システムエンジニア フリーランス 年収・やりがい・魅力・将来性 -38ページ目

システムエンジニア フリーランス 年収・やりがい・魅力・将来性

システムエンジニアの業界の優秀な社員が、フリーランスに転職していくその魅力(年収・やりがい・将来性)についての解説。

私がフリーになった頃、コンピュータ業界は本当に人出がぜんぜん足らない状態でした。


世の中の企業は一斉に我先にとコンピュータに手を伸ばしていき、人出が足らずに掛け持ちをするフリーエンジニアもいました。


午前中は一緒の現場にいるのですが、午後からは「○○に行くから今日はこれで帰るから!!」と言って、帰って行きました。


当時、私はフリーになったばかりの人間だったので、未だ詳細設計ができるレベルでした。


掛け持ちをしていたSE(システムエンジニア)はさらに上位工程ができる人たちだったので、私はやったことがありませんでした。


午後から別のところに行くと言って、酒を呑みに行ってたり、家に帰ってたりする人がたくさんいました。


質は今に比べれば最悪で、くずのような人間がたくさんいました。


それでも、人出が足らないから続けることができた状態です。


2か所と契約しているから1月1人月も働かないでもらえる金額は2人月分です。


1人月100万円という仕事もざらだったので、そのようなくずの人でも200万位貰っている人もいました。


その他にも飲み屋でリクルート活動です。


たまたま隣に座っている全くの他人に話しかけて飲んだ勢いでちょっと仲良くなり、


「仕事は何をやってんの?」


「いくらもらってんの?」


「コンピュータに興味ない?」


「いくらもらえるよ!!」


てな具合で取引成立!!


当時は全くの別業界の人が明日からはコンピューターのプログラマとして通用していました。


1ケ月のメーカー教育まで着いていたのでそういうことが可能だったのです。


昨日隣で酒を呑んでいた全くの超初心者を今日はメーカーに月50万円で販売をして、本人に30万円渡せば大喜びで、自分は20万円の儲け!!なんていう時代が本当にあったのですから!!


そんなことがあって、この業界はくずの吹き溜まりとなっていったのであります。
私が20代の時にフリーエンジニアとして働いた仕事に、とある信販系の作業がありました。


当時はメーカー系の会社と契約を交わし、そこの社員と一緒に作業に従事しました。


そのメーカー系の社員というのが大阪から出張に来ている2人組で、私を含めて3人の小さなチームでした。


チーム自体は小さいのですが、メーカーの社員が全部で100名位は来ていました。


ある日、30代後半のメーカー社員の人が30代前半の同じくメーカー社員にこっ酷く怒られている現場を目撃しました。


今では当たり前っちゃあ当たり前ですが、その時の私は年功序列がしっかりと身に着いている体育会系出身だったので、凄いものを見てしまったように思いました。


すると、それを見ていた同じチームの1人が


「今怒られている人は昔バリバリ頭を張ってやってた人やねんけど、後半は失速してもうた~!!」


と言っていました。


あまりの変わりようにビックリしてしまったようですが、私もゆく末はこの人と同じ経路を辿りました。


私も20代、30代の時は仕事にも自信満々でした。


向かうところ敵なし状態で仕事をしてきました。


でも、ある時凄く優秀な若者が次から次へと出てくるんですね。


それは、ソフトやハードがどんどんと発展をして行き、アナログ世代で育ってきたわれわれと、デジタル世代で育ってきた若者では理解スピードが全然違いました。


こっちはどんどんと衰えていく一方なのに対して、若い人たちはどんどんと知識を吸収していきます。


鼻から勝負にならない時が必ず訪れます。


そのようなのが相手でフリーエンジニアとしての仕事を取り合う時、すべて完敗して仕事が減り出すのもこの時期ですね。


20代、30代で漠然とフリーエンジニアを続けているのであれば、思い切って正社員に鞍替えをした方が私はいいと思います。


40になってからでは転職さえ難しくなってきますよ。


仕事の心配をしながら仕事をするよりも、会社が用意してくれる仕事に全力投球した方がいいと私は後になってからそう思いました。



エンジニアが失敗しない転職をするためには?







