治療終了。 緩和ケア科移棟 | すばみちの生きる道

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脳腫瘍ETNTRと闘う4歳になったばかりの息子と
おませでたくましい2歳の娘
そして泣き虫なおかんの日記




旦那が両実家に電話してくれ
みんなバラバラに駆けつけてくれました。

その時もわたしは記憶がありませんが

圧を下げる薬と
ステロイドの薬と
酸素マスクをつけて
少し落ち着いたすばるを
みていました。


主治医の先生に旦那と呼ばれ、

アバスチン投与も
やはり効果がなかったようで
昨夜のCT見る限り
少し大きくなっています。

すばるくんの脳のキャパを
超えてしまったがために
激痛と嘔吐も
意識障害が起きてしまっています。
頭の圧があがってしまうので
アバスチンはもうできません。
と先生から言われました。

それはすばるにとって
治療法がなにもなくなったことを
意味していました。
後は腫瘍がどんどん大きくなって
脳幹を圧迫し、意識がなくなり
やがて呼吸もとまる。
治療をできないという事は
死までのルートしかないと
診断されたという事です。

とにかく痛み止めではもう効かないくらいの
頭痛なのでモルヒネを投与しようと思います。

お父さんお母さんの意見はどうですか⁇


と聞かれました。


これまでも何回も何回も覚悟してきたこと。
それでも何度も何度も奇跡を起こしてくれた
すばる。

でも今回は…。

と思うと嗚咽の出るほど
泣き崩れてしまいました。


これまでも何回も覚悟してきたことです。
わかっています。
でもあの子が痛いのや苦しいのや
しんどい思いをしたまま
死なせたくありません。
それだけは絶対にさせたくないです。

というと、

私たちもそれだけは絶対にさせたくないです。
ので最善の方法でモルヒネを投与しようと
思います。

と先生、

それですばるの痛みをとってあげられるなら
お願いします。
それと最後まで家族みんなで過ごしたいです。
でもこの小児病棟はみちるが入れない。
緩和ケア科は家族みんなで
家のように過ごせる部屋があると聞きました。
空いてるならばそこにいきたいです。

と私、

すぐに緩和ケア科長の先生と師長さんに
連絡とりますね。
でもお母さん緩和ケア科に移るという事は
延命処置はしない
自然の流れにまかせるという事ですが
それでいいですか⁇

と先生。

みんながみんな
緩和ケアに移っても
絶対に延命処置をしないって
わけではないんです。
誤解があるといけないので
書かせていただきます。

すばるのこの状況の場合ということです。


すると旦那が
延命処置はしてほしい‼︎
といいました。
自然に死んでいくのを待つなんて
という気分だったのかもしれません。


お父さんの気持ちもわかります。
すばるくんの心臓や他の臓器は
機能的にはなんら問題ないですから。
でも人の身体の臓器を
動くように命令するのは脳なんです。
脳肝が圧迫され、脳自体が
呼吸しようとしなくなった時に
無理やり心臓や肺を動かすという事は
本人はとてもしんどいんです。


お母さんの痛くないように
眠るようにいかせてあげたい
という気持ちに反してしまいます。


と先生。

旦那も納得したのか

モルヒネ投与
延命はしない。
緩和ケア科に移棟

という話になりました。


すぐにモルヒネの準備が始まり
投与開始、

私たち夫婦は
緩和ケア科の先生方と
お話する事になりました。


少し曖昧な部分もありますが
先生との話の内容はこんな感じでした。