子育てがスタートしたばかりの

パパママさんのための講座に

ご依頼いただきました。

いただいたテーマに合わせて

レジュメを作り

絵本を選びます。



私が出産前から

子育て講座を11年させていただいた

関空のある町です。


男前べっぴんわくわく講座のベースとなる

保育の経験をさせていただきました。


絵本講座への道も

こちらでつけていただきました。

絵本の可能性を実感させていただきました。



当時

私は私的なことで

苦しい逆境に飲み込まれていた時期でしたが

お母さんや子ども達との時間は

暗闇の中で光を感じられるものでした。


中学校の思春期授業でも

保育や絵本講座をさせていただきました。

中学生に救われました。

中学生と読んだ絵本


娘の臨月の絵本講座は子宮が開いていたけど

一か八かで挑みました。


そんな思い出深い町に再び呼んでいただき

感慨深いです。



この日の講座で嬉しいことは

ママだけでなく

お父さんの参加もあったこと

民生委員さん

子育て支援センターや幼稚園の園長先生も

ご参加くださったこと、


子ども課の課長さん

司書の方

今回、担当してくださった子ども課の方

三人の男性も聴いて下さったことです。


講座で絵本に託してお伝えしたいこと

📚共感と客観性(気づき)は

子育てだけでなく

職場、友人関係、パートナーとの関係‥

あらゆる人間関係の中で大切なことです。


こんな絵本選んでみました。


相手の気持ちがわかる

相手の想いを、認める、受けとめること

は次への関係、ステップにつなげるために

不可欠です。


このレトロな絵本

仕入れたばかりですが、いいんです。


保育所に入ったばかりの、こたろう君は

お母さんとバイバイするのがつらくて

涙が止まらないのです。


  だっておかあさんがだいすきなんです。

  おかあさんじゃなきゃだめなんです。



数ページ、なかなかの泣きっぷりが続きますが

ゆうこ先生は優しくて

泣いてしまうこたろう君の背中をよしよし

しながら

気持ちに寄り添って、待ってくれる先生です。


そう

こたろう君を信頼しているんです。


お昼寝の時も、お布団にもぐり涙。

寂しくって、なかなか眠れません。


すると

お布団の中に、ゆうこ先生の手。

そっとこうた君の手をにぎります。



 「おかあさん‥」



ようやく眠ってお母さんの夢を見ます。


 「おかあさんだいすき」

  と何回もいいました。


  おかあさんは

 「こたろう君はえらいね

  ちゃーんと待っていられるんだもの」

  と言ってたくさんほめてくれました。



子ども達は、わかっています。

だけど

泣いてしまうのです。



目が覚めて‥


ゆうこ先生が

そっと手を握ってくれたことで

こたろう君は

気持ちをわかっていてくれることに安心して、

少しがんばれました。



お母さんとの再会場面

挿絵も

お母さんの言葉も

最高です。


 「おかあさん、ぼく、なかなかったよ


  ちょっとないたけど‥なかなかったよ!」



あんなに泣いてたのに


あんなに泣いてたから

思わず笑ってしまいますが


かわいいでしょ⁈



ラストのページまで

可愛さの余韻、たっぷりです。



ゆうこ先生への信頼

お母さんの感触や匂い

何よりお母さんの言葉や笑顔が

ずっと、こたろう君の心に残るのです。



これから先

頑張らないといけない時

踏ん張らなければならない時に

こんな経験があると

そのイメージは残り

人は自分を励まし踏ん張れるのです。





20年前から

ずっと変わらずお伝えしたこともあります。


今回、

当時の私には、まだ伝えられなかったことは


❄️自分をケアすること

  自愛することの大切さ。


たとえ、ささやかであっても

どうすれば自分が機嫌よくいれるか

を意識して過ごすことは

自律でもあります。


機嫌のいい大人のそばで

子ども達は安心して過ごせます。


イライラ、機嫌の悪いピリピリとした空気は

大人だって

