平成31年3月16日
ヘルシンキ1918をプレイしているとやまも到着したので、ここからは3人となり残り時間は比較的手軽なゲームを中心にプレイしています。
☆こねこばくはつ
○概要
作者:エランリー&マシューインマン&シェーンスモール
対象年齢:7歳以上
対象人数:2-5人
標準時間:15分程度
爆発するこねこを上手く回避し、最後まで生き残ることを目的としたカードゲームです。と、我ながら書いて(購入して)おきながらなんだろうこの不穏なテーマはwとりあえずネコ好きのくまには出したらいけないゲームだとは思いますね。
①手番になるとパスをするか手札をプレイしてカードの効果を解決します。
②手番の最後に山札からカードを1枚獲得します。
③獲得したカードが「こねこばくはつ」で、回避できるカードがなければ脱落となります。
④1人を除いて脱落した時点でゲームは終了となり、残ったプレイヤーの勝利となります。
○プレイ経過
各自手札を配りゲーム開始です。管理人とちいがなかなか「こねこばくはつ」を引かない中、やまは「予知能力(山札の確認)」を使う都度「こねこばくはつ」を見つけた様子でやけに不審な挙動をしていました。ゲーム終了後に確認すると、やはり予知能力の度に発見していたとのことですw
そんな中、回避手段も尽きたやまが再び引いてしまい、結局最初に脱落となります。
残る2人は上手く避けながら山札を引き続け、残りわずかというところまできましたが、引きそうなところをシャッフルにより回避しようとしたところ避けきれずに引いてしまった管理人が脱落。ちいの勝利となりました。
○評価
基本的には手札のアクションカードで「こねこばくはつ」を如何に避けていくかというゲームです。アクションにどんなものがくるかにしても、こねこばくはつを引いてしまうかにしてもほぼカード運なので、あまりまじめに取り組むといった感じではなく(まあテーマ的にもそんな感じですし)、カードの引きによる一喜一憂を楽しむといったかなりパーティー寄りのゲームです。
気になったのは「爆弾処理」の効果で、ゲーム開始時から1枚を所持し「こねこばくはつ」を完全に回避できるという非常に強力なカードなのですが、回避後には「山札の任意の場所にこねこばくはつを戻す」となっており、適当なところに戻して先々自分が引くリスクを考えたら一番上に戻し次手番のプレイヤーに押し付けるのが妥当といえ、今回も全員が一番上に戻していたため、この辺りは調整してほしかったですね。
まあなんにしても、良くも悪くも坊主めくりにアクションという少しの考えどころと、非常に目を引くテーマを足したというくらいのゲームなので、この辺をどう捉えるかによって評価は分かれると思いますが、個人的にはもう少し考えどころがほしいかなといった印象でした。
☆ハーケンシュラーゲン
○概要
作者:DieterStein
対象年齢:8歳以上
対象人数:2-4人
標準時間:30-40分程度
ウサギのレースをテーマにしたです。「ウルビーノ(「自宅ゲーム会143 中盤」を参照。)」や「フェンドー(「自宅ゲーム会153 前半」を参照。)」といったアブストラクト系の作者によるゲームなのでアブストラクトと思いきやそうではなかったりします。
①最初にコースを設計します。ボードの中央にキツネコマを配置し、スタートラインとターンライン以外の適当なスペースへ木コマを木コマ同士が隣接しないように配置します。その他のタンポポ(黄)・レタス(緑)・ニンジン(オレンジ)のコマをコースにランダムに配置して行きます。
②スタートラインにウサギコマを並べゲームを始めます。
③手番になると袋の中からランダムに3つのマーブル(ビー玉)を引き、これらを任意の順番で使用してウサギコマを移動させていきます。
④マーブルは地面(ベージュ)・タンポポ・レタス・ニンジンにそれぞれ対応したものがあり、ウサギコマから見て直線状にある最も近いコマ(地面は何も配置されていないスペース)にウサギコマを移動させます。その他特殊なものとして、キツネ(赤)は任意のスペースにキツネを移動させ、モグラ穴(黒)は任意の地面にモグラ穴を配置します。
⑤木やキツネは移動を妨害し、他プレイヤーのコマやモグラ穴はそのスペースを飛ばします。
⑥スタートラインから反対にあるターンラインまで到達し、向きを替え最初にスタートラインまで戻ってきたプレイヤーの勝利となります。
○プレイ経過
今回作ったコースはこんな感じです。各プレイヤー一斉にスタートし、お互い順調に反対のターンラインあたりまではコマを進めます。
しかしながら、ターンラインを折り返すには地面のマーブルが必ず必要となり、そのあたりの引きと位置取りが悪かったやまはここで遅れをとります。
残ったちいと管理人は最後までぎりぎりの競り合いとなりますが、ちいがゴールまで一歩足りず足を止めたところを管理人が飛び越し勝利となりました。
○評価
ウサギのレースといったテーマに、ボードも含めほぼ総木製のコンポーネントが可愛らしく興味を引くゲームです。
概要でも書いている通りこの作者にしてはアブストラクトではなく、袋からランダムに引くマーブルを組み合わせ、ゴールに向かって如何に上手く進んでいくかが悩ましいゲームとなっています。レースゲームらしく位置取りは重要なのですが、自コマを他プレイヤーが通過できない多くのレースゲームと異なり、自コマのスペースは飛ばされてしまうので止まる場所によっては妨害にもアシストにもなる可能性もあって、手番をどこで終えるのかはそのあたりも考えておく必要があります。
コンポーネントを含め各要素がシンプルにすっきりとまとまっており、テーマも含めあまりギスギスせずに楽しめるいいゲームだと思います。ただまあ、ゲーム内容自体に大きく気になるところはないですしコンポーネントは魅力的であるのですが、この規模のゲームにしてはやはり価格は気になるところで、もう少し購入しやすい価格であればというのは思わなくはないですね。
後半に続きます。