佐藤可士和の打ち合わせ / 佐藤可士和 / ダイヤモンド社 | 精神科看護師yasu の猪突猛進ブログ

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精神科看護の探求をテーマに、書評や日常感じたこと、不定期で投稿します。
という訳で「精看探求士」というネームでtwitterもつぶやいています。そちらも、どーぞ宜しくお願い致しますm(_ _)m

佐藤可士和の打ち合わせ/ダイヤモンド社
¥1,512
Amazon.co.jp

本書は、新聞広告に掲載されていたので存在を知りました。
タイトルを見て、これは面白そうだなと直感したので、忘れないようにメモを取りまして。
その後は、amazonでレビューを少しだけ拝見。
うむ、これは外れでは無さそう。
すぐに注文。
そんな流れでした(笑)

本書をこれから読もうかなという日、デイケアの利用者さんで本好きな方を見掛けたので、少し見てもらいました。
(こんな風に日常の自然なやり取りも結構あるのですよ)
「面白そうな本じゃけど、営業とかしようる人向けの本じゃろう。お宅らぁには、あんまり関係ないんじゃない?」
少しブルーな気持ちになりつつも、有難うと伝えて読むのを楽しみにしていました。
というのも、内心ではデイケアだからこそ、打ち合わせの本を読む必要があると確信していたのです。
病棟からデイケアになって驚いたことは沢山ありましたが、ミーティングや小さな打ち合わせの多さにびっくりしたものです。
いったいどこにメモをとって、分類して管理しているのだろう?
そんな風に回りが皆、プロフェッショナルに感じたのです。
少しずつ私も慣れてくると、今度は疑問が湧いてきました。
ミーティングや打ち合わせが長すぎないか?
時には、利用者さんに食事を配る時間が遅くなることすら、存在しましたから問題意識を持たないはずがありません。
長く同じ部署にいると当たり前のように感じてしまうので、私のように外部から入ってきた人間の方が改革するには丁度いいと思います。
勿論、生意気にも一人で出来るはずがありませんから、本書の力を借りようと。
最近では、時間管理が以前よりもきちっとしていると感じています。
以下、本書の中でも為になる部分をどーぞ。

「課題や問題点、コンセプトやアイデア、実行計画から表現のディテールまで、ゼロから何かを作り上げていく。最終の意思決定の場に上げられる前のプロセスは、すべてクリエイティブな打ち合わせなんです。」
本書の中で一貫して書かれている「クリエイティブ」である為にということ。
そんな佐藤氏に憧れて本書を手に取る方がきっと多いはずだ。

「NOと言うなら、どんな立場であれ代案を」
よくある風景ですよね。
会議やミーティングで、いい感じで流れていてもベテランや地位のある方が否定的な意見を言うと、周りは意気消沈。
若くて勢いのあるスタッフも同様です。
反対意見をいって、自己主張するのがカッコいいみたいに思っている訳ではないと思いますが。
佐藤氏は、相手の意見・アイデアを凌駕するような代案を主張して初めて成立するのだと書いています。
私も「両論の提示」を心掛けています。
時間を止めないためにも。

「最もやってはいけない打ち合わせは、「とりあえず打ち合わせしよう」でしょう。」
「打ち合わせにおいて最も大事な能力は何か、と聞かれたら、僕は「イメージ力」と答えます。どんな打ち合わせになるか、イメージしておく力です。」

私は今、看護研究をしていますから小さな打ち合わせから、大きな打ち合わせまで多くの打ち合わせをしています。
必ず今日は何を決めるのか、決めなければならないのかを自分の中で明確にしておきます。
また、思い通りに進むことばかりではありません。
何も意見が出なかったら、自分はどんな意見・提案が出来るのか?までイメージしておくようにしています。
これは、過去の経験が活きています。

他にも沢山のクリエイティブな打ち合わせをどうすれば出来るのか、金言が数多く書かれています。
皆さんも是非読んでほしいなと思います。
あっ、営業職じゃない方にもね(笑)