自宅ゲーム会347 後半 メルヴ 他 | とりあえず日々ボードゲーム

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日本の片隅、島根県の浜田市で日々ボードゲームにはまっている管理人が、とりあえずボードゲームについて色々と書いていく(予定)のブログです。

令和3年4月25日

 

 引き続きちいと2人でのゲーム会です。

 

☆メルヴ

○概要

作者:FabioLopiano

対象年齢:14歳以上

対象人数:1-4人

標準時間:90分程度

 

 シルクロードにおける交易の中継として栄えた都市メルヴにおいて、モンゴル族の襲撃から都市を守りより繁栄させるために如何に貢献するかを競うゲームです。

 

①手番になると都市の1辺の5つのアクションスペースからいずれか空いているひとつを選択し、さらに選択したスペースから直線に並ぶタイルの中からひとつを選択します。この時、選択したタイルに建物がなければ配置します。

②選択したタイルに書かれた資源及び直線の中に選択したタイルに配置されている建物と同色の建物があればそのタイルから資源を受け取れます。他プレイヤーの建物を選択した場合、選択されたプレイヤーも資源を受け取れます。

③資源を生産した後「タイルに書かれたアクション」「好意トラックの前進」「兵士の配置」のいずれかを行います。

④全員が手番を終えると、次の手番順を決定します。この時、ラクダコマを使うとより有利な手番順を選択することができます。

⑤これらをラウンド毎に繰り返し、4ラウンドを終え都市を一周すると1年が終了となります。

⑥2年目と3年目の終了時にはモンゴルの来襲が発生し、建物を配置しているプレイヤーはあらかじめ壁や兵士で侵入を防ぐか資源を払って防ぐかを行わなければなりません。防げない場合は建物が除去されます。

⑦年の最後には建物や王宮の廷臣から得点を得ることができます。

⑧3年を終えた時点でゲームは終了です。保有するキャラバンカードの得点を加え、最も多くの得点を獲得したプレイヤーの勝利となります。

 

○プレイ経過

 管理人が赤、ちいが青、2人用の中立ルールで黒がNPCとなりゲーム開始時の様子です。中央の都市の周りを周回するようにアクションスペースが配置されており、ラウンド毎にその一辺5つのアクションスペースからひとつを選択することになります。

 都市の周囲にある様々なエリアはそれぞれのアクションに対応したスペースとなります。

 

 最初の1年を終えたところです。お互い資源を獲得しやすいように建物を並べて建設しながら、ちいはキャラバン重視(ボード右側のカード)、管理人はモスク重視(ボード左の縦長のエリア)という感じですすめていきます。ちなみに、最初の1年はモンゴルの襲来が無いので壁は控えめ。

 

 2年目が終わるとモンゴルの襲来が起こります。管理人は事前に必要な資源を集めていたので被害は1つの建物が除去されたのみ、ちいもあらかじめ壁をしっかり建築していたので被害は少なめです。得点的には手前の王宮アクションで得点を計算する管理人がリードといったところ。

 

 3年目終了時はこんな感じです。終盤多くのキャラバンカード獲得に資源を費やしたちいは襲来時に資源が無く多くの建物が吹っ飛びます。それに対して管理人は資源を備えていたので被害は僅か。

 得点ではキャラバンカードのセットによるボーナスでちいが追い上げを見せましたが、僅かに1点差で逃げ切り管理人の勝利となりました。

 

○評価

 シルクロードにおける交易の中継都市として栄えたメルヴを舞台に発展に尽力していくゲームです。

 ラウンドごとに縦横5列に分けられた都市の中から1列を選択することで、獲得できる資源と実行するアクション、さらには次のラウンドの手番といったように同時に様々な要素の選択につながっているのが非常に特徴的なところとなっています。さらに、産出する資源は最初は1つのタイルから1つを獲得することしか出来ないものの、選択したタイルには建物が配置されそれらを上手く配置して行くことでより多くの資源を同時に獲得出来るようになっていきます。とはいえ、あくまで選択したタイルにしか建物が配置されないため、欲しい資源や実行したいアクションとの兼ね合いは難しいところですし、僅か5つのスペースを最大4人で競り合うため思い通りの選択ができないことも多くとても悩ましくなっています。

 また、2年目と3年目の終わりにはモンゴルの襲来が起こり建物が破壊される恐れがあります。得点と資源の源となる建物はできるだけ保持したいところですが、そのためには壁の建設やあらかじめ資源を保有しておくことで備える必要があり、このあたりの対応をどうするかというのも考えどころです。

 一方で、非常に鮮やかなデザインのコンポーネントが目を引きますが、その見た目に反してアブストラクトライクにかなり堅実に手番を重ねていくといったプレイ感となっています。これ自体が悪いわけではないのですが、あれもこれもに手を出すのではなく特定の要素に特化するように動いた方が得点が伸びるという感じになっているところと、資源の獲得効率を考えると建物を列になるように配置していくため、中盤以降はプレイヤーによって選択したい列というのが決まりやすく、結果として前半に比べると後半がやや淡々と進みやすそうなところは気になったかな。

 また、それぞれのアクションで資源の支払い方法やそこでの処理が異なるものとなっており、インストの段階ではそれらをまとめて伝えなければならず、実際にプレイに入るとそれほどややこしいものではなかったはいえ、このあたりは少し大変でしたね。

 とまあ気になるところがないわけではないですが、3年僅か12ラウンドという手数の中で、如何に効率よく獲得した資源を得点につなげるかの凝縮された悩ましさがなかなか面白いゲームになっているとは思います。

 

 

The Awful Green Things From Outer Space

○概要

「自宅会番外6」を参照。

 

○プレイ経過

 最後に時間が少し余ったのでこちらを。初プレイのちいが船員側を選択したので、管理人は生物側です。

 

 序盤から注射器とセンサー銃が強力な効果を持つことが判明し、特に範囲攻撃を持つセンサー銃は危ない兵器ではありました。しかしながら、攻撃を受けたところが成体が集まっていたところで何とか壊滅を免れ、逆にその武器を持つ船員を倒し確保します。

 一方で、ナイフと薬品が生物を破裂させる効果を持っており、これによって分裂した生物が一気に数を増やします。

 

 もともと脱出艇側には生物が多めに配置されている上に、ブリッジ寄りの区画で破片による増殖が起きたため、中央通路あたりで船員たちは挟撃を受ける格好になり、一部の船員を除いて次々と生物たちに捕捉撃破されていきます。

 

 最終的には船を爆発させる余裕もなく、何とか脱出した2名を除いて船員側が壊滅。脱出した船員だけでは勝利点に到達しないことから生物側の勝利という結果でした。

 

 とはいえ、一応脱出した2名の船員の行く末を判定してみましたが・・・一方は彷徨う宇宙船の中で病気に罹り、もう一方は不時着した惑星の原住民との戦いによりそれぞれ命を落とし、母星に帰還できたものはいないという結果でした。

 

 

 時間となったので本日はこれで終了となりました。

 

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