自宅ゲーム会144 後半の前半 ロールプレイヤー 他 | とりあえず日々ボードゲーム

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日本の片隅、島根県の浜田市で日々ボードゲームにはまっている管理人が、とりあえずボードゲームについて色々と書いていく(予定)のブログです。

平成30年6月2日

 

 ちい、カイ、しょうと管理人の4人で引き続きボードゲームに勤しみます。

 

☆ワンナイトマンション

○概要

作者:渋江玖琉

対象年齢:12歳以上

対象人数:4-6人

標準時間:10分程度

 

 議論の中で殺人犯を発見し地下牢へ閉じ込め、翌日まで生き延びることを目的とした人狼系のゲームです。

 

①ゲームの始めに、スタートプレイヤーが2枚の役職カードを引き、1枚を選んで残った1枚を隣のプレイヤーに渡します。受け取ったプレイヤーは1枚を追加で引き、その2枚の中から役職を選択します。これを繰り返し、最後の1人は中央の黒い部屋に選ばなかった役職を配置してゲーム開始です。

②3分間どのプレイヤーを地下牢へ閉じ込めるかを議論します。

③投票を行い、最も票を集めたプレイヤーを地下牢へ閉じ込め、そのカードを表にします。

④役職ごとに勝利条件は異なり、殺人犯は地下牢に入れられなければ、共犯者は殺人犯が勝利をすれば、爆弾魔は地下牢に入れられれば、その他の役職は殺人犯を地下牢に入れれば勝利となります。

 

○プレイ経過

 ゲーム開始時の様子です。それぞれのプレイヤーが隣に渡った役職の1枚は把握しているため、それを元に議論を行っていきます。最初のゲームは管理人が殺人犯。

 

 勝手が分からなかったのもありますが、探偵(議論を中断し、閉じ込めるプレイヤーを指名できる)ちいに指名され敗北。

 

 2戦目は富豪(投票が1.5票分となる)として殺人犯の指名に成功して勝利。

 

 3戦目。再び殺人犯となり、上手く疑われるのを避けましたが、爆弾魔であったちいが地下牢に入れられたため、ちいの勝利となりました。

 

○評価

 ゲームマスターが不要でかつ脱落がない、というかそもそも3分の議論で決着がつくため、非常に手軽にプレイすることが出来る人狼系のゲームです。役職の選択時に隣のプレイヤーへ1枚役職カードを渡すため、各プレイヤーが議論の取っ掛かりとなる情報を持っており、議論の際に何から話そうかというのがなく発言に参加しやすく、結果としてスピーディーな展開にもつながっているのは良いところだと思います。

 また、「殺人犯(もしくはそれに協力する共犯者)」という地下牢へ閉じ込められるのを避ける役職だけでなく、あえて「爆弾魔」という地下牢へ閉じ込められることを狙うという役職があるのも面白いところで、おそらくこのゲームで一番楽しいのはこの「爆弾魔」で上手く勝利したときなんじゃないかなと。

 一方で、役職選択時に隣のプレイヤーへカードを渡すことを上記で良いところとは書いていますが、その反面、議論が最初に何を渡したか、何を渡されたかというところから始まり、その中で矛盾があったらどちらの発言が疑わしいかという点に集約されると、議論の展開が固定されがちなのは少し気になったかな。

 また、生存が勝利となっている側の役職で「探偵」及び「執事」の能力が使ってもいいものか、能力のリスク云々ではなく全体の面白さを考えると非常に迷うという印象です。というのも、「探偵」であればそれまでの議論の流れも投票による多数決も関係なしに強制的に探偵が考える1名を指名できますので、指名をする探偵は面白いかもしれませんが果たして残りのメンバーがそれを面白いと言えるのかなというところがあります。「執事」に関しては議論中に身分を明かし、必ず殺人犯等ではなく生存が目的のプレイヤーであると証明できてしまうため、発言が100%信頼できてしまい(嘘をつく必要性がない)、もし執事と矛盾した発言をしたプレイヤーがいれば、そちらが嘘であると判明してしまいます。能力を使用した場合に投票が0.5票になるというリスクはありますが、この手のゲームで身分を明かして100%信頼できる意見がいえる役職というのは、あまり全体の面白さにはつながらないような気がします。

 とりあえず、人狼系として非常に手軽に議論を楽しめるというところは確かだと思いますし、殺人犯や爆弾魔として場の議論を上手くコントロールする面白さはあると思います。ただ、プレイ人数などによるのか要検証のところはありますが気になる点で上げた部分はかなり気になる印象で、もう少し調整が欲しかったと感じました。

 

 

☆ロールプレイヤー

○概要

作者:キースマテイカ

対象年齢:10歳以上

対象人数:1-4人

標準時間:60-90分程度

 

