自宅ゲーム会260 前半 カタン:宇宙開拓者 | とりあえず日々ボードゲーム

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日本の片隅、島根県の浜田市で日々ボードゲームにはまっている管理人が、とりあえずボードゲームについて色々と書いていく(予定)のブログです。

令和2年2月22日

 

 さて、世間的には3連休ながら管理人的には連休中唯一の休みとなる本日ですが、ちい、やまに管理人と3人でのゲーム会となりました。

 

☆カタン:宇宙開拓者

○概要

作者:トイバークラウス

対象年齢:12歳以上

対象人数:3-4人

標準時間:120分程度

 

 カタンの開拓者たち(「自宅ゲーム会1 後半の後半」を参照。)の独立拡張(というか派生)タイトルで、地球を飛び立った人類たちによる宇宙開拓をテーマにしたカタンとなっています。

 

①手番になるとダイスを振り出目に応じた惑星が資源を産出し、コロニーや宇宙港が隣接していれば資源を獲得します。この時、手番プレイヤーは得点の獲得状況に応じて追加の資源を山札から獲得します。

②他プレイヤーと交渉する、もしくはストックとの間で資源を交換することが出来ます。

③資源を費やして建設物や宇宙船の装備を獲得します。

④母船を振って移動力を決定します。この移動力に基づいて自分の宇宙船を移動させることが出来ます。

⑤移動力決定時に黒い玉が出ると遭遇イベントが発生します。

⑥宇宙船は移民船と交易船の2種類があり、移民船は到着した惑星にコロニーの建設を、交易船は他種族の惑星に到着し交易ステーションを建設します。

⑦他種族の惑星に交易ステーションを建設することで、ボーナスとして特殊な効果を獲得できます。さらに種族毎により多くの交易ステーションを建設しているプレイヤーは得点を獲得できます。

⑧これらを繰り返し、いずれかのプレイヤーが15点に到達すればゲーム終了となり、到達したプレイヤーの勝利となります。

 

○プレイ経過

 管理人が赤、ちいが青、やまが黄、中立が白でゲーム開始時の様子です。メインボード右側から開拓を始め、左側に向かっていくかたちとなります。小さいトークンが配置してある各惑星はコロニーを建設することで資源を生み出します。中間及び左端の方に4つあるトークンの置かれていないステーションのような施設は他種族居住エリアで交易船を派遣することで友好関係を結ぶことができます。

 左上のボード外に見えるのは母船で、この母船を改造する場合はパーツを取り付けたり、これを振って移動力を決定したりします。

 

 最初と角度が変わりましたが、各自初期にある移民船を派遣しコロニーに変換したところです。ここから、管理人は続けて移民船を作り惑星の開拓を続けますが、やまは船の武装を重視、ちいは交易船の派遣に動きます。

 

 ちなみに、新たに開拓した惑星に数字ではないトークンがおかれているところがありますが、これらは開拓への障害で必要な装備を持って除去するまで隣接してコロニーを建設することが出来ません。除去に成功すると数字のトークンが配置され、除去したプレイヤーは得点を獲得します。

 

 管理人が3つめの移民船を作って移動させようとしたときに遭遇イベントが発生し、結果として宇宙船1隻のワープというボーナスを獲得し、これによりかなり奥地に早々にコロニーを建設することに成功します。ただ、これを宇宙港にアップグレードすることで、奥地の開拓がスムーズ(宇宙港は宇宙船の出発点に出来る)に行えるようになるためアップグレードを目指していましたが、必要な資源がなかなか手に入らず、あまりに有利になるため交換もしてもらえずと、ここからしばらく停滞します。

 

 この辺りから得点を伸ばしてきたのがちいで、他種族との交易によるボーナス、さらに自力で奥地にコロニーを建設し、この後管理人より先にアップグレードに成功します。

 

 そこから更に最奥の他種族への交易を行い、勝利まで2点に迫る急上昇です。ただ、ここで一旦資源がつき足踏みをすることになります。

 この隙をついて、続いてはやまが近場にコロニーの建設を進めた上、充実した武装による開拓の障害除去を進め大きく得点を伸ばしちいに追いつきます。

 

 

 

 しかしながら、ようやく宇宙港へのアップグレードを完了させた管理人がここからは順調に進み、交易船を各地へばら撒き、2つの種族からのボーナス(ひとつはちいから奪ったもの)を獲得します。これにより2人を逆転。

 

 最後は移民船を派遣してコロニーを作り15点に達成。管理人の勝利となりました。

 

○評価

 テーマどおり壮大な宇宙が舞台で見た目は大きく変わっており、さらに母船などコンポーネントも豪華になっていますが、手番によらずダイスによって資源を産出し、その資源で建物を建設して得点を獲得する、交渉で資源交換など、基本的な仕組みはカタンの開拓者といった感じになっています。

 とはいえ道という要素がなくなり、その分コロニーや交易ステーションを搭載した宇宙船を宇宙港から送り出すという方式になっており、スタートとなる惑星から宇宙のより奥地に向かっていくというマップ構成も含め、宇宙の開拓という雰囲気を出しているのはいいところだと思います。ちなみに、ボードの反対まで宇宙船を毎回移動させるというのは非常に大変で、遠くの惑星を開拓しようとすると新たな宇宙港を中継地点として設立しておくのが効率がいいといえます。難しいのは、宇宙港は原版のように資源の産出量が変わるわけでないので、資源の獲得量からするとコロニーを建設した方が効率はよく、マップ構成や他プレイヤーの動きによっては奥地に行かなくてもいい場合もあって、どのあたりに開拓の重点を置くかというのは考えどころとなっています。

 また、原版であった街へのアップグレードによる獲得できる資源量の増加や貿易港の確保による資源交換レートの変更といった要素が、本作では他種族との交流によるボーナスになっているのですが、それに加え交流回数のマジョリティによって大きな得点源ともなっています。それぞれの種族によって獲得できるボーナスの種類が違うということもあって、どの種族との交流に力を入れるのか(そもそも交流を優先しないのか)というのも悩ましいですね。

 一方で、原版では獲得できない資源は交渉と交換、発展の一部のカードにより獲得していましたが、本作の場合はゲームの序盤において毎手番ランダムに資源を獲得できる機会がありますし、遭遇などによっても獲得できる場合があり獲得できる機会は全体的に増えていると思います。手番ごとのランダム資源は得点を獲得していけば減り最終的にはなくなりますが、後半になる頃にはある程度の資源惑星をおさえていると思いますし、他種族との交流によってよりよい比率でストックと交換が行える場合もあります。結果として交渉の機会というのが原版に比べると減っているような印象で少し気になったかな。

 あと、遭遇イベントや惑星に到着するまでどのような番号かが不明なところなど、ランダムな要素が増えておりそれが宇宙開拓の雰囲気向上には役立っているものの計画よりアドリブが必要な場面が増えているということもあってこのあたりは好みによるかもしれません。

 とはいえ、基本的なシステムはカタンの開拓者ながら、宇宙開拓らしさを上手く感じられるよう調整してあり、思ったより異なったプレイ感でこれはこれで面白いタイトルになっていると思います。

 

 

 もう1タイトルプレイしていますが後半に続きます。

 

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