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大阪市中央区で昨年12月~今年3月、未明から早朝にマンションに帰宅した女性が男に性的暴行や強制わいせつ被害を受ける事件が5件相次ぎ、大阪府警南署が強姦(ごうかん)致傷などの疑いで、大阪市北区浮田の元パチンコ店員、田中統(おさむ)容疑者(32)を逮捕していたことが12日、捜査関係者への取材で分かった。
5件全てへの関与を認め「スリルを味わうためだった」などと供述しているという。
すでに強姦致傷などの罪で起訴されている。同署は同日、全5件を裏付けたとして捜査を終結する。
尾行→女性の後ろからマンション侵入→室内で犯行
捜査関係者によると、田中被告は、深夜に仕事を終えて帰宅する女性を自転車で尾行。マンションに到着後は住人を装い、女性のすぐ後ろからオートロックをすり抜けて侵入し、室内に入ったところで暴行に及ぶなどしていた。
事件はいずれも未明から早朝の時間帯に起きており、被害者は飲食店勤務などの10~40代の女性5人。田中被告とは、いずれも面識はなかったという。
起訴状などによると、田中被告は今年2月24日未明、大阪市中央区内のマンションの一室に侵入し、住人の20代女性の背後から口をふさいで「静かにしろ」などと脅迫。顔を平手打ちして首を絞めた上、馬乗りになって身動きを取れなくした状態で性的暴行したなどとされる。
捜査関係者によると、今年2月に入り、中央区内で強姦事件や強姦致傷事件が連続発生し、同署が捜査を開始。周辺の防犯カメラを精査するなどして田中被告を割り出した。
3月3日、別の女性の後ろをつけ、中央区内のマンションにオートロックをすり抜けて侵入したため、署員が邸宅侵入容疑で現行犯逮捕。その後の調べで5件への関与が判明した。
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