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盛和塾大阪での経営体験発表を振り返って

10月の半ばに盛和塾大阪の塾生の前で経営体験を発表させて頂きました。

事前に先輩塾生の方に発表のための下書き原稿を見て頂き、
アドバイスを頂戴し何度か修正しました。


発表する以上は人を感動させなければと思って書きました。


しかし、そう思えば思うほど人に響かない文章になってしまっていたようです。

単に過去を振り返るだけではなく、本音の魂のこもった原稿を書くことは
本当に難しいことを改めて知らされました。


困難や悔しさや悲しさ、喜びや楽しさなど、

当時体験した湧き上がる感情をもっと

原稿に落としきれなかったことは少し残念でした。

もっともっと素直になって過去を振り返れば良かったと思いました。



しかし、今の自分自身の存在に多くの人の支えがあったことを思い返すことで、
これからの経営に対して大きな学びを得ることができたと思っています。


加えて、反省すべきアドバイスも塾生の方々から沢山頂きました。


その時の回答は自分を肯定する回答になりがちでしたが、
後になってよく考えてみると「ちっさい自分の考え方だったなぁ」と

恥ずかしい思いです。


この度の学びを経営に活かして切磋琢磨し、
いつか全国大会で発表することを目指して頑張って参ります。

EMOハノーバー2013とドイツ製造業の強さ

9月中旬より世界最大の国際金属加工見本市EMO(エモ)へ視察に行ってきました。


今回の視察で感じたことはドイツの製造業の強さです。


EMOの会場においてもドイツメーカーが圧倒的な存在感を

示していました。



システムクリエイト 川上の想い

ドイツのモノづくりがなぜ強いか?


競争力の秘密は「職業教育」

「製品へのこだわりとイノベーションにかける情熱」

ではないかと思います。


日本はドイツと並んで製造業が盛んな国と言われますが

【日本の8割の労働時間で、3%多いGDPを稼ぎ出す】

ことからわかるように日本を凌駕しています。




システムクリエイト 川上の想い



「職業教育」と「製品へのこだわりとイノベーションにかける情熱」については、

2012年の『日経ビジネスオンライン』のコラム内にてジャーナリストの熊谷徹氏がわかりやすく説明されていたのでご紹介します。


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[職業教育について]

ドイツの職業教育における二元制システムは、世界でも珍しい制度である。


青少年の約半数は学校卒業後、国が認定する350種の訓練職種のひとつを二元制システム(デュアル・システム)で習得する。


二元制システムの教育を経て職業人となる制度は、他の国々によくあるような、学校でのみ職業教育を施す制度とは異なっている。


実践の部分は週に3~4日企業で学び、並行して週に1~2日は職業学校の授業を受けて専門的な理論を学ぶのである。


教育期間は2年から3年半である。各企業が提供する訓練を補強するものとして、個々の企業の枠を超えた訓練コースや、資格取得のための補習などがある。


若者たちが学んでいる企業や公務や自由業の数はおよそ50万に及ぶ。


職業訓練の場の80%を提供しているのは中小規模の企業である。


二元制職業教育のおかげで、失業したり訓練生としての職場を持たないでいたりする青少年の割合はドイツでは比較的低く、その率は15歳から19歳でわずか4.2%である。


理論と実践を組み合わせて学ぶため、手工業者や専門技能労働者のクオリティは高い。さらにこの職業教育は、職業訓練を修了した後の更なるキャリアへの入り口でもあり、職業における継続教育で最終的にはマイスターの資格を取得することもできる。


また、資格取得の新しい道として、仕事をしながら継続教育を受けて大学のマスター学位を取るという方法もある。


[製品へのこだわりとイノベーションにかける情熱]

競争力は製品の質にある。この国は、労働集約型で価格競争にさらされる製品では弱い。例えば繊維製品や携帯電話、パソコン、家電製品ではアジアや東欧諸国に太刀打ちできない。ドイツが強いのは、工作機械や特殊な部品など、企業向けに売られるB to B 取引(企業間取引)の製品である。


例えば、書類を自動的に封筒に入れて封をする機械、オペラハウスの緞帳、プロのビデオカメラマン用の三脚、自動車の配管用のパッキングまで多岐に渡る。またプラント輸出でも圧倒的な強さを誇る。


この国には、消費者には名前が知られていないが、特定のニッチ分野で世界のマーケットシェアの6070%を占める中規模企業がたくさんある。こうした企業は「隠れたチャンピオン」と呼ばれる。


これらの企業の大半は家族企業で、製品の質の高さにおいて外国企業の追随を許さない。顧客企業は、他の製品で代替することができないので、売り手が提示する価格を受け入れる。このため「隠れたチャンピオン」たちは、値引き競争に苦しむことがない。


こうした優秀企業が、高付加価値製品に特化しているために、人件費の高いドイツで製造して輸出できる。ある隠れたチャンピオンの幹部は「アジアや東欧など人件費が安い地域に生産施設を移転しない理由は、高い品質を維持するためです」と断言した。この企業は、顧客のニーズに合わせて、一台一台の機械をオーダーメードのような形で製造していた。


これらの中規模企業は、技術革新を武器に、価格競争に巻き込まれない付加価値が高い製品に重点を置いて、国際競争でしのぎを削っている。高い人件費を払っても収益を確保するには、高品質で高価格の製品に重点を置く必要がある。IWのヒューター所長も、「ドイツ製品の輸出が好調である理由の一つは、品質の高さだ」と説明している。


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ドイツも課題は沢山あるでしょうが我々が学ぶべき点は

非常に多いと感じ、新たな目標を得ることができました。

半沢直樹の反骨精神

堺雅人さんが主役を演じる「半沢直樹」がメガヒットしています。



私自身もハマっており、次回が待ち遠しく思います。


半沢直樹の負けてたまるかの反骨精神で大きな敵に立ち向かうストーリーが視聴者をワクワクさせて惹きつける理由だと思います。



日本は過去、バブル崩壊・二度の大震災・リーマン ショック・超円高と、立て続けに襲ってくる試練に打ちのめされました。


逆境に立ち向かう精神が弱ってしまっている部分があるのかもしれません。



しかし、潮目が変わって来たのか判りませんが、最近では『このままでは駄目だ』と、精神面や行動面での復活の兆しを強く感じられます。


京セラの稲盛和夫名誉会長の経営の原点12ヶ条の中に『燃える闘魂』というフィロソフィがあります。

まさに、『逆境に立ち向かう強い精神を持つ事がこれからの未来を作り出していく原点』だろうと思います。


半沢直樹の放送も残り僅かです。



「我以外皆我師」という宮本武蔵の残した言葉通り、学ぶ気持ちがあれば、誰からでも何からでも学ぶことができるのです。


また、学ぶべき点はたくさんあるのです。