 RPGにおけるキャラクターメイキングをテーマにしたダイスゲームで、冒険に旅立つにあたりより強力な英雄を作成することを目的としたゲームです。が、作成したところで終了で、英雄が冒険に出たりはしませんw

 

①ゲーム開始時に種族(特殊能力や特性値の補正)、職業(得点に必要な特性値)、属性(得点に必要なパラメーターでカード効果などにより変化)、背景(特性値に配置するダイスの色の条件)などがプレイヤーごとに選ばれます。

②手番になるとスタートプレイヤーは人数+1のダイスを振り、手番順にダイスを獲得して行きます。ダイスの出目が小さいほど、カードの購入は先に行えます。

③獲得したダイスはただちにいずれかの特性値のスペースに配置します。また、配置した特性値に応じて特殊なアクションを行います。このアクションは配置されているダイスの操作、属性値の操作、カード購入時の割引があります。この時、配置したダイスの色や位置などによって資金を獲得できます。

④市場のカードを購入できます。購入しない場合は資金を受け取れます。

⑤特性値のダイス配置スペースが全て埋まるとゲーム終了です。職業や、属性、背景、購入したカード等により得点を計算し、最も高いプレイヤーの勝利となります。

 

○プレイ経過

 ゲーム開始時の様子です。手前の個人ボードにダイスを配置していくこととなりますが、個人ボード左手前が属性、右上が職業、右下が背景となっており、それぞれ得点の獲得条件となっています。ちなみに、管理人の担当は「エルフ」で「神官」とここまでならいいのですが、そんな職業の割に「解放されし者(罪で投獄されて、釈放された身)」で「熱に浮かされた(よく分からないけど、悪&混沌の属性推奨)」と明らかに真っ当な神官ではなく、どちらかと言えば破戒僧とかそんな感じ。

 

 中盤が終わった辺り。カードの獲得に資金が要るためお金は大事と黄色ダイス(配置の際に資金を獲得)を中心に獲得しています。そこに黄ダイスの多さからせっかくだからと「宝飾短剣(黄色ダイスの出目に+1)」を獲得したのが失敗。全ての黄色ダイスに強制的に+1をするため、ここまで調整してきた出目が半ばやり直しと言ったところ。

 

 そんなこんなでゲームは終了です。個人ボードの得点要件は満たしていないものが多いですが、カードの方も獲得した条件を満たしたものは少なめで結果は最下位。

 とはいえ、2位3位とはほとんど差がなくどんぐりの背比べと言ったところ。そんな中、2位に10点近く差をつけて勝利したのがちい。各特性値のダイス3つが同じ数字ならば得点というカードの条件を6列中5列も満たし大量得点で見事な勝利でした。

 

○評価

 キャラクターメイキングという非常に興味を引くテーマ付けがありますが、内容は獲得したダイスを条件に合うように配置していくという少し前にプレイした「サグラダ「自宅ゲーム会134 後半の前半」を参照。」に近く、得点を獲得するために目標カード(このゲームの場合「職業」や「背景」、特徴カード)にあわせた配置が必要となるパズルライクなゲームで、そこにカードドラフトを取り付けたといった印象のゲームです。

 とはいえ、「サグラダ」に比べると得点につながる要素が多く、その分特性値に応じた特殊アクションやカードの効果でダイスの操作はそこそこ行えるため、これらをどう活用して上手く条件に適合させていくかというのが悩ましいところです。ついでに、得点要素自体は特徴カードで増やすことが出来るため、もともとある職業や背景といったものを活かすのか、追加したカードの条件を活かすのか、ダイスの配置具合によって調整が可能なのは面白いところかな。

 一方で気になるところとして、「サグラダ」をプレイした後というのもあるとは思うのですが、基本的にすることはダイスを獲得して配置するという比較的手軽なアクションなのですが、上記の通り要素が多いため見るところは多く、そこに特殊アクションや技能カードのアクション、カードの購入など色々な要素が付随しており、どうしてもすることの割に手間がかかってしまいます。この辺のテンポの悪さはもう少し改良して欲しかったかな。

 また、特性値ごとに特殊アクションがあるのですが、それぞれのアクションに強弱がある印象で、初期配置でダイスを置いてしまうと特殊アクションは発動しないため、特殊アクションを行うためにはできるだけ弱めのアクション(個人的には価格割引の「魅力」、振り直しの「知恵」などが有力候補)へ初期にダイスを置かないといけないという変な縛りが出てたのも気になりました。

 とりあえず、キャラクターメイキングというテーマが魅力的なタイトルで、どんなキャラクターを作り上げるかという楽しみはあり、パズルライクにダイスを配置するゲームとしては悪くないと思うのですが、反面プレイにかかる時間やかかる手間などを考えると、「サグラダ」で十分かなとは思いましたね。

 

 

 残り時間も少なくなって来ましたが、もう少しだけ続きます。

 

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