(1)サンマリノがヨーロッパカップと国内リーグの二冠達成
ヨーロッパカップファイナル4の最終日が昨日行われ、今季IBLを制したT&Aサンマリノ・タイタンズが、カリパルマ・パルマを7-1で破り、見事優勝。国内リーグとの二冠を達成しました。
パ 001 000 000 1 7 3
サ 041 010 10X 7 8 0
(勝)ダシルヴァ
(敗)コラディーニ
(本)レギナト、ジッツィ2(以上サ)
昨日も触れたとおり、新旧イタリア王者対決となったこの試合。サンマリノは2回、8番レギナトが満塁本塁打を放ち、一挙4点を先制します。パルマも直後の3回、メディナが犠飛を放ち1点を返しますが、この日は相手先発のダシルヴァの前に、安打は放ちながらも効果的に得点することができません。逆にサンマリノは、パルマの守乱にも乗じて3、5、7回に1点ずつを加え、結局6点差をつけて快勝しました。ダシルヴァは結局9回を投げきり、被安打7で6奪三振1失点。一方、パルマの先発コラディーニは5回で6失点と、先発の役目を果たせませんでした。
一方、UGFフォルティチュード・ボローニャ1953(イタリア)と、L&Dアムステルダム・パイレーツ(オランダ)による3位決定戦は、両軍合計で31安打、8回までに9-9という壮絶な打撃戦の末、ボローニャがファン・カルロス・インファンテのサヨナラ適時打で勝利、3位の座を確保しました。これにより、今季のヨーロッパカップは3位までをイタリア勢が独占。クラブレベルでのイタリア優位を見せつける結果となりました。
(2)ドゥシャン・ルジックがオランダ復帰、クレイグ・アンダーソンは現役引退
今年、イタリアのテレマーケット・リミニ・パイレーツに所属した、オーストラリア人右腕のドゥシャン・ルジック投手が、来季からオランダのDOORネプチューンズに復帰することになりました。今季、ヨーロッパ最高峰リーグに挑戦したルジックは、14試合に登板して5勝7敗、防御率4.06の成績。84回1/3を投げて86の三振を奪っています。昨年までネプチューンズに所属していた同投手は、2009年から国内2連覇を果たした同チームに、大きく貢献した実績があります。慣れ親しんだロッテルダムの地で、再び輝くことができるでしょうか?
また、ルジックとともにネプチューンズを支えた、同じオーストラリア出身のクレイグ・アンダーソン投手は、今季を以て現役引退することになりました。セカンドキャリアがどうなるのかは分かりませんが、引退後も新天地での活躍をお祈りしたいですね。お疲れ様でした。
(3)チェコリーグファイナル、組み合わせは如何に?
現地10日に開幕した、チェコリーグのセミファイナル。先週、AVGドラッシ・ブルノが第3戦でプラハ・イーグルスを7-1で破り、3連勝で17年連続のファイナル到達を決めました。一方、1勝1敗のタイとなっている、テクニカ・ブルノ-コトラーカ・プラハの対戦は、テクニカが先週末、ヨーロッパカップのプレーオフに出場していた関係で、今週行われます。コトラーカが勝った場合、ファイナルの対戦はレギュラーシーズンの1位と2位による対戦。テクニカが勝った場合はブルノダービーとなります。どちらが勝っても、白熱が予想されるファイナル。まずはその前段階のセミファイナルを、どちらが制すのかに注目です。