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税理士有資格者のひとり言

令和2年官報合格(簿財所法消住)。
自分自身の振り返りと文書作成の練習ためにブログを書いています。
試験勉強中は、ずっとスムーズジャズ(ボーカルなし)を聴いていたので、好きなものを記録に残します。

税理士試験(住民税)の解答用紙について

 

住民税については、2017年以前は、解答用紙は理論、計算ともレポート用紙のような罫線の入った解答用紙だった。

理論は設問ごとに文章を書くので、特に支障はなかったが、計算は色々と気を使った。

 

以下、計算の解答用紙についての話である。

 

・計算は罫線ありのフリーフォーマットなので、本来はどういう形式で書くかは自由。

・通常、TACか大原の模範解答を参考に書くので、概ね左側に2本縦に線を引き左側から

 ○利子、配当などの項目

 ○各項目の金額

 ○金額についての計算過程

  を書いていく。

・解答要求の人物(甲、甲の父母、甲の妻、甲の息子・娘)毎に解答し、人物ごとに税額を求める。

 私は、甲の父母、甲の子供、甲の妻、甲の順序で解いていたので、罫線ありのフリーフォーマットの場合、その順序で解答用紙にも解答せざるを得なかった。

 

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これが、2018年の試験から、罫線なしになり、個人ごとに回答欄が設けられ、個人ごとに解答する形式に変更され、2019年にはさらにA4化された。

 

2019年の解答用紙は、多少書き損じしても大丈夫な量の解答用紙を与えられたので、とても解答しやすかった。

おそらく、各人後に解答する方法に変更されたのは、出題側の採点の際に負担を軽減する目的があったと思う。

以前の罫線ありのフリーフォーマットの場合、解答の順序も解答者によって異なってくるため、字が汚いと、誰の解答かわからなかったり、場合によっては採点ミスもあり得たのではないかと思う。

 

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私が受験した時代(答練では、罫線ありフリーフォーマットの解答用紙)は、十分な解答用紙が与えられないという別の問題があった。

そのためか、TAC、大原の答練では、解答用紙を意図的に少なくするようなものがよくあり、その場合には、解答用紙が足りなくなる目途がついた場合は、1行に2段書きしなければならなかった。

 

この問題も私の受験した2018年、2019年の本試験では解決され、十分な解答用紙が与えられた。

ただし、受験前には、過去の本試験での計算の解答用紙の枚数を、TACの講師に聞いてみたりと、無駄な心配をしていた。

 

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2020年の試験の模範解答を見る限りでは、罫線なし、各人別の解答用紙になっているので、今後もこの形式が続くと思われるが、もし、TACや大原の答練で罫線ありフリーフォーマットで、かつ解答用紙が足りない問題が与えられたら、2017年以前の本試験の形式の流用であるという事である。

 

今後の本試験で、また計算の解答用紙が、理論の解答用紙と同じような、罫線ありのフリーフォーマットのものに戻るかもしれないので、必要な練習かもしれない。

私の税理士試験の受験期間中に、税理士試験の実施において変わったこと。

 

・試験時間中の退出不可

・受験料の改定(増額)

・不合格の場合の点数開示

・試験中のハンカチ、ペットボトルの利用可

・解答用紙のA4化

・過去問の国税庁ホームページへの掲載

・修正テープなどの利用可(もともと解答の修正方法が2重線訂正というのも、明文化されていなかった)

 

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恐らく今後も税理士試験で不可能なこと(対応される見込み無し)

 

・問題の模範解答の掲示

・採点済み答案の開示

 

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Markさんの税理士試験の適正化の活動については、受験生にはかなり知られていることと思うのだが、国税庁もかなり意識していると思われ、変わったことのかなりの部分は、Markさんがブログで提案し、かつ実現可能だった部分であると思う。

 

解答用紙のA4化については、試験場での机の大きさに関係があり、私はもともと机の大きさに比べて解答用紙が大きすぎるとおもっていたので、A4化はとても良いと思った。
 

Markさんは最近ブログを更新されていないのだが、ブログには、国税庁から開示された、科目ごとの受験者(合格者と不合格者の両方)の点数分布表など非常に参考になる記事があるので、受験者は必見だと思う。

 

試験問題の不備は、特に平成28年の消費税の問題(模範解答がないため、全額控除かどうかも不明)が有名であり、不備があることは問題の模範解答の掲示ができないことに直結し、かつ、長期的に受験者の減少にもつながることも明らかであるため、試験委員の間でも、かなり問題として共有されているのではないかと思う。

住民税は、2018年、2019年に受験し、2019年に合格した。

2018年はTACのみ、2019年はTACと大原を受講

 

以下、2018年、2019年当時の内容。

 

〇TAC

以前はレギュラーコース(年内+上級)が存在したが、現在は年明けの速修コースのみ。

教材は計算テキスト、計算トレーニング、理論マスター、直前対策テキストなど。

私が受講した2018年以降だが、コースで配布されるテキストに過去問題集がない。

講義は所得税を学習済みが前提。

市販のTACの過去問題集には、計算の過去問はあるが理論がない。

理論の過去問は理論マスターに掲載されているが、模範解答が載っていない。

理論は基本的に理論マスターを覚えれば解けるというスタンスで、過去問分析(模範解答)として印刷されたものがないのは、弱点だと思う。

また、テキストを少人数で作成しているのが原因なのか、残念ながら、少し目を通せばわかるような誤字脱字が見受けられた。

 

〇大原

年内コースと年明けコース(完全合格)があるが、同じテキストを使って2回転学習を行う。

年明けコースで、「年内に説明したから省略します」ということは無かった(年明けのコースでもすべて教えてくれる)ので、年明けから勉強時間が確保できる人は年明けコースで十分かと思う。

過去問分析は、過去問題集が配られ、応用理論対策として、詳しい説明がある。

計算については住民税は単純な数字の暗記が多いのだが、語呂合わせで説明してもらえる。

テキストは、TACに比べて丁寧に作られており、特に過去問分析については、大原が充実している。

 

〇比較してみて

理論の内容や計算パターンはTACが実践的なので、本試験が、理論がべた書きのみで、省略や作文が不要な場合は、TAC有利になる可能性がある。

大原は特に理論の説明(ボリュームが多い場合の対象方法など)が充実しているため、理論の応用力が足りないと思う人は大原がおすすめ。

 

所得税をTACで学習した人は、まずはTACでやってみるのもよいと思う。

ただし、TACで1年勉強して落ちた場合は、2年目は大原に代えてみるのがよいと思う。

大原の過去問分析は明らかに有用だった。