給与に不満を言えるような知識さえ持ち合わせていなかった | システムエンジニア フリーランス 年収・やりがい・魅力・将来性

システムエンジニア フリーランス 年収・やりがい・魅力・将来性

システムエンジニアの業界の優秀な社員が、フリーランスに転職していくその魅力(年収・やりがい・将来性)についての解説。

私は、高校を卒業してコンピュータ会社に
就職をしました。


元々付属高校だった私は、そのまま大学
に行くものだとばかり、思っていました。


ピンと来なかったのは、私の両親は両方
とも高卒で、私の成績も中の上といった
ところで、まあまあと私自身は納得して
いました。


周りでは、「今の時代、大学は出ておかないと」
という時代であり、それでも、自分が大学
に行って勉強をするということにピンとは
来ませんでした。


私の場合、弟がともかく優秀で、当時の
学区域では、一番成績が良い都立高校
に進学をして、大学受験に失敗し、1年後
に再度大学を受け直し、見事に国立大学に
入学をしたという、とても親孝行の弟なんです。


弟は、4つ年下で、私が大学進学をしようと
した時に、「弟を大学に行かせたいから、
おまえは諦めてくれないか!!」と、私は
母親から告げられて、急遽就職へと変更
をしたんです。


そもそも、私にはその歳になっても、やりたい
ことが見つからず、大学に行っても、ロクな
ことにならないことは、目に見えてハッキリ
していました。


高校の受験自体からそうでした。


私は、第一希望、第二希望の高校を落ち、
滑り止めの第三希望の高校へと進学した
んです。


その時、私は周りの人間のことを自分より
も劣っているとバカにしていたんです。


なので、学校では一揆にやる気が失せて、
毎日毎日学校に通学しては途中でマージャン
に行ってしまい、毎日毎日友人に机を
隠しておいてもらう学校生活でしたから。


本当にろくでもない生徒だったんです。


そんなことを繰り返していれば、成績だって
上がる筈もなく、毎回毎回赤点で、親同伴
の呼び出しでした。


親が私に大学を諦めてくれという気持ちが、
よくわかります。


それで、コンピュータ会社に就職を決めたのですが、
それだって一緒のクラスに就職をする奴が
いて、彼がコンピュータ会社で響きがカッコよかった
ので、私も真似をしただけだったんです。


将来、何になりたいかわからない私に職種
なんか決められるわけがないじゃないですか!!


幸い、私は数学は得意中の得意だったので、
偶然にもコンピュータ会社は私の適職だった
んです。


それまで、私は数学という科目が、社会どのように
役に立つのかさえ、わからない人間でしたから。


銀行に就職をして、そろばんをはじく位のイメージ
しか、私の中にはありませんでした。


それで、コンピュータ会社に就職をしたのですが、
毎月手にする10万円そこそこの給与に、何も
不満はありませんでした。


周りの大卒の同期は、給与の不満を私に同意
してきましたが、あまりに手応えの無い私の反応
に、愛想を尽かしたのか、それ以降私に話しかけて
来なくなりました。


将来、何になりたいのかわからないような人間は、
給与自体にも、特に不満を言えるような知識さえ
身に着いていないんですよ。


私が給与に不満を憶え、その会社を退社したのは、
それから2年後でしたから。


大卒の同期とは、1年も遅れての退社でした。