自宅ゲーム会273 前半 インハビットジアース | とりあえず日々ボードゲーム

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日本の片隅、島根県の浜田市で日々ボードゲームにはまっている管理人が、とりあえずボードゲームについて色々と書いていく(予定)のブログです。

令和2年5月3日

 

 本日もちいと2人で半日ほどのゲーム会です。このところウォーゲーム分が多かったのですが、今回は久々にボードゲームが中心です。

 

☆インハビットジアース

○概要

作者:RichardBreese

対象年齢:14歳以上

対象人数:2-4人

標準時間:60-90分程度

 

 大陸を進化と繁殖を繰り返しながら北上していく動物たちによるレースゲームで、世界各地に生息する多彩な動物たちを集めて、それらの能力を使いより早く進んでいくことを目的としたゲームです。

 

①手番になると「動物園」「育成」「移動」のいずれかを行います。

②動物園では「展示(新たな種族の追加)」「進化(同種族のカードを追加し能力が変化し適正が増える)」「繁殖(同種族のカードを追加し、能力は変化せず適正が増える)」「適応(他種族のカードを追加し適正のみ増える)」を任意の回数行えます。基本的にはアクション毎にコストが必要となります。

③育成は大陸を移動中の種族コマを裏返し対応した枚数の手札を追加します。ゲーム開始時はデッキ1からしかカードを引けませんが、ゲームの進行に伴い、2、3のデッキからもカードが引けるようになります。

④移動はトリガーとなるカードやトークンを使用し、対応している複数もしくは全部の種族を移動させます。種族は適正が多ければ多いほどより多く移動できる可能性が高まります。また、移動時には他のコマがいるマスは飛ばして移動し、裏返っているコマは表に戻ります。

⑤移動する前後で大陸間を移動することも可能で移動先でも同じ領域に移動できますが、各領域の最初のマスまで戻ります。

⑥これらを繰り返し2つコマがゴールに到達するとゲームは終了となります。コマがどの領域にあるか、未使用の動物トークン、一部の得点条件を持つ動物による得点などから得点を計算し、最も多くの得点を獲得したプレイヤーが勝利となります。

 

○プレイ経過

 ゲーム開始時の様子です。左にあるマップは6つの大陸に分かれており、どの大陸でゴールを目指すのかというのに制限はありません。経路の途中においてあるタイルが動物トークンで移動のトリガーや種族の適正を増やすのに使用できますが、ゲーム終了時まで未使用であれば得点となります。

 

 序盤は種族を増やしたり進化をしたりしながら場の充実に勤しみます。

 

 

 お互い場が少しずつ充実してきており、移動も徐々に始めていきます。先に動き出したのがちいなので少し先行されていますが、進化のコストを無料(手番に1回ですが)にする動物などを有効に使い場の充実度では管理人が優勢です。

 領域が2になるとデッキ2からカードを引けるようになります。このデッキではより効果の高い動物以外に得点要件を持つ動物が出始めるため確保を行っていきます。

 

 後半に入ったあたりのお互いの場はこんな感じです。このくらいになってくると、管理人はトリガーカード1枚でほぼ全種類が動けるようになっており、どんどんと追い上げをみせ先行していたちいを各所で追い抜きます。

 

 最後は2大陸で管理人がゴールに到着しゲーム終了となります。得点計算を行うと、領域の時点で管理人の方が得点に差をつけて優勢でさらに未使用の動物トークン、動物の能力による得点でも差を広げ、最終的にはダブルスコアでの勝利となりました。

 

○評価

 大陸を北上していくさまざまな動物たちによるレースゲームです。基本的に各大陸とも一本道ですがそれぞれの大陸の地形は異なっており、条件を満たすことで大陸間を移動することも出来ます。ただ、その際は各領域の最初のマスに戻されることになるので動物の能力を見ながら大陸を切り替えるタイミングを計っていくことは大切となっています。

 特徴的なのは6つの種族単位で場に展開していくことになる場のカードの使い方で、基本的に全ての動物カードはそれぞれ異なる能力を持っており、その中で地形や大陸の適応というのは種族に加えるとそのまま残るのですが、各カードに書かれているテキスト能力は各種族とも一番上に配置されているものしか残りません。種族毎にある程度異なる種類の能力をもっており、それぞれの種族で他の種族の能力との組み合わせも考えながらどの能力を残していくのかというのは考えどころなっています。ちなみに、その中でも特にゲーム終了時に得点となる系列の能力はゲーム中に全くメリットがないのであまりに早くからこの能力にするのももったいなく、どこでこの能力に上書きしていくかというのは難しいところです。

 また、上記の通りカードのプレイによって各種族とも適応が増えていき、その結果移動力が上がっていきます。移動の際には1手番を使い、トリガーとなるカードと対応する種族が一斉に動くことになるため、場にカードをしっかりと展開してから動き出した方が効率よく移動を進めることが出来ます。しかしながら、移動の際には他のコマを飛び越せるということによる移動の効率化も影響は大きく、場へのカードの展開を優先するばかりにあまりに集団から遅れるとそれはそれで移動効率は悪くなります。先行することによるボーナストークンというメリットもあるので、このあたりの位置取りというのも悩ましいところです。

 一方で、「育成」を除く「動物園」「移動」の両アクションでは手番中にすることが多く、後半になるにつれて少し時間がかかるようになってきます。今回は2人だったのでよかったですが、人数が増えるとダウンタイムは気になるかもしれません。ただ、レースというゲーム性とシステム的にも人数が多い方がより面白そうではあるかな。

 とまあ、この点は少し気になったものの、動物たちの能力を組み合わせながら場を成長させつつ、如何に効率よく大陸を進んでいくか、しっかりと考えどころのある面白いゲームになっていると思います。

 

 

 後半に続きます。

 

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