当たり前のことですが、コネクションはできるだけ多い方がいいに決まっています。


さまざまな現場に出向していけば、そこでまた新たに仲間が増えて行くと思います。


新しく増えた仲間は自分の財産となっていきます。


私は仕事の時以外にも昔の仲間と連絡を取るようにしています。


それは、仕事が無い時だけ連絡をしても「仕事が無い時だけ連絡してきやがって!!」としか思われないからです。


たまには自分の方から相手がちゃんと仕事についているかを気にかけて上げると、「あいつは俺のことを気にしてくれている、こっちからも気にかけてやろう!!」という気になりませんか?


私はなります。


このようにどんどんと人脈を増やしていけば、仕事に困るということが少なくなってきます。


例えば、昔の自分の仲間がある現場に入っていて、その現場で新たに人を募集しているとします。


その友人が仕事の無い私をその現場に紹介してくれたとしたら、どうでしょう?


その現場に入っている人員の推薦があれば、得体の知れない人間を入れるよりは現場側としても安心すると思いませんか?


そのようにしてタイミングがあえば、仕事に着くことができるのです。


それでも、昨今の長引く不景気は尋常ではありません。


同じ仕事の人員募集がグルグルと業界内を廻っています。


来る時は一斉に同じ仕事の呼び声があっちからもこっちからもかかってきます。


絶対数が少ないので、来ればその時のコネクションが強いところに決まってしまいます。


自分のところに廻って来るわけがありません。


そんな時に以外に効力を発揮するのが、案件を紹介してくれるサイトです。


業界を廻っているのとは別の仕事の案件が廻って来る場合があります。


そのようなサイトも本当に困り果てている時は非常に頼もしい味方になってくれます。


もちろん、優秀な人間から決まって行きますが、タイミングがあえば仕事にありつくことができます。


そのようなサイトもたくさんあるのでたくさん知っておいた方が絶対に有利です。


登録しておいて損はありません。


この間、私のところに相談にきた友人にサイトを紹介してあげたところ、無事に仕事にありつくことができました。


その友人は、この業界の仕事にありつくことができず、福祉の仕事をやっていたそうですが自分よりも大きなおじいさんのベッドの上げ下ろし等で腰を悪くしていまい、仕舞には体から帯状疱疹がでてきたそうです。


だめもとでサイトに登録したところ、無事に仕事にありつけたということです。



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恐らく50歳の声を訊く頃には完全に仕事は無くなってくると思います。


新しい案件の募集は50歳にはまずありません。


それでも、強いコネクションがあれば、ある程度はなんとかなるのかもしれません。


その時までに自分の50歳でのポジションを確立しておく必要があります。


働き口を失えば路頭に迷うことは必至です。


若いうちから将来の展望をしっかりと見据え、現実化しなければ本当にそうなってしまいます。


中々若いうちはそのことを現実的に考えることができないと思いますが、考えなければあっと言う間にその時は訪れます。


そのようになっていった仲間を何人も見てきました。


自分がある程度の位置にいれば、その人たちを助けることもできたのでしょうが、私には何もできませんでした。


努力はしましたが、結果には結び付きませんでした。

40代になった時、仕事は徐々に減り始めていきました。


1つの理由としてフリーエンジニアの場合、出向をして出向先の会社の開発プロジェクトの中に入れてもらって、そこの社員と一緒に仕事をさせていただくことになるのですが、プロジェクトリーダーの方が若い場合、自分よりも年上の人は使いたがらないということがあります。


優秀な人は自分の右腕と信頼されて、一切合切を任されて重宝されるのでしょうが、私みたいにそれほど優秀ではない人間は一揆に仕事が減ってしまうことになります。


また、昔は1つのプロジェクトが終了してもすぐ次があったので、ある程度は元受けの会社が人材を確保してくれました。


しかし、今は不景気で仕事の方も激減をして、1つのプロジェクトが終わると容赦なく御苦労さまでしたということで、昔みたいに確保してくれなくなってきました。


統計では優秀な人はほんのひと握り程度と言われているので、殆どの方がそれ以外ということになります。


私の場合、長いことフリーエンジニアをやってきたのでたくさんの人と知り合うことができました。


いわば、仕事を都合してもらえる仲間が増えたわけで、私の心の支えでもあります。


しかし、それでも絶対数が少ない仕事が同じように廻っているため、全然声がかからない時があると思えば、一斉に同じ仕事の案件の声がいろいろなところからかかることが多々あります。


絶対数が少ない仕事はいろんな人が申し込み、その優先度は会社の規模やコネクションの強さによって当選するのが非常に困難な状態です。


ということはできるだけコネクションの数も増やしておかなければ、何カ月も仕事に着けないなんていうことにもなりかねません。