アメリカの正統派HMバンドの
デビュー作。
デビュー当時、メンバー全員が
仮面をかぶっていたことから、
イロモノに扱われがちですが、
とんでもない。
これは正統派メタルの名盤であります。
80年代メタルファンには
必聴の素晴らしいアルバム。
僕も当然メタルにハマりだした頃に
聴きまくっていましたね。
僕の手元に無かったのは
恐らく弟宅にあるんじゃないですかね。
こんな大名盤売るわけ無いんで…。
で、しばらく聴いていなかったんですが、
どうしても聴きたくなり購入。
もちろん今はYouTubeで聴くことはできますが、
僕のような古い人間にとって、
「聴く」とは、
「CDを買ってCDから聴く」
ということであります。
なので買わないと
聴けません。
古くて面倒くさい人間なんでね。。。
で、内容は
やはり今聴いてもカッコいい。
特にミッドナイトのハイ・トーンが
実に強力、強烈であります。
当時よくジェフ・テイトに
例えられていましたが、
ジェフよりもこのミッドナイトの方が
耳に、そして心に残る歌声です。
特に名曲、
「Mayday」の高音は
鼓膜にダイレクトに響くような
感覚であります。
音楽的にも
正統派メタルでありながら
近未来的でスペイシーな雰囲気があり、
オリジナリティがあります。
何かのフォロワーではなく、
デビュー作にして、
CRIMSON GLORY独特の世界観は
完成されていましたね。
2ndの「Transcendence」も
なかなか良かったと記憶していますが、
3rd「Strange and Beautiful」で失速、消滅…。
その後も一時期再結成したみたいですが、
あまり話題にならなかったですね。
やはりこの1stを超えるものを作るのは
難しかったようです。
2009年には
ミッドナイトも病気で亡くなってしまい、
この衝撃的なハイトーンは
永遠に聴けなくなってしまいました。
ここまでの超絶ハイトーンは
メタル全体を見渡しても
なかなかいないと思うので、
それだけでも十分聴く価値アリですが、
このバンドの素晴らしい音楽性こそ
再評価されるべきだと思います。
☆「仮面をまとった謎集団による、ドラマティック正統派メタルの名盤」…☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆星満点!