ファイナル4、サンマリノとパルマが決勝へ | 欧州野球狂の詩

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 現地21日に開幕した、ヨーロッパカップ2011の決勝戦「ファイナル4」。チェコ・ブルノで行われる今年の大会には、イタリア・IBLからT&Aサンマリノ・タイタンズ、カリパルマ・パルマ、UGFフォルティチュード・ボローニャ1953の3チーム、オランダ・フーフトクラッセからL&Dアムステルダム・パイレーツが参加します。


 昨日は準決勝2試合が行われ、サンマリノとパルマが揃って1点差ゲームを制し、決勝進出を果たしました。それでは、両試合の結果を詳しく見ていきましょう。


(1)T&Aサンマリノ・タイタンズ1-0L&Dアムステルダム・パイレーツ(延長10回)


パ 000 000 000 0 0 5 0

サ 000 000 000 1 1 4 1


(勝)ダーウィン

(敗)モラレス


 今年のイタリア・オランダ両リーグの、王者同士の対決となったこの試合。非常に厳しいゲームになるだろうという予想の通り、両軍合わせてわずか9安打という投手戦になりました。ヘンリー・ボニーヤ(タイタンズ)とロブ・コルデマンス(パイレーツ)の両先発が、お互いに一歩も譲らない好投を見せ、9回まではスコアレスで終了。試合を決めたのは、延長10回裏のウィリアンズ・バスケスによるサヨナラ犠飛という、これまた接戦を象徴するような決着でした。パイレーツの選手たちも、正直負けた気がしないでしょうねぇ…。


(2)UGFフォルティチュード・ボローニャ2-3カリパルマ・パルマ


パ 000 030 000 3 7 0

ボ 000 000 200 2 7 1


(勝)グリファンティーニ

(敗)マトス


 ウノゼロ決着となった1試合目に続き、イタリア勢同士による2試合目も、非常に緊迫した展開となりました。パルマは5回、ダビデ・ダロスペダーレとロドニー・メディナの適時打に、暴投の間の得点も加えて3点を先制。一方のボローニャも、7回にリビンストン・サンタニエーロとガブリエル・エルミニの適時打で2点を返し、1点差に詰め寄ります。なおも二死満塁と攻め立てたものの、続くジョー・マズッカが相手の3番手、レオナルド・ディアミコに邪飛に打ち取られ、逆転には至らず。ここが勝負の分かれ目となり、パルマが辛くも決勝の切符を手にしました。


 なお、最終日となる現地22日には、パイレーツとボローニャによる3位決定戦が13時から行われた後、18時から決勝戦が行われます。奇しくも、サンマリノ-パルマという、IBLの新旧王者対決となったこの試合。果たして、この試合を制するのはいったいどちらでしょうか?今から期待が高まります。