自宅ゲーム会144 前半 ノーリア 他 | とりあえず日々ボードゲーム

とりあえず日々ボードゲーム

日本の片隅、島根県の浜田市で日々ボードゲームにはまっている管理人が、とりあえずボードゲームについて色々と書いていく(予定)のブログです。

平成30年6月2日

 

 前日に続き、本日は久々に終日時間をとってのゲーム会となります。とはいえ、午前中はちいのみ(の予定)だったので昨日同様2人でゲームを開始します。

 

☆ノーリア

○概要

作者:SophiaWagner

対象年齢:12歳以上

対象人数:2-4人

標準時間:70-120分程度

 

 空中都市ノーリアの発展に貢献することを目的とし、ホイールビルディングと呼ばれる3層構造のホイールにアクションをセットしていくシステムが特徴となっているゲームです。

 

①ラウンドの最初に知識トークンを使用して、ホイール上のアクションを調整できます。

②自分のホイール上のディスクを選択しアクションを実行します。この時、3段あるホイールから各1個、隣り合うディスクを選択できます。

③アクションには、「資源の獲得」「ディスクの獲得/代理人の移動(後述)」「飛行船の獲得(資源の獲得効率の向上)/工場の建設(生産アクションで資源を商品に変換できる)」「生産/ディスクの強化」といったものがあります。強化されたディスクはアクションを2回行えるようになります。

④知識トークンを支払うことで、任意の議会上の政治家を配置し、別の議会上の政治家を除去します。

⑤政治家はその議会場での基礎点を決定します。配置されればされるほど基礎点が向上しますが、除去されるとその議会場の基礎点の上限が下がることになります。

⑥代理人は議会場に必要な資源や商品を支払うことでより上位に移動することができます。代理人の位置は得点の乗率となります。

⑦ラウンドの最後にディスクを進め、知識を獲得します。工場の建設数に応じて知識の獲得量は増加します。

⑧所定のラウンドが経過したらゲーム終了です。各議会場の政治家の数や代理人の位置に応じて、基礎点×乗率によって得点を計算し、得点が最も高いプレイヤーの勝利となります。

 

○プレイ経過

 ゲーム開始時の様子です。

 左がメインボードで、上段に4つの議会場トラックがあり、そのトラックの下にあるキューブが政治家となります。中央下段はラウンドトラックとなっています。

 右手前にあるのがホイールで、ホイールの手前半分にセットされているディスクからアクションを選択することになります。

 

 序盤。ちいはディスクの改良を重視し、アクションの手数を増やす作戦。一方の管理人は「空島(2人のホイールの間に配置されているタイル、アクションではここから飛行船と工場の建設が行える)」に関わるアクションで、アクションの効率を上げることを狙っていきます。

 

 2人だと思った以上にさくさく進み、あっという間に終盤。管理人にしてもちいにしても、資源をそのまま議会場トラックの進行に使うのが手一杯で、序盤の布石の割にそれほど商品の製造は行えていません。また、お互い狙うトラックが異なるため、政治家の配置と除去が反対といった感じで、基礎点もそれほど伸びず。

 

 そんなこんなでゲームは終了です。1箇所の代理人を大きく伸ばした管理人と、最も低い基礎点のトラックをそれなりに&最も基礎点が高くなる商品のトラックを少し進めたちいでしたが、お互いの代理人の進行状況から得点を計算すると・・・なんと同点。同点の処理は工場と飛行船の数が少ない方、ということで確認すると管理人の方が使わない割に所持している工場の数が多く、ちいの勝利となりました。

 

○評価

 空中都市を描いたメインマップと、3段の層になっているホイールが非常に目を引くのですが、そのゲーム内容はそれほど鮮やかな印象はなく、かなりアブストラクトチックな印象のある堅実なゲームです。

 ルールを読むと色々とややこしい印象があるのですが、結局のところ勝利点は代理人と政治家による議会場トラックでしか獲得できないため、アクションを実行し代理人を進めるための資源もしくは商品を集めることが重要となります。このアクションの選択にゲームの特徴でもあるホイールが使用されており、3段になっているホイールはラウンドごとにそれぞれの段がディスク1枚分移動し、手前半分にあるアクションしか選択できません。ホイールの段によって最上段のディスクであれば1ラウンド周期、最下段であれば3ラウンド周期といった感じで異なる周期でディスクが移動するため、効率よく資源等を集めるためにどのアクションをどのタイミングで行いたいかを考えながらホイールを構築していくのが悩ましいところです。

 また、面白いのはどれだけ代理人を進めたところで政治家が配置されていなければ大きな得点につながらないところで、自分が代理人を進めた議会場トラックは出来るだけ政治家を配置し得点効率をあげたいところです。ただ、政治家の配置には知識トークンを使用するのですが、必要数についてはラウンドが経過するにつれて増加するのが難しいところ。早めのラウンドに上昇させれば安く済みますが、政治家による基礎点は共有のため他プレイヤーも積極的に介入してくる可能性がありますし、逆に遅くなればコストの上昇がかなり重くなりそれほど基礎点を上げることができません。知識トークン自体入手できる機会が限られ、またホイールの操作にも必要であることから、この辺のバランスやプレイヤー間の駆け引きはなかなか考えどころです。

 一方で気になるのは、議会場トラックの競争、空島におけるタイルの早取りという要素はあるものの、ホイールの移動とそれに合わせたディスク構築の部分に注力することが多いということもあって、パズルチックでソロプレイ感もなかなかに強いゲームとなっています。また、空中都市の発展というテーマを感じる要素はほとんどなく、ホイールビルディングというシステムも一見目を引くものの、プレイにあたっての操作は見た目ほど「すげえ」という感じがないこともあって、全体的にかなり地味なプレイ感になっています。この辺はかなり好みが出そうですね。

 とりあえず、テーマや見た目の割に全体的に地味なゲームという印象がありますが、効率的に資源を集めるために各ディスクをどう組み合わせていくかというのは悩ましく、こういったパズルチックなゲームが好きな人なら楽しめるゲームだと思います。

 

 

 ここで、予定外に早めにカイが到着。ちょうど管理人に用事が入ったので、一旦ちいとカイの2人に「メモワール44」を渡し管理人は一時離脱します。

 

☆メモワール44

○概要

「自宅ゲーム会118 前半」を参照。

 

○プレイ経過

 というわけで、管理人が離脱している間、ちいとカイ、さらに途中で到着したしょうの3人で順次プレイしていました。写真はカイとしょうの1戦。途中経過は不明ですがビーチを守るドイツ軍を担当したしょうの勝利だったようです。

 

 

 ここで午前中は終了となり、午後に続きます。

 

「ボードゲームタイトル一覧」

 


にほんブログ村