フィンランド出身、
アリ・コイヴネンのデビュー・アルバム。
デビューのきっかけは
フィンランドのアイドル発掘番組で
優勝したことだという変わり種であります。
その番組中の審査では
メタル・バンドの曲ばかり歌っていたという、
言わば「メタル・アイドル」なんでしょうかね。
You Tubeでもその時の様子が観られるんですが、
IRON MAIDENの「The Evil That Men Do」や
STRATO VARIUSの「Hunting High And Low」、
DEEP PURPLEの「Perfect Strangers」など
なかなか面白い選曲ですね。
歌は若いというか、
幼い声質ながらも
気合の入った歌唱が聴けて、
応援したくなる魅力があります。
さて、
アルバムの方はと言うと、
いかにも北欧アーティストという
透明感のあるサウンドと、
どこか哀愁を感じる雰囲気があります。
何かSTRATOVARIUSっぽいな、
なんて思って聴いてたら、
ティモ・トルキが楽曲提供してたり、
トニー・カッコとかマルコ・ヒエタラなんかも
関わってたりと、妙に納得。
逆にあまりに王道北欧HR/HM過ぎて
「普通」という感じもします。
まとまり過ぎと言うか、
まあ本人はすごく楽しいんだろうなぁと
思いますが…。
このアルバムの後、
AMORALに加入し、
本当のメタル・シンガーとしての道を歩んでいきますが、
そのAMORALが解散…。
今は何をしてるんですかね。
このデビュー作はかなりの売り上げだったようなので、
自国では有名人なのかもしれませんね。
すごくハマる訳では無いですが、
北欧サウンド好きには
落ち着く音であります。
特にトニー・カッコ作曲の
「Losing My Insanity」は
モロ北欧、モロSONATA ARCTICAっぽい雰囲気が出ていて
良い曲ですね。
☆「デビューのいきさつはともかく、なかなか楽しめる北欧サウンド」…☆☆☆☆☆☆☆星7つ!
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