自宅ゲーム会348 前半 コムーニ | とりあえず日々ボードゲーム

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日本の片隅、島根県の浜田市で日々ボードゲームにはまっている管理人が、とりあえずボードゲームについて色々と書いていく(予定)のブログです。

令和3年4月29日

 

 さて、4月最後の休日となる本日のゲーム会は午後から。参加者はちい、カイ、やまに管理人の4人です。

 

☆コムーニ

○概要

作者:アッキトッカ

対象年齢:12歳以上

対象人数:2-5人

標準時間:90分程度

 

  中世イタリアにおける小国家のリーダーのひとりとして、時に他国と協力して外敵と戦いながら自国を発展させイタリアにおける強固な地位を確立することを目指すームです。

 

①手番になるとまず「入札(1つの列にコマと金の配置)」「要求(自分のコマがおかれている全ての列のカードを獲得)」「収入(資源の獲得)」のいずれかを実行します。

②計画カードを獲得すると、その分の空白を埋めます。この時、時代の山札がなくなると外敵の侵攻が発生します。

③外敵の侵攻はその時代と各プレイヤーが獲得している勝利点に応じて外敵の攻撃力を設定し、これに対して防衛連盟と自国の防衛に軍を割り振ります。攻撃力に対して軍による防御力が不足すると略奪トークンを受け取ります。

④手札のうち1枚を建設(もしくは建物のアップグレード)します。この時職人トークンを使用することで、カードのランクを向上したり、同時に複数の手札を建設することができます。建設した建物のランクに応じて得点を獲得します。

⑤4種類ある建物で、各種類ごとに最も多くの得点を獲得しているプレイヤーがギルド長を受け取ります。ギルド長は収入時にボーナスを受け取れます。

⑥手番の最後に巡礼者トークンを使用することで略奪トークンを破棄することが出来ます。

⑦これらを繰り返し全ての時代が終了した時点で最終得点計算を行い、最も多くの得点を獲得しているプレイヤーの勝利となります。

 

○プレイ経過

 管理人が赤、ちいが黄、カイが青、やまが緑でゲーム開始時の様子です。

 ボード右奥がカード列で、各列に自分のコマと必要なら金を合わせて配置し入札します。中央のトラックは各時代の残り山札の枚数を表し、侵攻までのカウントダウンとなっています。その上は各時代の山札置き場です。

 

 第2時代が終わって折り返したところです。

 序盤から軍事&金という2人のギルド長を確保していたカイ、修道士のギルド長を確保するとともに序盤に上手くカードを安価に確保していたちいがリード。ちいから職人ギルドを奪還し、徐々に調子を上げていた管理人が続き、ギルド長の確保で出遅れたやまは最後尾であえて得点をゆっくりとあげ侵攻を上手くすり抜けるとともに防衛連盟によるボーナスを狙う(防衛連盟に軍を派遣した上で、進行による略奪が起きない場合に軍の数のマジョリティでもらえる)といった感じでゲームは進みます。

 

 第3時代が終了。管理人が上位2人に追いつきましたが、この時の侵攻で防御戦力が足りずかなりの略奪を受けてしまいます。

 

 そして第4時代が終了。第3時代の反省でしっかりと防御を固めると同時に、職人による連続した建設で得点を伸ばしこの時点で1位となっています。

 

 最終得点を計算し、ボーナスによる加点を行ったところでは管理人が何とかトップを維持していましたが、3ラウンドに受けた略奪がかなり痛く一気に再開に転落。序盤から終始2つのギルド長を持ち、安定した軍事力で防衛連盟のボーナスなどもしっかり受け取っていたカイが1位という結果でした。

 

○評価

 中世ヨーロッパにおいて乱立するイタリアの都市国家のひとつを担当し、イタリアの覇者となるべく都市の発展を目指すゲームです。 基本的には並んでいるカード列の中から狙いの列にコマを配置していくことで入札を、既に配置されている場所にはより高い金で入札すると相手を押し出し、押し出された側は(コストが必要ですが)他の列へと移動するという押し出し方式の競りとなります。

 とはいえ、通常の押し出し競りに比べると手番に「入札」だけではなく既に自分のコマで入札が行われているものを「獲得」する、もしくは資源を産出するための「収入」の中からいずれかひとつを行いながら同時に各列を競うのが特徴となっています。入札を行い妨害をされないまま次の手番が回ってくることでその列の獲得権が発生しますが、「獲得」は複数列を同時に行うことができるので効率を考えると複数の列への入札を行った後に獲得したいところですし、収入は入札へ影響を及ぼさないため安易に行うと他プレイヤーがそのまま安価に落札するかもしれません。他プレイヤーが何を行うか、タイミングを見ながらどのアクションを行うかという駆け引きは悩ましくなっています。

 また、山札がなくなる毎に外敵が襲来するのですが防衛のためにはそのためにしか使えない軍隊の確保や防壁の建設を行う必要があります。ただ、得点の高いプレイヤーほど防衛により多くの戦力が必要となるため、得点で先行するならそれ相応の備えが必要で、このあたりをどうしていくかというのは考えどころです。あと、他プレイヤーへのメリットとなるものの得点につながる可能性もある防衛連盟へどの程度戦力を送るかというのも難しいところかな。 

 大きく気になったところはなく、防衛と発展のバランスをどのように進めていくか、手番手番がとても悩ましく面白いゲームになっていると思います。

 

 

 後半に続きます。

 

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