DORO/Calling The Wild(ドロ/コーリング・ザ・ワイルド)…2000年 | 車通勤メタル!

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児童養護施設で働くメタル好き中年保育士のCD日記。目指せ1万枚!

ドイツの女性メタル・シンガー、

ドロ・ペッシュの自身のバンド、

DOROの7thアルバム。

 

HR/HM系の女性ヴォーカリストの

先駆者と言える存在で、

僕も名前は知っていたんですが、

彼女の歌声を聴くのは

これが初であります。

 

彼女が活動していたバンドで、

WARLOCKも有名ですが、

これも聴く機会が無かったですね。

今回ちょっと妖しげなジャケットに惹かれ、

購入してみました。

 

方向性はハード・ロックの王道といった感じで、

ドロの堂々とした歌声が楽しめます。

ただアップテンポの曲が少なく、

似た感じの歌が多いので、

正直少々ダレますが、

ドロの表現力はさすがであります。

 

これで歌い方が一辺倒だったら

もっと退屈な作品になっていたかもしれませんが、

曲調によって変幻自在に歌い分ける技は

なかなか素晴らしいです。

 

このアルバムの前までは

しばらくソフト路線だったらしく、

逆にそこで得たものも

あったんじゃないですかね。

やはりロック、メタル一辺倒の

シンガーとは一味も二味も違います。

 

このアルバムでは

原点回帰を祝うかのような

豪華なゲストも多数参加しています。

 

レミー、スラッシュ、アル・ピトレリ、

ブルース・キューリック、エリック・シンガー等、

かなり豪華であります。

 

正直豪華ゲスト特有の個性はあまり感じないのですが、

レミーの歌声だけはさすがに分かります(笑)。

すごい個性ですね~。

あとアル・ピトレリのギター・ソロも

かっこいいです。

 

ドロはこの作品以降

HR/HM路線に戻り、

今もメタルクイーンとして

活躍しています。

 

女性シンガーというだけで

一括りにしてしまう傾向はありますが、

ドロの表現力、説得力は

他のシンガーとは違います。

 

日本での知名度は今一つな気がしますが、

長くヨーロッパやアメリカで人気を保っていて、

一流ミュージシャンとのつながりも多いのは

納得できますね。

 

☆「オーソドックスなHR作品だが、ドロの説得力のある歌唱が堪能できる1枚」…☆☆☆☆☆☆☆☆星8つ!