終的に最も多くの資金をもつプレイヤーの勝利となります。

 

〇プレイ経過

 ゲーム開始時の様子です。ルールには初級と上級がありますが、上級を選択してプレイです。

 

 最初は中央を挟んで管理人とちいが向かいあうように領地を取り合います。やまは最初に支配した領地をミスっており、周囲の領地の必要コストの高さ、初期手札の使い難さにより伸び悩みます。

 

 そうこうするうちエリアが埋まりゲームは終了です。高コストの領地を突破したやまはその先を順調に伸ばしたものの出遅れがひびいて3位に沈みます。序盤はちいと競り合っていた管理人でしたがちいとやまに挟まれた後半は伸び悩み2位。序盤から順調に領地の拡大に努めたちいが1位という結果でした。

 

〇評価

 モンスターに支配された領地を奪い返すため軍隊を送り込んでいくタイトルです。

 カードをプレイしてユニットを呼び攻撃力+周辺領地からのサポートでエリアの支配に必要な数値以上を出すと支配することが出来ます。特徴的なのは支配に使用したユニットは敵味方を問わず周囲にサポートをばらまくというところで、よく考えてエリアを押さえていかないと他プレイヤーが高得点エリアを支配することを助けることになりかねず、どのような順番で支配をしていくか、先々の支配を考えてその場にどのユニットを展開するかというのは考えどころとなっています。一見すると領地の奪い合いがありそうな印象も受けるものの、一度支配した領地を奪われることはないため、相手の進路を塞いでいくことも大切です。

 一方で、今回のプレイは最初から上級でプレイしましたが、初級であるとサポートが自分のユニットのみになることもあって高得点の土地が落としにくい上必要なユニットが揃うまで手札を引き直すことも多そうで、展開の硬直や遅延は発生しそうなところは気になりましたね。加えて、初級は完全に相手の領地を飛び越えることが出来ないため、上級以上に初期の配置が重要なりそうなところもあり、ただでさえ領地の取り合いなどがない地味なゲームなのに余計に地味な展開になりそうです。

 そんなわけで、基本上級であってもルールは難しくないため、最初から上級の方がいいのではというところはありますが、見た目に反して紳士的なゲーム性をもつなかなか面白いタイトルになっていたと思います。

 

 

 ここで時間となり本日は終了となりました。

 

「ボードゲームタイトル一覧」

 


にほんブログ村