KAYAK/Kayak(カヤック/カヤック・セカンド)…1974年 | 車通勤メタル!

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児童養護施設で働くメタル好き中年保育士のCD日記。目指せ1万枚!

オランダ・プログレの大御所、

KAYAKの2ndアルバム。

 

それにしてもこのバンドの作品は

ハズレが無いですね。

時代によって方向性は少しずつ

変化していますが、

どの時代も特有の良さがあり、

実に味わい深いバンドであります。

 

YESの影響を大きく感じる

プログレッシヴな1stと、

ポップ・ロック方向にグッと振った

3rdに挟まれ、

やや地味な印象は否めないですが、

この甘く切ない世界観は

やはり素晴らしいですね。

 

1stで感じる粗削りな部分が無くなり、

かなりマイルドな音になっています。

そこがやはり物足りないと言うか、

大人しく地味という印象につながってしまいます。

 

まあ1stで傑作を作ってしまうと、

どうしても2ndは前作と比べられてしまう分、

難しいところはありますが、

このアルバム単体で言えば、

悪くない、いや、良い作品だと思います。

 

ハードでありながら

どこか切ない「Alibi」に始まり、

まったりと甘い「Wintertime」、

哀愁のバラード「Mountain Too Rough」、

9分台の神秘的な大曲「They get to Know Me」と、

前半は完璧な流れであります。

 

6曲目の「Woe and Alas」は

優しいながらもひねった展開、メロディが

いかにもKAYAKらしい素晴らしいナンバー。

やはりこのバンドのセンスは

素晴らしいですね。

 

インパクトは無いですが、

味わい深い1枚です。

まあ地味ではありますが…。

 

☆「地味だがKAYAKの世界観は十分表現されている良作」…☆☆☆☆☆☆☆☆星8つ!