(税理士試験)「天才くん」の教え | 税理士有資格者のひとり言

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令和2年官報合格(簿財所法消住)。
自分自身の振り返りと文書作成の練習ためにブログを書いています。
試験勉強中は、ずっとスムーズジャズ(ボーカルなし)を聴いていたので、好きなものを記録に残します。

私が所得税の初学の時に、とんでもなく賢い「天才くん」と1年間、一緒にTACのレギュラーコースの所得税の通学講義を受けていた。

天才くんは、既に簿財法は2年で合格していて、その年は、所消を受けていた。

 

天才くんは、

・毎回、講義を、先生の目の前の席で受講している。

・毎回、ミニテストは満点で、実力テストや答練は95点~100点(ほとんど98点か100点)


という感じなのであるが、かといって、先生に質問したりといったコミュニケーションは取っている様子は、なかった。

 

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私は、所得税の初学(税法そのものも初学)の時、たまたまオークションで購入していた過年度の答練(+テキスト)が、その年の答練とほとんど同じ(使いまわし)だったので、それを答練の前に解いたり、先行のWeb講義を見たりして、毎回その天才君と同じように、だいたい95点以上をとっていた。

 

(ただ、私の場合、理論暗記は答練の内容を事前に聞いて、それのみ暗記していた(理論を回していなかった)ため、本試験では撃沈した。)

 

講師は、おそらく天才くんと私が、答練の内容を事前に知っていると思っていたようで、「答練をきちんと利用してください(不正行為するな)」的なことを何度が言っていたのだが、私自身も、天才くんが本当にテキストなどの授業内容だけで、毎回満点近い点を取るのが不思議に思うこともあった。

 

(理論がマスターに載っていないものが出たり、計算も授業で扱っていないものが出たりした時も、彼はほとんど満点だった。)

 

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合格発表の時、インターネット官報で名前を調べたら、その天才くんの名前があったので、その時、やっぱり天才くんは、天才だったと思った。

 

(私は、簿記は合格したが、所得税はBだった。)

 

その天才くんが、その後のTACの合格体験記で、合格の秘訣として、次のようなことを書いていた。

 

・時間が許す限り、「テキストの読み直し」「トレーニング、答練の解き直し」を行う。

・理論と計算はリンクしているため、計算で講義に出てきたものは、次の講義までに極力覚える。

・理論は毎日、ありとあらゆる時間を使って繰り返し暗唱。

 

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私はその後、勉強するときは、その天才くんの合格体験記をよく見ていたのだが、計算に対応する理論を、いかに計算を習ったタイミングで覚えていくか、というのが、今となっては一番重要と思う。

 

また、テキストの読み直しが、勉強をやっていると意外に億劫になってしまうので、読み直す作業は大変だが、これが大事なのだと思う。

 

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その後、天才くんは、官報合格後も、TACを相続税を通学で受講して、所得と同じように毎回答練を98点か100点を取り続け(天才くんは、官報後も、よくTACの税理士試験(答練)の成績掲示を見に来ていた)、暗記も二宮金次郎のように、相続税の理論マスターを開きながら道路を歩いていたので、天才くんは本当に勉強が好きなんだと思った。

 

天才くんの名前を税理士検索のシステムで検索しても、まだ税理士登録していないようなので、今頃どうしているんだろうか、と思う。