最後に税理士試験関係の記事を書いてから、まだ本試験まで多少の期間があるため、もうちょっと税理士試験関係の記事として書いてみたいことがあったので、書くことにする。
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簿財合格の後、専念(株式投資などでの収入あり)で、所得(二年目)・消費(一年目)を受験したが、いずれも不合格となり、合格科目ゼロで、この年は税理士試験が進まなかった。
受験時の感覚で、2科目とも不合格を確信していたので、次の試験で官報合格を目指そうと、所得・消費・住民の組み合わせで3科目合格を目指した。
勉強は、3科目ともTACのみだった。
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受験開始時点での理論暗記数は、所得は55個、消費は25個程度、住民は初学だった。
理論暗記は、最終的に所得は55個のまま(暗記した理論を、理論ドクターで応用・展開できるように準備はしていた。)、消費は35個、住民は20個(住民税の理論のカウント方法は、一つの理論にたくさん詰め込まれているものがあるのと、法人住民税に取り組むかどうかなどで変わってくる)になるように取り組み、7月中旬時点で、一応、目標まで覚えた。
合計で120個程度になるのだが、私の場合、理論を維持するため、1個10分程度で、午前中に、所得2時間、消費1時間、住民1時間程度の時間を取り、毎日、理論を回していた。
計算の勉強は、直前期以降は、答練は毎日2セット分やり、残りはテキストやポイントチェック、ドクターの読み込みなどをしていた。
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当時、勉強している感覚としては、所得税は多分合格できるという感じ、消費はTACの答練や模試では合格レベルだが、自信なし(感覚的に、TACの答練が本試験の傾向にあっていないと思っていた)、住民税は、理論を少しひねられると無理かな、という感じだった。
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税法3科目受験の場合、消費、所得、住民の組み合わせは、3日間に試験が分かれるのだが、すべて午後3時ころの試験なので、自宅が試験会場に近い場合、試験当日も、内容確認などの勉強ができ、また自宅で昼食をとった後に会場に向かうことができるので、組み合わせとしては良いと思う。
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3科目受験での注意点として、1科目がうまくいかなかった場合の切り替えがあると思う。
私の場合、1科目に消費税を受けたのだが、理論の出題に全く対処できず、また解答用紙を違うページに書き間違いしたりして、絶望的な結果になってしまい、かなり精神的にダメージを受けた。
その精神的ダメージの影響で、その日の晩に一睡もできず、翌日の所得税に臨むこととなった。
しかし、何故か、これまでの仕事の経験などで徹夜明けの通常勤務は何度もやってきて、体力的には大丈夫なことが分かっていたので、妙な安心感で、その日の午前中に所得税の内容の確認を行って、試験に臨むことができた。
所得税の試験については、そんなことがあったので、適度な疲れもあって、変な緊張感は全くなく、うまく試験に対処することができた。
(もちろん、消費税をうまくこなして、気分よく所得税を受けるのが一番だと思う。)
その翌日の住民税については、試験のボリュームにやられてしまって、多分だめだろうな、という感触だった。
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試験後の感触として、所得税が合格、消費と住民が不合格の感触だったが、その感触通り、所得税のみ合格だった。
ただ、3科目受験の場合、所得税や法人税が合格できれば、ずいぶん気持ち的に楽になると思う。
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これらの経験からなのだが、特に3科目受験で、一日目に消費税を受ける場合、難しい科目なので、早合点などのミスをしないよう注意する必要があると思う。
3科目同時合格を果たそうと思うのならば、もちろん最初の科目を失敗するとだめなのだが、その後の試験科目についても、思っている以上に影響を受けてしまうので、悔いの残るような失敗は避けるようにしなければならないと思う。
ベタであるが、Hey Jude (The Beatles)