テレビがデジタル化されて、画像が飛び切りよくなっても、だれもテレビに映っている画面の中の人を、本物と見間違ったりはしない。
でも、オーディオ好きの一部の人は、究極の高級オーディオは、原音と間違えるくらいの音で再生できるか、のごとく語り、自分のオーディオを他の人のものと競い合う。
私には、アナログ時代の録音をリマスターしてハイレゾ音源として売るという行為が、無駄に思えてならない。いくらリマスターしたりしても、NHKアーカイブスのように、デジタル画面でアナログ画像を見ている状態と同じと思うのだが。
古い音源をハイレゾ化するなんて行為より、なぜ、J-Popなどの、みんながよく聞く音源の高音質化を誰も語らないのか、不思議でならない。J-Popでハッとするようなきれいなボーカルを聴いてみたいものだ。
Wallace Roney / Quadrant