SINNER/The Nature of Evil…1998年 | 車通勤メタル!

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児童養護施設で働くメタル好き中年保育士のCD日記。目指せ1万枚!

マット・シナー率いる

SINNERのスタジオ・アルバムとしては

11枚目になるんですかね。

なかなか息の長いバンドであります。

 

結成が1982年なので、

もう40年以上続いているバンドで、

現在も活動中。

 

その割には日本での知名度は今一つですが、

ヨーロッパでは安定した人気を保っているようです。

 

マット・シナーというと、

PRIMAL FEARでの活動の方が有名かもしれませんが、

このSINNERも正統派でカッコいい音を

聴かせてくれます。

 

JUDAS PRIESTの影響を大きく反映させながらも、

ジャーマン・メタル特有の遊び心もあり、

このバランスが非常に良いですね。

 

僕はコテコテのジャーマン・メタルは苦手なんですが、

これはとても聴きやすく、正統派HR/HM好きなら

すんなり受け入れられると思います。

 

ただ正統的で安心して聴いていられる一方、

このバンドで無ければという特徴は無いので、

良くも悪くも平均的というのが難点でもあります。

まあでもメタル好きには安心感の方が上回ると思いますけどね。

 

JUDAS PRIESTをはじめとする

ブリティッシュHMとジャーマン・メタルの融合

という意味ではかなりの高水準で、

当時リアルタイムで聴いていたら、

相当気に入っただろうなぁ…。

 

あとはJUDAS PRIESTファンであれば

ニヤリとするフレーズ、展開が満載で、

飽きずに一気に聴けましたね。

 

そう言えばこのアルバムは

SINNERのアルバムの中で最も売れた作品らしいですね。

PRIMAL FEARの成功や、ヨーロッパでの

パワー・メタルの復権などなど色々要因があったでしょうが、

内容の充実度もなかなかであります。

 

その一方で、当時国内盤は今は無き

ゼロ・コーポレーションからリリースされていました。

このアルバムはゼロ・コーポレーション作品の中でも

かなり末期の作品で、哀愁も感じますねぇ。

 

☆「ブリティッシュHMとジャーマン・メタルの良いとこ取りのようなアルバム。個性は無いけど、妙な安心感」…☆☆☆☆☆☆☆☆星8つ!