ファン・カルロス・インファンテの日本行きについて | 欧州野球狂の詩

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日本生まれイギリス育ちの野球マニアが、第2の故郷ヨーロッパの野球や自分の好きな音楽などについて、ざっくばらんな口調で熱く語ります♪

 自分のTwitterやFacebookにおける投稿などをご覧になった方はご存知かもしれませんが、現在イタリア・IBLのUGFフォルティチュード・ボローニャ1953に在籍する、ファン・カルロス・インファンテ内野手(33)が西武ライオンズに入団するという噂がネット界隈で広がっています。この案件に関しては俺自身も各所で発言をしていますが、この場においてインファンテ本人と接触し得られた情報について報告するとともに、自分自身の見解や立場など含めて改めてまとめておきたいと思います。


 この件が広まったきっかけとなったのは、ベネズエラの記者とされる人物であるアンドレス・エスピノサ氏が、Twitterにて「ファン・カルロス・インファンテが西武ライオンズとの契約書に署名し、来年から日本でプレーすることになった」とつぶやいたことです。これがスペイン語に堪能な日本人の西武ファンの方の目に留まったことから、一気に日本でも情報が拡散されることとなりました。


 しかし昨日、Facebookでフレンド同士となっていたインファンテ本人に直接確認したところ、この情報の中にどうやら誤りがあったことが分かりました。インファンテが日本行きを希望していること、そして西武に対し自身の売り込みを文書で行ったことは事実であるようですが、それをきっかけに西武側と何らかの契約に合意したという段階には達していないということです。


 インファンテ自身は当ブログでも9月6日の記事で触れている通り、ボローニャと2018年までの契約延長を行うことで合意しています(これはイタリアのメディアにおいても報じられています)。この一件と今回の日本行きに向けた動きとの整合性については「ボローニャとの契約は、あくまでもイタリア国内におけるインファンテの保有権がボローニャにあることを確認するための物であり、日本やアメリカの球団に移籍することを妨げるものではない」とのことで、実際に日米の球団に移籍することを妨げない条項も含まれているとの返答がありました。


 インファンテは一昨日の段階で、ベースボールブリッジの別のメンバーとFacebookにて接触し、日本球界へのサポートをしてほしいとの依頼を持ちかけています。俺とのやり取りの際も、同じように自分を支援してほしいと依頼されました。俺としてはこれを、現役イタリア代表選手からベースボールブリッジに対して公式になされた移籍支援の依頼であると解釈しています。ちなみに、インファンテとフレンド同士になったのはまさにここ3、4日ほどの話ですが、その申請は彼の方からなされたものです。


 俺としては、今後インファンテに対して希望条件についてなどの更なる聞き取りなどを行ったうえで、ベースボールブリッジの他のメンバーとともにどう対応すべきかを判断したいと考えています。現在、当団体では先に移籍支援を求めてコンタクトしてきた、同じイタリア代表のエリック・エピファーノ内野手(24)のサポートに着手しており、この点との兼ね合いが一番の課題になるというのが俺の見立てです。ベースボールブリッジに対しては、移籍支援とは全くの別件の活動に関して他のイタリア代表選手からもコンタクトがあったことから、おそらく当団体に関する情報がエピファーノを経由する形で、イタリア球界に広まっているものと推測されます。


 従って、某所にて拝見した「インファンテが当ブログを活用して就職活動を実施している」という旨の書き込みについては、正確ではないことをこの場を借りて指摘させていただきます。エピファーノについては既にPR用の記事を執筆し拡散協力などもお願いしていますが、インファンテ絡みの案件は文字通りここ2,3日のうちに急展開したものであり、今のところ同様の事実はありません。同じベネズエラ出身の二重国籍選手で、ポジションなども似ていることから混同されやすいかとは思いますが、この両案件については現時点では全くの別物であることをご理解ください。


 また、インファンテの移籍支援について現時点で何らかの決断を下したという事実もありません。現役のイタリア代表選手2名を一度にまとめてサポートすることは、非常に日欧両球界において大きなインパクトを持つプロジェクトである一方で、団体にかかってくる時間的・金銭的・スケジュール的な負担も大きく1人では到底決められないためです。ただしあくまでも個人的な見解として、イタリアはもとより欧州球界でもトップレベルのスターである、インファンテの日本行きに団体としてに関与し成功させることができれば、今後の活動において非常にポジティブで大きな影響をもたらしてくれるであろうこと、またインファンテ・エピファーノ両者の年齢を考慮すると、実際に移籍するのであれば日本行きは今オフがギリギリであろうという見立ては持っています。


 インファンテの移籍については当初、自分も「取扱説明書」という形でプレースタイルについての情報発信を行い、これを多くの西武ファンにリツイート頂いたことから、図らずも日本プロ野球のファンの皆さんからも注目頂いている案件となっています。既に12月も半ばになっており時間的猶予はないに等しいと言っても過言ではありませんが、最終的に誰もが納得できるような結論を出したうえでそれに基づき行動していきたいと思います。この一件については今後進捗があり次第、Twitterなりブログなりなどで改めてアナウンスさせていただきますので、何卒よろしくお願いいたします。