クリスチャン・リレグレンと
トミー・ヨハンソンを中心とした
プロジェクトの2ndアルバムです。
ネオ・クラ・マニアにとっては
ちょっとした夢のコラボでありまして、
内容の方もマニア心を鷲掴みにする
素晴らしい作品であります。
1stは実に分かりやすい
ネオ・クラ作品でしたが、
この2ndも方向性は全く変わらず、
実に分かりやすいアルバム。
そこが逆にマンネリでチープに感じる人もいると思いますが、
そういう人はまだまだ修行が足りない(笑)。
真のネオ・クラ・マニアには
これぐらい分かりやすい方がありがたいです。
曲がコンパクトで分かりやすいがゆえに、
奥深さは無いですが、
こういう即効性が高いベタな展開は
やはり心地よいですね。
1曲目、壮大なイントロ曲「The Light Overture」から続く
2曲目の「Man With A Mission」は、
出だしはそのまま疾走する展開かと思いきや、
意外にもミドル・テンポ・ナンバーで比較的
しっとりとした始まりであります。
1stのオープニング・ナンバーは
「See My Commands」という
あまりにもコテコテの
ネオ・クラ疾走曲だったもんですからね。
ちょっと意表をつかれた形です。
でもご安心を。
3曲目の「Identity In Christ」は実に分かりやすい
ネオ・クラ・ナンバーであります。
哀愁漂うサビ、クリスチャンの力強い歌、
トミーのいかにものソロで、完璧な展開。
続く「Golden Times」は
キャッチーなミドル・テンポの曲で、
速い曲だけでなくこういった曲も
充実しているのは素晴らしいですね。
なかなか良い曲です。
この2曲目~3曲目への流れは完璧ですね。
5曲目の「Finally Free」は
イントロはコテコテのネオ・クラ疾走曲ですが、
急にテンポがスローになり、
サビで再び疾走するという起伏のある曲。
初期SONATA ARCTICAのような雰囲気があり、
これもなかなか良い曲であります。
8曲目の「Metal Opus 1 In C# Minor」はインスト曲で、
タイトルからしてコテコテの展開を期待してしまいます。
期待通り、キラキラ、ピロピロしたクラシカルな
ナンバーです。
そして10曲目、ラストを飾るのは
「Flaming Youth」ですが、
イントロでズッコケそうになりました(苦笑)。
あのパクり魔人、いや(笑)、鍵盤魔人こと
リチャード・アンダーソン率いるMAJESTICの
「Voodoo Treasure」そのもの(汗)。
その後の展開、サビもどこかで聴いたような感じで、
パクりのパクりのような曲ですが、
悔しいけど、カッコいい(笑)。
やはりコテコテのネオ・クラは最高ですね。
まあ結局、聴きたいのはこういう展開なんですよ。
安直で、ワンパターンなんですが、
ネオ・クラ好きが求めるものなんて単純なもんです(笑)。
その単純さを改めて自覚しましたよ、これを聴いて。
☆「1stと変わらず、安定のコテコテ・ネオクラ。ちょっと凝った分、即効性は1stの方が上だがやはり素晴らしい」…☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆星満点!