10月1日から15日まで、パナマで開催される第39回IBAFワールドカップ。2017年以降に開催される、WBCの予選としての発展的解消のため、今回が最後とも噂されるこの大会に参加する、ドイツ代表のロースター24人が、ドイツ野球・ソフトボール連盟(DBV)から発表されました。
今回参加する24人は、国内リーグであるブンデスリーガのトップ選手と、アメリカでプレーするドイツ人選手の混成チーム。投打の中心である、アンドレ・ヒューズ(ゾーリンゲン・アリゲーターズ)やシモン・ゲーリング(パダーボーン・アンタッチャブルズ)をはじめとする面々は、順当に選出。また、ドイツの次世代を背負って立つと期待される、マックス・ケプラー=ロシツキー、マルクス・ソルバック(ともにミネソタ・ツインズ傘下)、カイ・グロナウアー(ニューヨーク・メッツ傘下)らの若手有望株も選ばれ、ほぼベストメンバーが顔を揃えています。代表メンバーは以下の通り(掲載は名字のアルファベット順)。
投手
・イェンス・コーネルセン(ゾーリンゲン・アリゲーターズ)
・マルティン・デワルド(カンザスシティ・ティーボーンズ=米独立)
・ドミニク・ハーティンガー(ゴーティング・インディアンス)
・ユーゲン・ハイルマン(パダーボーン・アンタッチャブルズ)
・ティム・ヘンケンヨハン(ボン・キャピタルズ)
・フィリップ・ホフスチルド(レーゲンスブルグ・レギオネーレ)
・アンドレ・ヒューズ(ゾーリンゲン・アリゲーターズ)
・マルクス・ソルバック(ミネソタ・ツインズ)
捕手
・カイ・グロナウアー(ニューヨーク・メッツ)
・シモン・ゲーリング(パダーボーン・アンタッチャブルズ)
・クリストファー・ハワード(レーゲンスブルグ・レギオネーレ)
内野手
・マックス・ボルト(マインツ・アスレチックス)
・ミヒャエル・フランケ(パダーボーン・アンタッチャブルズ)
・ルドウィグ・グラサー(レーゲンスブルグ・レギオネーレ)
・ドナルド・ルッツ(シンシナティ・レッズ)
・ビョーン・ショーンロー(パダーボーン・アンタッチャブルズ)
・ジェンドリック・スピアー(パダーボーン・アンタッチャブルズ)
・ドミニク・ウルフ(ゾーリンゲン・アリゲーターズ)
外野手
・ロドニー・ゲスマン(レーゲンスブルグ・レギオネーレ)
・マックス・ケプラー=ロシツキー(ミネソタ・ツインズ)
・サッシャ・ルッツ(マンハイム・トルネードス)
・マックス・シュミッツ(ボン・キャピタルズ)
・ダニエル・ティーベン(レーゲンスブルグ・レギオネーレ)
・レナート・ウェラー(ボン・キャピタルズ)
今回は、やはりヒューズと並ぶドイツの大エースである、エノルベル・マルケス=ラミレスの選出漏れに触れなければなりません。現在イタリアのリミニでプレーしている彼ですが、今回はけがの治療に専念するため、代表からは落選することになりました。今季も12試合に登板し8勝2敗、防御率1.46と、依然としてその実力には疑いのないラミレスも、今年11月には37歳になります。この年代での怪我は、無理をすると致命傷にもなりかねないため、しっかり治してもらいたいですね。
また、ボストン・レッドソックス参加でプレーしているイェネル・ハドソン投手も、今回はトミー・ジョン手術を受けるため、代表メンバーからは外れました。彼らに代わって代表入りを果たしたのは、まだ17歳のダニエル・ティーベン。今年ティレニアのMLBアカデミーに参加していた彼は、今季はブンデス2部でしか公式戦に出場していません。まさにサプライズ選出となったティーベンは、果たして秘密兵器的存在になれるでしょうか?注目必須です。