IMTS2012とマザックケンタッキー工場視察
9月10日からアメリカのシカゴ開催された【工作機械見本市 IMTS2012】とヤマザキマザックマザック様のケンタッキー工場を視察できるチャンスを頂きました。
IMTS視察は今回で2回目ですが、メインの展示物は前回と大きな違いを感じることが出来ませんでした。
しかし、今まで日本では聞いたことのない中小メーカーが多数出展されており、アメリカ市場では受け入れられていることを考えると、改めて裾野の広さを感じさせられました。
マザックケンタッキー工場は、日本で開発された製品を同じように生産だけを行なっているのかと思っていました。
しかし、実際は独自開発を多く手がけており、ケンタッキー工場でしか作っていない工作機械が何種類もあるそうです。
アメリカ・ケンタッキーに進出して38年が経ち、開発も生産管理もアメリカ人が行なうという、今ではすっかりアメリカ一の工作機械メーカーになっている印象でした。
主要なマーケットは航空機産業・医療機器産業・資源開発プラント産業向けなどが多い様で、半導体やスマートフォン主体のアジアマーケットとは随分様子が違います。
日本でもこれから生き残りをかけた産業構造の大変革が始まります。
今回の視察は今後の会社の方向性を見極めるためのヒントとして大いに役立つものでした。
この機会を与えて頂いた皆様に感謝しています。
老舗旅館と夏祭りを体感した想い
北越工業株式会社様のエアマン会の総会が二年ぶりに企画され、今回は青森県で開催されました。
総会の開催場所は、蔦温泉旅館と言う大変歴史のある旅館。
その歴史は1174年に湯治小屋が出来、その後、大正時代に建てられた建物を使っている一軒だけのレトロな温泉旅館です。
特に浴室全てがブナの木で作られた温泉は、歴史のロマンを感じる趣でした。
この様な環境での総会はいつもと雰囲気が大きく違い、雑音も無く、シンと張り詰めた中で行なわれた素晴らしいものとなりました。
また、前日の夜はねぶた祭を観覧しました。
ねぶた祭も始まりが1716年頃だそうで、約300年近い歴史があるそうです。
今回の総会は長い歴史の重みと大切さを感じた行程でした。
歴史ある古い会社が世界一多く残っている事でも有名な日本ですが、古く長く続く場所や祭りが多く残っていることも理由の一つではないかと思います。
その場所も祭りも守って行くのは人なんですね。
今を生きる者が簡単に歴史を止めてはいけないのです。
未来へ引き継いで行ってもらう世代を育てることが、我々の義務であり責任だと改めて感じさせられた数日間でした。
3Dリアルデザインが熱い!
最近、低価格と高精度を両立させた3Dプリンタが増えてきました。
そのおかげか教育機関やデザイン事務所、メーカーのデザイン部門などの方々から
3Dプリンタの引き合いを多数頂いています。
従来のデザイン現場では、画面上あるいは紙の上でのデザインと、
実際に立体化したものとのギャップが悩みの種であったと思います。
しかし、3Dプリンタを活用すれば、デザインをすぐに立体化することができるため、
デザインと実物とのギャップを素早く改善することができます。
更には、手に持ったフィット感や身に付けた感触など、
人間工学に基づいたデザインの追求も可能となります。
日本の場合、多くは机上のデザインが終わった後、
ごく限られた数点しか試作をしません。
これでは、本当に愛される製品をつくることが出来るとは思えません。
低価格な大量生産品も必要ですが、
多少高くても永年愛用したくなるような製品づくりをしていくことが、
これからの日本ではより重要性を増していくのではないでしょうか。
その為にはデザイナー自身が何時でもすぐにデザインモックを作れる環境が必要です。
それを実現できるのが3Dプリンタです。
3Dプリンタを活用した3Dリアルデザイン(デザインとモックアップの一体化)
をドンドンと提案して、当社のビジョンである「世界で勝てるものづくりのお手伝い」
に貢献して行きたいと思っています。




