私のクルマのカメラの数、認識しているだけでなんと8台(+ドラレコ2台で計10台)も積んでいます。
こうなるとカメラがエンジン背負って走っていると言えるでしょうか…。
※フロントグリルの前方カメラ
これらのカメラは無駄に積載されている訳は無く、様々な画像処理を逐次行っています。
この画像処理は意外と歴史が古く、知る限りでは大学卒業の頃にはその分野がありました。しかし当時はまだコンピュータの演算処理が乏しく、ほとんど実用になっていなかったかと思います。
それから数十年コンピュータの処理速度も上がり、今じゃクルマ以外に様々な産業機器/装置にほぼ全て利用されています。
私が扱う各種機器にも例外無く使われており、また縁あって私も20年以上前からこの画像処理ソフトを取扱っております。
この分野は主に数学(幾何/三角関数/行列/確率/統計等々)が主役になります。
また俗に言うAIと相性が良いため、昨今ではAI技術も先陣で応用されています。
イマイマも私は浜松で画像処理も担当しており、この歳になってまだ数学にポンコツな頭を悩ませている真っ最中です。
車載カメラとなると、撮像時の環境からケースまで無限に条件が変化するため、段違いに難しくまた責任も重いでしょう。
担当している技術屋さんのご心労たるや…お察しいたします。
でも日進月歩の技術の中で、とにかくやりがいのある分野だと思います。
難しさを多少なりとも知っているだけに、世の若い技術屋さんを陰ながら見守り応援する末端ロートル技術屋でした。