ボローニャにボカチカは入団せず。ボイドもネプチューンズを退団 | 欧州野球狂の詩

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(1)イタリア

 UGFフォルティチュード・ボローニャ1953は、新入団選手として、ドミニカ出身のフリオ・ラミレス外野手(33)を獲得したことを明らかにしました。


 1999年にマーリンズでメジャーデビューした彼は、ホワイトソックス、エンゼルス、ジャイアンツとチームを渡り歩き、メジャー通算84試合出場で打率.167、出塁率.216、長打率.229をマークした元メジャーリーガー。マイナー通算では1110試合出場で、打率.260、出塁率.307、長打率.405、110本塁打、622打点、484打点という成績を残しています。2006年以降は独立リーグにプレーの場を移し、昨年はカルガリー・バイパーズでプレーしていました。


 今回のラミレスの獲得を以て、噂されていた元西武のヒラム・ボカチカ外野手(34)の獲得には、ボローニャは動かないことが確定。ラミレスは、先に獲得していたプエルトリコ人のエドガー・クレメンテとともに、今季チームの中軸を任されることになりそうです。現在チームは、昨季までのリリーフエースであり、タイガースとマイナー契約を結んだビクター・モレノに代わる、新たな外国人投手の獲得に動いているとのことです。


(2)オランダ

 昨季王者のロッテルダム・ネプチューンズ(旧DOORネプチューンズ)は、右腕エースでオランダ代表右腕のレオン・ボイド投手(27)が、チームを退団することを明らかにしました。今季は故郷のカナダ・ブリティッシュコロンビア州で、アマチュアリーグのブルナビー・ブルドッグスというチームで兼任コーチとしてプレーするとのことです。


 昨季のボイドは、69回1/3を投げて83奪三振。9勝負けなしで防御率0.39という、驚異的な成績を残しました。防御率0.39は、フーフトクラッセでは1973年にハーレム・二コルズというチームでプレーしていた、ノル・ビーンダーズ投手の0.35に次ぐ、歴代2位の記録とのことです。なお、今夏行われるワールドポートトーナメントと、秋のワールドカップ(パナマ)での召集には応じる模様。


 もっとも、旧所属先のネプチューンズにとっては、この離脱はかなりの痛手です。今オフ、長きにわたってチームのスポンサーをしていたDOOR社が、契約を更新せず。スティーブ・ジャンセン監督は代表チームでフルタイムの投手コーチとして働くため、非常に多忙になります。さらにロースターを見ても、先のフロリダ遠征で絶好調だったダニー・ロンブリー外野手がUVVに、オーストラリア人投手のドゥシャン・ルジックがテレマーケット・リミニ(イタリア)に移籍し、大幅に戦力が薄くなっています。ネプチューンズにとっては、この2011年はかなり厳しいシーズンとなりそうですが、昨季39勝3敗という、驚異的な勝率を残した王者の意地は見せられるでしょうか?