自宅ゲーム会360 前半 バーニングサン:アンボンの戦い | とりあえず日々ボードゲーム

とりあえず日々ボードゲーム

日本の片隅、島根県の浜田市で日々ボードゲームにはまっている管理人が、とりあえずボードゲームについて色々と書いていく(予定)のブログです。

令和3年7月4日

 

 さて、7月に入り最初のゲーム会ですが、メンバーはいつものように管理人、やま、ちいの3人。ついでにいつものように午前中はちいと2人でウォーゲームです。

 

☆バーニングサン:アンボンの戦い

○概要

作者:MarcFigueras

対象年齢:- -

対象人数:2人

標準時間:60-120分程度

 

 太平洋戦争の序盤における日本軍と連合軍によるモルッカ諸島のアンボン島を巡る戦いをテーマにしたウォーゲームです。ボンサイゲームズさんによるいつもの小箱サイズですが中黒氏ではなく別のデザイナーによるタイトルというのは初めてなのかな。

 

①担当する勢力を決定しセットアップを行います。連合軍が配置を行ったうえで、日本軍は第一波と第二波にわけて上陸地点の選定を行います。

②ターンは日本軍の手番を先に行います。

③日本軍の上陸予定部隊に対してダイス判定によってその成否を判定します。

④ユニットを移動力の範囲で移動させます。

⑤砲兵ユニットが射程範囲内の敵に対して砲撃を行います。判定に成功すると敵を混乱(裏面)させることができます。

⑥隣接している敵軍に対して攻撃を行います。攻撃は戦闘比によって戦闘結果表を適用し損害を判定します。

⑦日本軍の手番が終わると連合軍が移動、砲撃、戦闘を順に行います。

⑧両軍の手番が終わると混乱の回復判定を行います。

⑨第7ターンのみ日本軍に対して補給判定の機会があり、補給下になければ混乱します。

⑩日本軍が拠点を占拠するとターン数に応じて得点が変化します。

⑪これらを繰り返し、10ターンを経過するか8ターン終了時に連合軍が降伏をするとゲームは終了です。拠点の支配及び敵の撃破による得点を計算し、その結果によって勝者が決まります。

 

○プレイ経過

 

 日本軍を担当してゲーム開始です。上陸地点の選定は悩んだ末に、第一波をパソ攻略の足がかりとなるよう守備隊が配置されておらず比較的安全な南から上陸させるとともに、北部リアン近郊に上陸し航空基地を攻略して南下するという南北同時攻撃を設定します。また、第二波は第一波とともにパソを攻略するためパソ近郊に上陸させるとともに、ラハ基地の部隊を拘束しあわよくば攻略を目指してその近郊にも上陸させるという布陣で臨みます。

 

 南部の上陸は出目が良く上陸とともに進撃を行うことができ、そのままパソに向かいます。しかしながら、北部の方は思ったよりも連合軍が戦力を配備していたこともあって上陸に失敗します。

 

 第2ターン。最初のターンに首尾よくパソ近郊の海岸を確保していたため第2陣が容易に上陸できるかと思いきや連合軍が設置していた機雷により上陸が失敗となりパソ攻略の延期を余儀なくされます。しかしながら、同じく機雷を配備されていたラハ基地への上陸は、連合軍の思惑をよそに成功となり海岸近くにいた中隊を蹴散らします。

 

 続くターン、パソ近郊の部隊、ようやく上陸に成功した北部の部隊と全部隊の上陸がようやく完了します。ここから一気にパソを攻略したいところでしたが、あいにくこの辺りからやたらと戦闘の出目が悪く戦力には勝るものの損害では五分五分といった感じでなかなか突破ができません。ついでにラハにも攻撃を仕掛けていますがこちらも一進一退。

 

 北部の軍が南下し三方から包囲をしますが最初の攻撃でも失敗となり、続くターンの攻撃でようやく攻略に成功します。

 

 ただ、ラハの方は陥落を目前にしながら一手差で連合軍の援軍が到着し攻略失敗です。

 

 日本軍としてはここからパソに集った部隊でアンボンを目指したいところでしたが、既に8ターンとなっており残念ながらここで連合軍が降伏という選択をとりゲームは終了となります。ユニットの撃破はそこそこ行えていたもののほとんど拠点の攻略ができておらず攻略までの時間もかかっていたため得点が伸びず連合軍の勝利という結果でした。

 

○評価
 太平洋戦争の序盤においてアンボン島へ攻め込む日本軍と、島を守る連合軍(蘭・濠)によるアンボンの戦いをテーマにしたウォーゲームで、日本軍は部隊の精強さという利点を活かしながら各地の重要拠点を速やかに制圧することを目指し、連合軍はダミーや機雷を活用しながら遅滞戦闘を繰り広げその妨害を目指します。

 ボンサイゲームズさんの小箱らしくマップサイズ、ユニット数、ルールの分量などは全体的にコンパクトとなっています。しかしながら、各重要拠点は素早く制圧すればするほど得点が高くなりますが再奪還されるとその得点が台無しになるため無謀に突き進むのも難しく、また重要拠点まで数マスという上陸地点はあるもののその分機雷等により上陸がしにくく設定されハイリスクハイリターンといった感じになっており、このあたりのバランスがとてもいい印象で、連合軍にとっては数ある上陸地点のどこを守るのか、日本軍としては連合軍の配置をみながら2波に渡る上陸計画をどのように立てていくのかが非常に考えどころのあるゲームとなっています。ちなみに、上陸後も計画通りにすすむとは限らないので敵の動きなどにどう柔軟な対応をしていくかも大切ですね。

 大きく気になったところはなく、非常にプレイアブルにまとまっていますが、テーマらしい独自要素もしっかりと含まれており、上陸作戦としての面白さがぎゅっと詰まっているタイトルになっていると思います。

 

 

 中盤に続きます。

 

「ボードゲームタイトル一覧」

 


にほんブログ村