DIVINEFIREの5thアルバム。
4thアルバム「Ferewell」で
そのタイトル通り、
これまでの活動に終止符を打った訳ですが、
そこから3年足らずで復活を遂げた作品。
方向性は一貫して変わらず、
多少プログレッシヴになり、
その分キャッチーさや
ネオクラ要素が後退したのが
残念な点であります。
1st～3rdアルバムあたりは
クサいメロディが炸裂していましたが、
ある意味これは洗練されたと言うか、
SYMPHONY Xをコンパクトにしたような印象。
勢いや強引な展開は少なく、
わかりやすさや即効性も無く、
妙に落ち着いてしまったなぁと…。
わざわざ復活させた割には
物足りなさが残る作品です。
更に印象を悪くしていまっているのが、
国内盤ボーナストラックの
イングヴェイのカヴァー曲である
「Forever One」。
歌メロのフレーズを一つ一つ
微妙に変えていて、
えらい不自然と言うか、
聴いていてフワフワしますね。
先日SYUのカヴァー・アルバムを聴いて、
極力原曲をいじらないところに好感を持ったのと対照的で、
これは正直ぶち壊しであります。
わざわざ復活させておいて
この微妙な出来、
ひどいカヴァー曲…。
その上、
この2011年以降
アルバムを発表していないという、
何のためにこれを出したのかなと
色々思ってしまう作品です。
実際そこまで駄作では無いものの、
初期アルバムにあった、
「一発で気に入る」という即効性を知っている者としては
実に微妙で、印象の悪いアルバムであります。
例えば数十年ぶりに復活したアルバムであれば、
まあまあ保っているかな、と思ったりするんですが、
3年足らずでこの劣化かと思ってしまいます。
でも初期作品を知らずに、
これを先に聴いたら、
たぶんそこそこ良いと思うかもしれません。
それぐらい、
1st～3rdアルバムは凄かったと
思い知りましたね。
☆「初期作品を知っている者としては、実に微妙な復活作」…☆☆☆☆☆星5つ！
