スウェーデンの老舗プログレ・バンド、KAIPA。
70年代から80年代にかけて活動していましたが、
一時活動休止、そしてこのアルバムは
長い沈黙からの復活第一弾となる作品であります。
現THE FLOWER KINGSのロイネ・ストルトが
在籍していたことでも知られるバンドですが、
そんな説明はどうでも良いくらい、
バンドとして素晴らしいバンドです。
初期のKAIPAは
良くも悪くも
どこかのんびりした
田舎っぽい雰囲気があり、
それがまたたまらない魅力だったんですが、
この復活作はかなりかっちりとした印象。
それでいて初期KAIPAの雰囲気も
崩してないという、
これは新旧ファンどちらも
満足の作品ではないでしょうか。
この作品はもともと
オリジナル・メンバーのキーボーディスト、
ハンス・ルンディンと、
ギタリストのロイネ・ストルトの
プロジェクトとして制作されたらしいんですが、
完成してみたら、これはKAIPAの音だ、
となり、KAIPA名義でのリリースとなった次第。
まあ他のメンバーは
初期KAIPAとは全く関係無いんですが、
これだけの作品ができれば、
KAIPAを名乗っても全く問題ないでしょう。
その後も順調に活動を続けていて、
昨年も新作を発表したようで、
ずいぶん息の長いバンドになりました。
途中ロイネは脱退してしまい、
ハンスのプロジェクトのようになっていますが、
ハンスがいればKAIPAらしさは
失うことは無いでしょう。
今後最近の作品もチェックしたいと思います。
普通にシンフォ・プログレとして
素晴らしい作品であります。
☆「初期KAIPAらしさを残しながらも、完成度の高さを誇る復活作」…☆☆☆☆☆☆☆☆☆星9つ！