令和5年3月11日
午後になると、ちい、やま、カイが到着しここからは4人でのゲーム会です。
☆Pax Pamir(第2版)
○概要
作者:ColeWebrle
対象年齢:14歳以上
対象人数:1-5人
標準時間:45-150分程度
イギリスやロシアが介入する機会を伺うアフガニスタンにおいて、部族を率いてアフガニスタン自体を含むいずれかの国家と協調し、その勢力で影響力を持つことを目指すタイトルです。
初版は「自宅会319前半」でプレイ済みで基本的な手番の流れについてもほぼ同様となりますのでそちらを参照ください。ちなみに、大きく異なっているのが決算が発生した際の処理で、初版ではその時の体制に応じて覇権判定に使用する要素が異なっていましたが、2版においては覇権の判定は全て軍隊や道のブロックで、覇権が確定しなかった場合の得点計算にコマが使用されると固定になっています。
〇プレイ経過
管理人が赤(同盟はアフガニスタン)、やまが青(イギリス)、ちいが黄(ロシア)、カイが黒(ロシア)でゲーム開始時の様子です。
序盤、アフガニスタンが自分のみということもあって、管理人は自部族の繁栄はさておきアフガニスタンの増強に力を入れ急速にアフガニスタンが(緑のブロック)勢力を拡張していきます。
そうして最初の決算を迎えますが、この時アフガニスタンの覇権は確立されており、管理人だけであればサドンデス勝利となったのですが、ぎりぎりでカイがアフガニスタンに同盟を切り替えます。しかも、管理人はアフガニスタンへの忠誠要素を伸ばしていなかったことから影響力のトップを奪われる始末です。
その後はカイ、続いて管理人とイギリスに勢力を変更しましたがちいの奮戦により覇権は握れないまま2枚の決算カードが揃ったことによる強制的な決算が発動します。この時は覇権が確定しなかったため部族の数によりちいが得点を伸ばしてきます。
最後は、管理人が再びアフガニスタンに戻り勢力均衡により覇権を確立させずに部族による得点での勝利を目指しましたが、やまとカイの尽力でイギリスの覇権確定が成功します。結局この得点によりカイとやまが得点を伸ばしましたが、ぎりぎりカイが逃げ切ったことでカイの勝利という結果でした。
〇評価
基本的なゲーム内容は初版に準拠するため評価についても概ね初版のものを参照していただければと思います。とはいえ、初版に比べてコンポーネントは豪華になるとともに扱いやすくなっており、ルールのわかりにくかった部分も大きくブラッシュアップされ全体的にプレイアブルになっています。
大きく気になったところもなく、英露の干渉に揺れるアフガニスタンを舞台に国内の有力部族としてどの勢力に組するか、そしてその勢力の中で如何に影響力を広げていくかの駆け引きが非常に悩ましくとても面白いタイトルになっていると思います。
☆スターライトステージ
○概要
作者:山田大夏
対象年齢:10歳以上
対象人数:3-4人
標準時間:30-60分程度
アイドルのプロデューサーとなって新人アイドルたちをプロデュースして沢山の人気を集めることを目指すゲームです。
①手番になると手札からアイドルカードをプレイしてコストを支払いアイドルの成長、イベントカードの獲得、プロデュースカードの獲得を行います。また、カードを獲得せずにタレントチップを獲得することもできます。
②使用したアイドルは場に残しておきますが、成長させた場合はプレイしたカードと交換します。
③手番順に1アクションずつ行います。全員のアイドルがなくなるとラウンドは終了となり再びアイドルを手元に戻します。
④これらを繰り返し、プロデュースの山札が尽きるとゲームは終了です。最も多くの得点を集めたプレイヤーの勝利となります。
〇プレイ経過
各自3人の新人を持った状態でゲームを開始します。
順当に育成していく管理人、ちい、やまを片目に、序盤から最上級のアイドルが出ていたこともありカイは出遅れながらも上位のアイドル獲得を目指してのプレイとなります。さらに、ちいは追加の新人を発掘して手数を増やす作戦でした。
途中経過の写真を撮っていませんでしたが、結局手数を活かしたちいと最後に強力なアイドルで得点を伸ばした管理人がタイブレークまで持ち込む接戦となりましたが、何とか管理人がそのタイブレークを制して勝利となりました。ちなみに、カイはアイドルの得点としては大きかったのですが、その分プロデュースに手数を避けておらず下位に沈んでいましたね。
〇評価
アイドルのプロデューサーとなって新人アイドルたちを育成しより大きな仕事の達成を目指すという拡大再生産系のカードゲームです。見た目は全然違いアイドルというテーマや手番ごとに任意の山札を公開できるというところがガチガチ感を緩和しているものの、アイドルの能力とタレントチップで実績の獲得、実績を集めてアイドルを育成、成長したアイドルでプロデュースカードを獲得という、場のカードから育成の方向や流れを見据え、如何に効率的な拡大再生産を組み上げるかという悩ましさは「宝石の煌めき(「自宅ゲーム会1 前半」を参照。)」を彷彿とさせるプレイ感となっています。
一方で、上位のアイドルは発生させるタレント以外にも固有の能力を持っているのですが、その能力にあまり差がない(というかもらえるタレントチップの差があるとはいえレベル2やレベル3は一緒)のはバランスが取れているともいえるのですが、テーマ的にはもう少し緩く能力が多彩で個性を感じられるとよかったかなと。
とまあ、見た目に比べ思ったよりきちんとした拡大再生産系ゲームとなっていますが、難しさはなくテーマも含め手軽に楽しめるタイトルとしてなかなか面白くなっていると思います。
続きます。