投資生活よもやま話 -10ページ目

Financial Literacy

自己紹介にも書きましたが、若い世代の人にとって、大切な事柄だと、思っています。


私個人の意見ですが、日本人は平均的にファイナンシャル・リテラシー(Financial Literacy)が低いと思います。


古い話に成りますが、村上ファンドの村上氏が

「お金を稼ぐことが悪いことですか?」

と、記者会見の席で、声を荒げた記憶があります。



先日も、麻生首相が、株屋は胡散臭い、株式投資で得たお金はあぶく銭的だとの発言がありました。
私は、日本人としてのFinancial Literacyの低さを露呈していると思います。


貯蓄から投資へと、騒がれて、月日は大分経ちました。

しかし、日本人の金融資産に占める、株式、投資信託の比率は低く、未だに、預貯金が大半を占めているのが事実でしょう。


日本人の投資への成熟度(Maturity)の低さが、先の、麻生首相の発言に代表されるように、その原因と思います。


欧米では、小中学生から、「お金の教育」を受けているそうです。

その中で、投資とは何か、リスクとは何かを自然と身に付けて行くそうです。

その結果がどうか分かりませんが、自分たちのポートフォリオの中で、リスクマネーの比率を常に意識して、資産運用を行っている人が多いそうです。



今回の、サブプライムショックで、かなりの資産を減らした人も居るでしょう。 しかし、私の知人の範囲では、資産を減らしても、リスク管理をしながら、上手に切り抜けた人も多いのも事実です。


第一、日本では、友人同士といえども、自分たちが行っている、株式投資や先物投資が話題に上ることは稀ではないでしょうか。


この点からも、日本人の投資への成熟度が低いと思います。
私も、全ての欧米人を知っているわけでは有りません、しかし、私の知っている範囲の人でも、日本人が○○銀行と取引していると同じ感覚で、「○○ファンドを持っている、このファンドの特徴は何か」、とか、「○○社の株券を持っている。○○社の特徴は何だ」と話します。


少なくとも、こういう話が普通に出来るようにならないと、Financial Literacyが身に付く環境が一般的に成らないのではないでしょうか。