ヨーロッパ球界関連情報 | 欧州野球狂の詩

欧州野球狂の詩

日本生まれイギリス育ちの野球マニアが、第2の故郷ヨーロッパの野球や自分の好きな音楽などについて、ざっくばらんな口調で熱く語ります♪

(1)ゴードがベネズエラ人選手2人を獲得

 イタリア・IBLのディ・エンジェリス・ゴード・ナイツが、ラモン・カストロ内野手(35)とロナルド・ウヴィエド投手(28)のベネズエラ人2選手を獲得したことを発表しました。


 三塁を守るカストロは2013年にテレマーケット・リミニ・パイレーツでプレーした経験を持ち、今回はそれ以来のイタリア復帰。2004年にはアスレチックスの一員として、MLBで16打席を経験した元大リーガーです。昨年はアトランティックリーグのブリッジポート・ブルーフィッシュで、打率.271、出塁率.341、長打率.383という成績を記録しています。


 一方のウヴィエドはトマッシン・パドーヴァからの移籍。昨季は61回1/3を投げて防御率2.01という好成績を残しています。かつては計8シーズン、パイレーツ、マリナーズ、ブルージェイズの参加でプレーしていた元マイナーリーガーで、その後は独立リーグを主戦場としていました。両選手ともイタリアの水には慣れているということで、新天地での活躍に期待したいところです。


ソース:http://www.mister-baseball.com/godo-knights-add-ramon-castro-ronald-uviedo/


(2)ウィリアムソンがボローニャを退団、フレミングが代役に

 昨季のIBL王者であるUGFフォルティチュード・ボローニャ1953が、エース右腕のジョーイ・ウィリアムソン投手と今季の契約合意に至らなかったことが分かりました。


 ウィリアムソンは昨シーズン、10試合に登板して7勝1敗、防御率0.74という圧倒的な成績を残し、リーグ優勝にも大きく貢献。今季も投手陣の中核的存在として期待が高かっただけに、残念な結果となってしまいました。その代役として、チームはレイズ傘下でのプレー経験を持つマーキー・フレミング投手(28)と契約合意。カリフォルニア州オークランド出身の右腕はカリフォルニア大のOBで、昨季はアメリカンアソシエーションのリンカーン・ソルトドッグスでプレー、120イニングを投げて防御率3.38を記録しています。


ソース一覧

http://www.mister-baseball.com/joey-williamson-returning-unipol-bologna/

http://www.mister-baseball.com/marquis-fleming-joins-unipol-bologna/


(3)エリック・クリシャックがHSVスティーラーズに復帰

 ドイツ・ブンデスリーガのHSVスティーラーズが、エリック・クリシャック捕手(27)の今季からの復帰を発表しました。


 アメリカ出身のクリシャックは、2012年から2シーズンの間スティーラーズに所属。2013年には全28試合に捕手として出場し、打率.418、出塁率.454、長打率.656、33得点、35打点という圧倒的な成績を残しました。昨シーズンはオーストラリアのチームでプレーしていたとのこと。スティーラーズからは、昨シーズンにおけるリーグのベストピッチャーの1人だったマイケル・カウチ投手が抜けることとなったものの、穴となった投手力を彼の打棒によってカバーすることはできそうです。


ソース:http://www.mister-baseball.com/eric-krzysiak-returns-hamburg-stealers/


(4)スペインとオーストリアの今季シーズン日程が決定

 スペイン王立野球・ソフトボール協会(RFEBS)とオーストリア野球連盟(ABF)が、揃って今季のリーグ日程を発表しました。


 スペインのディビシオン・デ・オナーは、昨季までプレーしていたエル・イラーノが2部に降格することを決断し、また2部からの昇格を希望する球団もなかったため1チーム減って8球団制に。昨季王者のプエルトクルーズ・マーリンズ以下、C.B.サンボイ、バレンシア・アストロズ、ベースボール・バルセロナ、サンイナジオ・ビルバオ、C.B.ビラデカンス、ベースボール・ナヴァーラ、C.D.パンプローナという顔ぶれがタイトルを争うことになりました。またこれに伴い、試合数も今季は28試合制となることが決まっています。今季は日欧野球開催の関係でリーグ開幕が例年よりも遅れることとなり、3月28日から7月12日までの開催。その後スペインシリーズが上位2チームの間で行われる予定です。


 一方、オーストリアのABLは4月11日に開幕。こちらはウィーン・ワンダラーズ-アタナン=プッシュハイム・アスレチックスのダブルヘッダーでシーズンがスタートします。こちらはワンダラーズとアスレチックスの他、ドーンビーン・インディアンス、ウィーン・ニューシュタット・ダイビングダックス、ウィーン・メトロスターズ、ストックシティ・カブスという昨季までと同じ面々で争われる予定。シーズンは7月18日まで行われることになっています。


ソース一覧

http://www.mister-baseball.com/schedule-released-spanish-division-de-honor-baseball/

http://www.mister-baseball.com/schedules-austrian-baseball-softball-leagues-released/

http://www.baseballaustria.com/schedule.php?Liga=1&Season=2015


(5)リック・バンデンハークが日欧野球を欠場、ボルセンブロークとスラデックが参加へ

 来月10日から始まる日欧野球で、欧州代表に選ばれていたリック・バンデンハーク投手(29)が左内転筋を痛めたため欠場し、代わってマイク・ボルセンブローク投手(27)とヤコブ・スラデック内野手(25)が参加することが明らかになりました。


 ボルセンブロークとスラデックは、ともにフィリーズ傘下でマイナーリーガーとしてプレーした経験を持っています。ボルセンブロークはドイツの強豪レーゲンスブルグ・レギオネーレのエース右腕で、長らくブンデスリーガを代表する投手の1人として君臨してきました。オランダ出身ながらドイツの市民権も保有することから、2012年秋のWBC予選にはドイツ代表として出場。オランダがスティーブ・ジャンセン政権に移行してからは、母国の代表チームに選ばれるようになりました。昨年のヨーロッパ選手権では大会最優秀投手賞を受賞する活躍で、チームの優勝に大きく貢献しています。


 ジャンセン監督はバンデンハークの欠場を受けて、現地時間一昨日にレギオネーレのイバン・ロドリゲス監督と急きょ協議。すぐに代替出場が手配される運びとなりました。レギオネーレからは既にオーストリア出身のマルティン・ブルーナー投手コーチが帯同することが決まっており、ボルセンブロークは彼に続く球団関係者となります。また、ブンデスリーガからはヤン=ニコラス・ストッケリン(マインツ・アスレチックス)とルーク・ソマー(ハイデンハイム・ハイデコッフェ)の両投手が既に選出されており、リーグの代表としても好投が期待されます。


 一方チェコ・プラハ出身で、チェコ勢としては唯一の参戦となるスラデックは、パベル・ブドスキー引退後のチェコ代表の一塁手を担う左のスラッガー。ユーロでは打率.518、5本塁打、9得点、13打点と大暴れし、既にメンバー入りを果たしているジャニソン・ボークホート捕手(オランダ)とともに、大会本塁打王のタイトルを分け合いました。かつてはBCリーグの石川ミリオンスターズでプレーした経験も持ち、今回はそれ以来の日本凱旋となります。ボルセンブロークもスラデックも、二次候補(36名)に入りながらも一度は落選した経験の持ち主。活躍を期待したいところです。


ソース一覧

http://www.mister-baseball.com/mike-bolsenbroek-joins-european-selection-games-tokyo/

http://www.mister-baseball.com/czech-slugger-jakub-sladek-join-team-europe/