オランダで、MLB公式戦開催プロジェクトが始動 | 欧州野球狂の詩

欧州野球狂の詩

日本生まれイギリス育ちの野球マニアが、第2の故郷ヨーロッパの野球や自分の好きな音楽などについて、ざっくばらんな口調で熱く語ります♪

 久々に、ヨーロッパ球界からビッグニュースが到来です(妄想でも釣り記事でもないよ)!!オランダのアムステルダムとホーフドループで、現地月曜午後に行われた記者会見(おそらくKNBSBの関係者と思われる)で、ホーフドループを本拠地とするヴァッセン・パイオニアーズ(旧コニカミノルタ・パイオニアーズ)の新スタジアムが、2014年に3試合のMLB公式戦を誘致する方針であることが明らかになりました。


 このプロジェクトを立ち上げたホーフドループの外郭団体は、8月12日にMLBのオールスター戦が開催されるアリゾナ州フェニックスに出向き、このプロジェクトに関する詳細な計画を、MLB関係者に手渡すとのことです。MLBは、以前もオランダでの公式戦開催を申し入れていたとのことですが、球場の拡張工事の見込みが立たず、とん挫していたという経緯がありました。しかし今回ついに、パイオニアーズの本拠地を30000人収容にまで拡大する見込みが立ち、積年の夢が実現する見通しとなったというわけ。なお、カードは未定ですが、この試合は17の言語で、世界200か国に放映されるとのことです。


 ホーフドループの都市化プロジェクトの一環として進められるこの計画、現地でも凄まじい注目度を集めている模様。アムステルダムのスポーツ振興担当であるエリック・ファンデルバーグ氏、同じくホーフドループのマイケル・べズイエン氏、KNBSBのテクニカル・ディレクター、ロバート・エーンホーン氏、そしてMLBのヨーロッパ・中近東・アフリカ普及責任者のクライブ・ラッセル氏が出席した記者会見には、20人もの現地ジャーナリストが参加。その後、彼らはテレビ、新聞、ラジオ、ウェブのインタビューに引っ張りだことなりました。


 2014年8月に行われるとみられるこの試合の後援には、アムステルダムとホーフドループの両市、KNBSB、オランダオリンピック委員会とオランダスポーツ省がつくとのことです。新スタジアムは2か月後に、元は農業用地として使われていた土地に着工する予定。ラッセル氏は今回のプロジェクトの旗揚げを非常に喜んでおり、「MLBは、かねてからヨーロッパで試合をしたいと思っていた。イタリアのローマや、ドイツのレーゲンスブルグも重要な候補だが、現時点ではオランダがポールポジションだ」とまで明言しています。


 ヤバイ、これは超激熱ですよ!!ついに、ヨーロッパの雄オランダがMLB公式戦招致に向け、本気を出したようです。これまでは、10000人収容のスタジアムも皆無だったヨーロッパですが、今回のホーフドループの本格参戦によって、ローマとレーゲンスブルグに続く、ヨーロッパで3番目の10000人以上収容のスタジアムが誕生する見込みとなりました。これをきっかけに、その他の国内の球場も、どんどん規模拡大してもらいたいですね。ヨーロッパ野球ファンとしては、一気に道がパッと開けた感じがします。


 さぁ、盛 り 上 が っ て ま い り ま し た 。