職場でも、ダメージを受けてしまいます。

パワハラ、暴力の種となります。



この日も絵本講座の始まりに

ペアになって「宝ものの歌」を歌い合った方と


日々、ほっとできること

ご機嫌になれること

を出し合ってもらいました。


楽しいことを話しあっていると

表情も柔らかくなりますね。


私の前に座っていた方に聴いてみると

「お風呂でチョコパイたべること」


一瞬で場が和みました。

同時に

目を離すと命に関わる幼い子達と

ずっと過ごされている日々の緊張と

出産してからノンストップの日々の疲れを

想うのです。


講座の後

感想を書いていただいた中に


あったかいものを

あったかいうちに食べたいなぁ

というものも。


課長さんは

美味しいお酒 とのこと^ ^


時間が許せば

ホワイトボードなどに出し合って

新たなケアを見つけてもらいたいところです。


自分で、少しでも機嫌よく過ごせるように

ささやかなケアを見つけていく


ケアだけでは乗り切れないことは

この日のように

学びの機会を持ったり

本を読む など

とってもおすすめ

ご好評いただいてます。


いつの時代も

お母さんに笑顔を求められるけど

そんなこと、みんなわかっていて

わかっていても

笑えなくて

抱っこが辛くって。


どうすれば、笑顔でいれるか

そこを考え

今を変えて、今から先を変えることができるのを

ようやく伝えられる私になれました。


当時の、一緒にがんばってくれたお母さんに

未熟でごめんね。

だけどがんばっているよ!

ってお伝えしたいです。



何か新しい方法や気づきを得ることで

素敵な大人に成熟していけます。


それは豊かな人生へとつながっていきます。

テーマにある

心の引き出しが増えていくことだと考えます。


「この人に相談してみよう」と思ってもらえる

大人が増えるって素敵なことです。


子ども達が

「どうせ、わかってもらえない」

と思わず

困った時に相談できる大人でありたいです。




大人も子どもも

誰かに聴いてもらえると、またがんばれる。

くたくたの毎日を重ねる大人が

立ち止まって

気づいて


ちゃんと子どもに

「ごめんね」と謝れて

新たに気持ちを結び直す物語。


ごめんね

は相手を肯定し

新たな関係にリセットできる言葉。


この日の最後の物語に選びました。



もうちょっと、がんばってみよう

よりよい自分でありたい

と思う気持ちを自己肯定感と

感じていただきたいと願って。



いただいた感想の中で

もっと楽しんで、自分を許していいんだと

思いました


の言葉に、気持ちが重なります。


我慢より

自分に許す方が

勇気がいる方が多いかもしれません。


自分に許していきましょうね!


大人も子どもも

ご機嫌さんに向かって

いろんな毎日を越えていかれることを

願っています。

私も、そうありたいです。



この日ご紹介した絵本です。


歌ったり、あやしたりの延長線みたいな絵本



絵本があると日常が楽しく分厚くなります。

たとえば

わんちゃんのお散歩風景が楽しくなるんです。


お父さん絵本いろいろ

随分増えてきて嬉しいなぁ。

「てのひらのあいさつ」はパパも泣けます。


いろんな形の親子があります。

親にも子どもにも時間は有限です。


独身の職員の方が

私の無茶振りでありながらも

子ども時代の親への気持ちを

ぽつぽつと語り、皆さんに届いていると実感。


時間を作って聴きに来て下さった

司書の方とも図書室心を語り合えました。

魅力的な司書さんですよ〜。


担当の保健師さんが

「支援センターの先生と園長先生が

 宝ものの歌で、とんとんよしよし

 してるの見てて涙でました」

と。

こんな大人の姿を

子ども達に見せていきたいのです。


この日集まった方達の

気持ちのグラデーションが

私はとっても素敵だなぁと思いました。

しあわせな時間をありがとうございます。




ご紹介した絵本

絵本屋つきのあめ

からお届けいたします。

講師のご依頼もお待ちしております!