自宅ゲーム会328 前半 The Korean War | とりあえず日々ボードゲーム

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日本の片隅、島根県の浜田市で日々ボードゲームにはまっている管理人が、とりあえずボードゲームについて色々と書いていく(予定)のブログです。

令和3年1月17日

 

 さて、本日は先週に続きちいと2人でのゲーム会ということもあり、ウォーゲームを中心にプレイしています。

 

 

☆The Korean War

○概要

作者: 鈴木銀一郎

対象年齢:

対象人数:2人

標準時間:480分程度

 

 奇襲により韓国に侵入した北朝鮮とそれを迎え撃つ国連軍(韓国&米軍)による朝鮮戦争をテーマにしたウォーゲームで、もともとエポックから「朝鮮戦争」という名称で発売されていたタイトルの再販版になるらしいです。

 

①ターン開始時に天候を判定し、そのターンに国連軍が使用できる航空機のユニット数を決定します。

②北朝鮮軍、国連軍の順に手番を行います。

③手番は援軍の到着やユニットの回復、編成などを行う再編成フェイズ、移動フェイズ、戦闘フェイズからなります。

④北朝鮮軍の移動前に国連軍は航空機や艦船による移動妨害を行うことができます。

⑤全てのユニットの移動を終えてから戦闘を実施します。戦闘は戦力比を元にして戦闘結果表により損害を判定します。

⑥北朝鮮軍の機甲ユニットのみ戦闘の後に再度移動が行え、このときだけ敵ユニットのヘクスに侵入し戦闘を行う突入を実行することができます。

⑦各手番の最後に補給の確認が行われ、2ターン続けて補給切れとなるユニットは戦力が半分に低下します。

⑧両軍が手番を終えるとターンは終了となります。

⑨これらを繰り返し、北朝鮮軍は釜山の最終防衛ラインに侵入するか8ターン目までに全ての勝利条件都市を支配することで勝利となります。国連軍は北朝鮮軍が金正成命令を守れないか10ターン目以降に全ての勝利条件都市を支配していれば勝利となります。どれも満たしていなければ最終ターンを終えた時点の北朝鮮軍の戦力によって勝敗が判定されます。

 

○プレイ経過

 管理人が国連軍、ちいが北朝鮮軍でゲーム開始時の様子です。

 

 国境沿いに戦力を配置していた北朝鮮は素早く南下を開始。韓国軍のZOC無視に防御補正、再行動&突入と強力な能力を持った戦車旅団、スタックされた歩兵師団という強力な戦力の前にあっさりとソウルが陥落。漢江橋の爆破は行わず、防御線を一歩下げ川沿いに改めて引き直します。

 

 2ターン目。ユニットをいくつか失ったもののある程度前進を阻むことに成功。

 

 3ターン。水原が陥落したものの、中央右にある原州はしぶとく落ちず。

 

 4ターン。国連軍に待望の海空軍が登場、早速動いてもらいます。また、北朝鮮軍の一部の部隊が第1金日成ラインに迫っているものの、山岳の地形、数が揃ってきたアメリカ軍を使って進撃を防ぎます。

 

 5、6ターン。少数の部隊が守る手薄な東の海岸沿いは海空軍を積極的に展開し足止めをはかり、増援の多くは中央及び西に向かわせます。中央では第1ラインを超えられたものの、包囲中の天安、忠州がしぶとく抵抗しており、主力はやや足止めしている状態です。

 

 第7ターン。東側は上手く足止めがはかれていますが、中央ではここまで耐えてきた天安が陥落。ちなみに、第1ラインに侵入してきた北朝鮮軍とも戦闘が起きていますが、やや北朝鮮が有利といったところです。

 

 しかしながら、転機となったのは8ターン。このターンに北朝鮮軍は主力を第1ラインに到達させていなければならないのでライン外の部隊はラインの内に向けて急進します。全軍に入られたのでサドンデスということは無かったのですが、ライン外に国連軍を放置したままということもありこの部隊で北朝鮮軍の補給線を遮断します。

 

 突入直後こそまだ北朝鮮軍は優勢を保っていましたが、補給が切れ戦闘力が半減すると一気に瓦解。

 

 最後には国連軍が全力で攻撃し、この地で北朝鮮軍のほぼ全軍が壊滅したことで北朝鮮軍が投了。国連軍の勝利となりました。

 

○評価

 朝鮮戦争をテーマに、開戦当初の北朝鮮軍の奇襲から米軍による仁川上陸作戦あたりまでを描いたウォーゲームです。

 北朝鮮はその陸軍の数に加え統制の高さから全歩兵師団が2師団までスタック可能(国連軍は指揮官がいないと無理)となっており、さらに韓国軍に対してZOC無視及び防御優勢、さらに通常移動&攻撃の後に追加で移動と攻撃の機会のある強力な機甲戦力を保有しているため、韓国軍しかいない序盤は気持ちがいいくらい容易に前線を進めることが可能です。反対に韓国軍には目立った特徴がないのですが、増援として徐々に到着する米軍は北朝鮮に比べると小規模ながら機甲に対抗できる武装を持った歩兵戦力と強力な海空戦力を保有しています。ただ、米軍が到着しても陸軍の物量で北朝鮮の優位は崩れないため如何に海空を運用していくかというのが重要になってきます。この両軍の特性以外でも北朝鮮の攻勢&撤退ルールや米軍による強襲上陸などなど朝鮮戦争を再現する様々な要素が取り込まれたゲームとなっていて、これらの要素をお互いがうまく活かしてどう勝利条件を達成するかというのが面白いところです。

 とはいえ、じゃあ要素が多いのでややこしいかというとメインのシステムはターン毎に手番を順に1回ずつ行う、そして手番には全軍を移動させそのあとで戦闘を行うとかなり基本的なものとなるため比較的分かりやすくなっており、パッと見たマップの広さの割に展開するユニット数が少ないということもあってプレイアビリティが高めなところは良いところだと思います。

 大きく気になったところはなく、朝鮮戦争らしさを再現するためのギミックを満載しながらもしっかりとプレイのしやすさを保持しておりとても面白いゲームになっていると思います。

 

 

 

 後半に続きます。

 

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