人は困った時に神に頼ります。
とても自然な心理だと思います。
どんな人であっても、精神的に追い詰められて苦しい時には、何かに頼りたい物であるし、何とか苦しみから抜けたいものです。
そのため、どうしても甘い言葉に騙されてしまいます。
それが、人間の持つ弱さであり、同時に厚かましさでもあります。
考えてみれば、僕たちがいくら苦しんでいるといっても、他人にはその責任はないわけですし、ましてや助ける義理もありません。
神様であっても同様です。
人間達が勝手に特定の名前の神様を祭っても、祭られた存在からしてみると、それに応える義務など全くないのです。
ところが、そんな時、人は神様の名前を語った邪霊やそれに操られた偽宗教家に騙されるのです。
人は苦しみから逃れたい。
これは自然なことです。
しかし、他の生命体を動かしたいのであれば、誠意が必要です。
それがないままで、百円玉を放り投げてわがままを言ってみても無意味なのです。
今流行のパワースポットであなたのわがままを聞かなければならない霊魂がずっとあなたが来るのを待っているのでしょうか。
パワーストーンを持っていると、知らない霊魂がそばにやってきて、ご主人様、何でもお言いつけ下さいと言って、全てのわがままを叶えてくれるのでしょうか。
ごく普通に考えれば、結論は出るはずです。
あなたご自身が頼まれる方の立場になって考えてみて下さい。
自分とは全く関係ない人からいきなり何かを頼まれて、百円玉を放り投げられたら、その人の希望を何とか叶えてあげようと動くでしょうか。
確かに、邪霊であれば真剣に動くでしょう。
一度喜ばしておいて、後で奈落の底へ突き落としてやろうと考えたり、その人を利用して更に多くの人間を騙してやろうと考えるからです。
その結果については今更申し上げるまでもありません。
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霊的な存在であっても個性があれば、当然、感情もありますし、それぞれの判断もあります。もちろん、自由意思もあります。
人は霊的なことになるとなぜか弱さと厚かましさが前面に出てしまうようです。そんなに簡単に願いが叶うのであれば、とうの昔に人類の歴史から戦争は消えているでしょうし、犯罪もなくなっていることでしょう。
実際には人類社会は日ごとにどんどん悪くなっているのです。
誰もがご存知の通りです。
それは物質的な意味だけではありません。
霊的にはもっとひどいことになっているのです。
今まさに人々は霊的に目覚めるべき時を迎えています。
しかし、人類の自由意思の総意はそれを望まないのでしょうか。
僕は最後の最後までそうでないことを信じたい。
大切なことは唯ひとつ・・・・・。
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