コシヒカリの退潮目立つ(22年産食味ランキング) | 週刊ライス・ビジネス 〔コメ 生産・流通の動向〕

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 (財)日本穀物検定協会(穀検)が発表した平成22年産米食味ランキングによると、「食味が特に優れる」とされる特Aランクに評価されたのは全国で20銘柄(前年産19銘柄)となった。


 特Aランクでは、これまで常連だった「コシヒカリ」が前年の10銘柄から22年産は5銘柄と半減し、コシヒカリ以外の7銘柄(うち新品種は5)が新たに特A入りした。コシヒカリの退潮と新品種の台頭が目立っている。また、前年より評価を上げた銘柄が22銘柄と前年より倍増しており、22年産は猛暑で不作だったが、全般的な食味の底上げは進んでいる。コシヒカリは登熟期の高温に弱い欠点が露呈した。


 このランキングは全国から117産地品種のサンプルを集め、同一条件で炊飯、穀検が育成した食味パネラー20名が基準米との食味比較を行ない、特A(基準米より特に優れる)、A(基準米より優れる)、A‘(基準米と同等)、B(基準米より劣る)にランキングした。22年産で特Aに評価された20銘柄は以下のとおり。


 北海道・全道ななつぼし(初)、岩手・県南ひとめぼれ、宮城・県北ひとめぼれ、同・県中ひとめぼれ、山形・全県コシヒカリ、同・全県はえぬき、同・全県ひとめぼれ、同・全県つや姫(初)、福島・会津コシヒカリ、同・会津ひとめぼれ、栃木・県北なすひかり(初)、新潟・魚沼コシヒカリ、同・岩船コシヒカリ、同・佐渡コシヒカリ、奈良・県北ヒノヒカリ(初)、佐賀・全県さがびより(初)、長崎・県南にこまる、熊本・城北ヒノヒカリ、同・城北森のくまさん(初)、大分・豊肥ヒノヒカリ(初)