星の王子さまと出会え直した今年。
この物語を
より愛おしいものにしてくれる縁が
本を含めて沢山ありました。

私の中で特別な物語であった理由は
心優しい人に贈られた物語だったから。



大好きな脳科学、人工知能を研究されている

黒川伊保子さん


最新刊を読んでみると


「星の王子さま」には

人生に必要なすべてが書かれている


黒川先生の語る

「星の王子さま」が読める‥!


もう

そこから読み始めました。


黒川伊保子さんの敬愛されるバイクレーサーが

突然、事故で亡くなられて

黒川先生は悲しみに沈まれました。


バイクに乗られる息子さんへの不安が募ったり

避けては通れない お別れ に対する不安‥。


そんな時に

息子さんから

「大学の生協で見つけた。

 今のハハ(こう呼ばれるそうです)が

 読むべき本だと思う。

 是非読んでみて」と。



私は黒川先生も大好きだけど

息子さんの大ファンでメロメロです。


本書の中でも

息子さんが15歳の時に

子育ての中で

一番よかったことを尋ねてみられたら



   絵本を読んでくれたこと



私が言われたのでもないのに涙。


この言葉の後

心に残る絵本の記憶の扉をお二人で

時間旅行に行かれます。


親子でなくとも

一冊の絵本や物語、映画を語り合えるのは

特別な気持ちになれるのです。


絵本を読む

ということは 物語を共有すること だから。



私の子ども達も

もう大人で

黒川先生の息子さん並みに

私に甘い言葉を囁いてくれた息子とは

一年に一度、会えるかどうか。


二人とも

自分達の場所で懸命に朗らかに生きています。


そう

黒川先生にとって

息子さんこそが 星の王子さま であり


私も同じように思えるのです。

子ども達がかけてくれた言葉は

本当に宝もの。


血のつながりがなくとも

血がつながっていないにもかかわらず

心からの言葉で抱きしめてくれた方

本当に抱きしめてくれた方を想っています。

お寺のおばちゃんは

hugという言葉に馴染みのない頃から何度も

抱きしめてくれます。


もう会えない方もいます。

その笑顔や言葉は

ちゃんと私の中にある。



家にいない

目の前にいないことにフォーカスすると

寂しくなるけど


思い出や

労いの言葉

は生涯の宝物。



黒川先生の息子さんが、黒川先生に

読ませたかった

「星の王子さま」の台詞は


親しく過ごした飛行機乗りと

王子さまの別れの時の会話


🌟「そうして悲しみが、やわらいだとき

  おまえは、おれと知り合ってよかったと

  思うはずだよ。

  おまえは、いつまでも

  おれのともだちなんだもん」🌟


読んでいる間

傍らに、ずっといてくれる息子さんは

泣き出す黒川先生を抱きしめてくれるのです。


ラストのラストに王子さまは

「死んだように見えるかもしれないけど

 そうじゃないから悲しまないで」と。



その後

黒川先生は

お父様と、仕事と子育てを応援してくれた

優しい優しいお義母さん

長年の親友を見送られますが

いつも王子さまの言葉と息子さんが

傍らにあった

と。


    きっと、これからも

    私自身が逝く時にも


ミュージアムに行って知った

作者、サン=テグジュペリも飛行機乗りで

地中海上空でナチスドイツ兵によって

撃墜され帰らぬ人となったこと。



まるで自分の人生を知っていたかのように

すべての人の悲しみを包んで慰撫する

珠玉の一冊を残して逝くなんて。


この黒川先生の言葉は

私が見つけられなかった言葉。


言葉に出会えることこそ

本を読む一番の醍醐味で悦び。


本を手に

本を抱きしめ

目を瞑って

読み止まってしまうのです。




もう一つ

黒川先生の語られるエピソードも

響きます。


どうぞ「星の王子さま」をご一読ください。

絶対に後悔しない人生の必読書だから。


と。



多くの出版社から出ている中から

こちらの本が息子さんから渡された

星の王子さまです。


お寺のおばちゃんが

私に手渡してくれたなはこちら

今日、またおばちゃんの愛情深さを感じています。



大人の国フランス生まれの「星の王子様」は

難しく物語についていくのが難しいとも

感じられます。


以前

その難解さを理由に

読み終えることができないことがないように

と出版された絵本版も






この本は

王子さまの言葉にフォーカスされています。

とってもおすすめです。


王子さまの言葉を

一つひとつ

大切に手渡してもらえます。



心優しい仕掛けもあって

本を開いてすぐに

王子さまからの小さなお手紙を

受け取ることができます。


優しい一言が響きます。


言葉っていいなぁと

しみじみ思います。


読み進めると

また嬉しい仕掛け

というか

優しいギフト🌠



帯の言葉


    心にいる大切な人へ


心に大切な人がいるって

しあわせなこと。


そんな人とめぐり会うことが

生まれてくる意味だと思うのです。


その人の存在が

かけがえがないほど

恐ろしいほどの悲嘆に襲われるのですが。



生涯忘れない大切な人がいるなんて

とびきりすてきなことではないかと。



原作からの言葉を抜粋して

光を当てているこの本は

開くと

そこにある言葉にすぐに出会え

ぬくもりを感じられます。


読み

出会いを重ねることで

本の言葉が

自分のための言葉

自分の言葉になっていくように思えます。


日の入りが早くなるこの季節に読むのにも

優しい本です。


夕焼けの時は 王子さまの言葉が思い出せます。




タイトルに負けそうになりますが

恋愛映画を読む

ように、黒川先生の物語にとろける時間は

いいものです。

私は息子さんのエピソードに泣きます。

本書では

お嫁ちゃんも登場します。


リモートではありましたが

黒川先生のセミナーも受講しましたが

声やおしゃべりがなめらかで

とっても素敵な女性です。

一冊づつ読み深めています。




こちらで有名になられましたよね。


息子バージョンももちろんあります。


励まされます。






寒くて日も短くなるこれからの季節には

優しく心強い本が落ちつきます。


絵本屋つきのあめから

お届けできます。

メッセージ欄からでも大丈夫ですよ!