ROYAL HUNT/Dystopia PartⅡ…2022年 | 車通勤メタル!

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児童養護施設で働くメタル好き中年保育士のCD日記。目指せ1万枚!

ROYAL HUNTの

通算16枚目の新作。

 

タイトルで分かる通り、

前作の続編であります。

前作のタイトルは「Dystopia PartⅠ」となっていたので、

その段階で2枚目の構想は練られていたのでしょう。

 

内容は予想通りと言うか、

良くも悪くも意外性は無く、

前作と全く同じことをやっています。

なので感想も前作と同じであります(笑)。

 

まあでも逆に言えば、

素晴らしい前作に

勝るとも劣らない

名盤を立て続けに出してきたとも言え、

さすがはROYAL HUNTと思える作品です。

 

歌はもちろん

D.C.クーパーがメインですが、

前作同様ヘンリック・ブロックマン、マッツ・レヴィン、

マーク・ボールズ、ケニー・リュプケといった

シンガーが歌っています。

 

ヘンリック、マークときたら、

ジョン・ウエストは?

と思ってしまうんですが、

まあ諸事情があるんでしょう(汗)。

 

さて、イントロの「Midway(Resumption)」に続く

2曲目の「Thorn in my Heart」は、

いかにもROYAL HUNTのオープニング・ナンバーといった

素晴らしい曲。

 

前作で言えば2曲目の「Burn」的な

良い意味でのマンネリな、

ROYAL HUNT節炸裂ナンバーであります。

 

それに続く3曲目の「The Key of Insanity」は

マッツ・レヴィンのしゃがれ声を生かしたナンバーですね。

もちろんD.C.の声が一番しっくりきますが、

ちょっとしたアクセントとしてはゲストもアリです。

 

4曲目の「Live Another Day」は

どこか初期のアルバムの雰囲気も感じる

いかにものミドル・テンポ・ナンバー。

マンネリなんだけど、やはり良いものは良いですね。

 

5曲目の「The Purge」は

お約束のインスト曲。

なかなか「Martial Arts」を超えるインスト曲は生まれない訳ですが、

今回も「及第点」といったところですかね。

 

6曲目の「One More Shot」は

マーク・ボールズの歌声が楽しめます。

D.C.とマークの競演というのは

感慨深いというか、不思議な感覚であります。

 

そして、このアルバムのハイライトと言えるのが

7曲目の「Scream of Anger」であります。

14分超えの大曲ですが、

ROYAL HUNTの集大成と言える

場面展開が見事な聴きごたえのある曲です。

 

最初聴いた印象は地味だったのですが、

聴く度に色々な発見がある

素晴らしい曲ですねぇ。

 

8曲目の「Left in the Wind」は

これもお約束のバラード曲。

やはりこういう歌は

D.C.の歌声がフィットします。

感情たっぷりに歌い上げています。

 

ラストの「Resurrection F451」は

1分半ほどのアウトロ曲。

ROYAL HUNTには珍しく、

明るめのエンディングであります。

 

もしや「Part Ⅲ」も考えてるのでは?

と、勘ぐってしまうような、

思わせぶりの終わり方ですね。

 

そしてボーナス曲として

「Until the Day」のライヴ音源。

このライヴも含めて、

素晴らしい完成度のアルバム。

 

ところで前作も含め何曲か

女性シンガーが起用されていますが、

アレクサンドラ・アンダーセンという

聞き覚えの無い名前。

 

調べてみると何とアンドレの奥さんで、

以前からこのバンドのコーラスとして

参加していた女性だそうです。

 

こういう部分も含めて

このバンドの集大成のような

アルバムですね。

是非PartⅠも含めて

多くの人に聴いてもらいたい作品です。

 

☆「まあ前作と同じような作品ですけどね。でも素晴らしいんです」…☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆星満点!