ヨーロッパ球界関連情報 | 欧州野球狂の詩

欧州野球狂の詩

日本生まれイギリス育ちの野球マニアが、第2の故郷ヨーロッパの野球や自分の好きな音楽などについて、ざっくばらんな口調で熱く語ります♪

(1)ドイツのグレッグ・フレディ監督、WBCでも続投へ

 先日、来月下旬に開幕するWBC予選のフロリダラウンドで、これまで代表を率いてきたファビアン・プルースト監督に代わり、ジム・ストッケル氏が指揮を執るとお伝えしたフランス代表。以前の記事でも書いたとおり、まさに寝耳に水のニュースとなりましたが、そのフランスのライバルである隣国ドイツは、WBC予選においても引き続き、グレッグ・フレディ監督がチームの指揮を執ることが決まりました。


 現在は、ジョージア州立大学野球部の監督も務めているフレディ氏は、2005年からチームを率いている名将。2010年には、ヨーロッパ選手権でチームを全体3位に導き、W杯出場も果たすなど、現在のドイツ代表を作り上げた立役者とも言える人物です。ジョージア州立大では、代表の有力候補でもあるマックス・シュミッツ投手の指導にもあたっており、果たして今回の予選で「共演」が成るかどうかにも注目したいところ。


 ドイツが戦うレーゲンスブルグラウンドは、ドイツ、カナダ、イギリス、チェコの4チームによって、9月20日から24日までダブルエリミネーション方式で争われます。今回は栄えあるホストチームを務めるドイツとしては、やはり結果も求められるところでしょう。初戦の相手は、ヨーロッパ新世代代表ともいえるチェコ。国際野球ファン垂涎物のこのカードで、まずは如何にしっかりと白星をものにできるかが、フレディ監督率いるドイツの命運を左右すると言えそうです。


ソース:http://www.mister-baseball.com/greg-frady-manage-germany-wbc-qualifier/


(2)サルバランがレッズからロイヤルズに移籍

 キュラソー出身で、2009年のWBCにも出場した、元オランダ代表右腕のファン・カルロス・サルバラン投手が、ジョナサン・ブロクストン投手とのトレードで、レッズからロイヤルズに移籍することになりました。


 サルバランは2009年以来、一貫してレッズ傘下でプレー。今季はAA級カロライナでプレーし、20試合登板で7勝7敗、防御率3.98。先発として108回2/3を投げて、113奪三振という成績を残しています。また国際舞台では、前述の2009年のWBCの他、2008年の北京五輪にも出場。この年のハーレムベースボールウィークでは、オランダ領アンティル(現キュラソー)代表としてプレーした経験を持っています。


ソース:http://www.mister-baseball.com/juan-carlos-sulbaran-kc-royals-trade/


(3)UVVのコーエン監督が退任

 オランダリーグ1部・フーフトクラッセでプレーするUVVのフランク・コーエン監督が、今季限りで退任することになりました。


 今週初めに、選手たちに退任する旨を伝えたというコーエン監督は、昨年オフにロイス・ホルダー前監督から、指揮官の座を引き継いだばかり。昨年から1部でプレーしているUVVは、今季は42試合中25勝を挙げる活躍を見せたものの、惜しくもプレーオフの枠を逃していました。とはいえ、既に来季の1部残留を決めている中での今回の退任劇。あくまでも契約満了によるものなのか、それともそうではないのかは分かりませんが、まずは1シーズンお疲れ様でしたと言いたいですね。なお、後任の監督はまだ決まっていないようです。


ソース:http://www.mister-baseball.com/head-coach-frank-koene-leaves-uvv/


(4)女子野球ワールドカップ、日本の初戦はオランダと

 2度のWBC王者に輝いた日本代表と、現世界王者のワールドカップ覇者・オランダ。両者のフルメンバー同士の対戦は、2008年の北京五輪以降実現していませんが、その対決が日本時間の12日午前4時過ぎから、いよいよ拝めることになりました。


 と言っても、今回の日蘭対決は男子野球ではなく、カナダ・エドモントンで行われる第5回IBAF女子ワールドカップでの話。8つの国と地域が参加して行われる今回、日本は史上初のプロアマ混成軍団で、女子野球の世界における覇権に挑むことになります。その通称「マドンナジャパン」の初戦の対戦相手が、ヨーロッパ代表としてのオランダというわけです。


 ただし両者の間における実力では、残念ながら男子ほど白熱した試合は期待できないかもしれません。過去2大会を連覇し、3大会を狙うという日本の立場は、男子のそれとまったく同じであるものの(もちろん、日本が第3回WBCに出場し、オランダ代表と対戦することになったと仮定しての話ですが)、オランダの方は結成されてまだ間もない若いチーム。「女王」たる日本に挑むチームとしては、率直に言って分が悪いというのも確かでしょう。


 それでも、やるからには胸を借りるつもりで、全力で向かってくるオランダ代表の姿を見たいところ。これは以前も書いたかもしれませんが、あの名門ヤンキースですら、最初から強豪だったわけでは決してありません。もし、将来的に野球女子オランダ代表が、男子代表のように世界に名だたるチームになる時が来るのなら、今回の経験はたとえどのようなものになろうとも、きっとその重要な礎となるはずです。今回は、日本絡みの試合がYoutubeでライブ中継されることもあり、日本の国際野球ファン、女子野球ファンにとっては注目必須ですよ。下のリンクから是非。


ソース一覧

http://www.mister-baseball.com/womens-baseball-world-cup-starts-dutch-team/

http://www.youtube.com/user/girlsprobaseball/featured?v=at96rNRhNj0