システム監査技術者 H23 午後Ⅰ 問2 | 税理士有資格者のひとり言

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令和2年官報合格(簿財所法消住)。
自分自身の振り返りと文書作成の練習ためにブログを書いています。
試験勉強中は、ずっとスムーズジャズ(ボーカルなし)を聴いていたので、好きなものを記録に残します。

設問1

×

分からないこと:進捗会議にて作業に対する実績の遅延について対応策が検討され実施されたか不明である。

監査手続:議事録などにより遅延への対応策が検討され実施されたかどうか確認する。

分からないこと:スケジュール遅延が進捗会議で網羅的に報告され、対応が有効であったか。

監査手続:プロジェクトの一定期間を通して進捗管理表をすべてレビューする。


一度は、○のようにすべての進捗管理表を確認して予定と実績の進捗率を分析するということを考えた。

この正解文ならば、対応が有効であったことを進捗管理表の「どの項目」をレビューするのかいまいちピンと来ない。


また、私の回答のように、唐突に問題文にない資料も解答に出てくるケースもあるので、全くの×でもないかもしれない。通常ならば進捗会議の議事録くらいはあってもいいと思われる。

要は、どんな監査証拠をもって判断するか、だが。

この回答なら、ただサンプリングであることが問題で、(一定期間で)全件レビューでないのが悪い、ということになる。


設問2

×

監査ポイント:議事録を部長や社長が理解し適切な対応がとられていたか不明である。

監査手続:報告書の部長や社長の承認印や対応策のコメントが記載されているか確認する。

監査ポイント:報告資料に遅延の事実およびその対応策が適切に記載されていたか。

監査手続:進捗管理表と報告資料を突き合わせ、進捗遅れや重要な課題の報告内容を確かめる。


完敗である。

報告の内容を問題にするか、部長・社長が知っていたか、の視点の違いである。


設問3

正解


今年の問題を改めてやってみて、ただ問題文から解答を抜き出すだけの、数年前の問題からは、ずいぶん問題そのものはよくなっていると思った。


落合さんの参考書に書いているような、問題文そのままや一捻り、または全くの知識型という傾向は崩れているのではないか。ある程度、システム監査という仕組みそのものの理解を問う、よい問題だと思った。


ただ、また、数年前によくあった、問題文があいまいで、一意に解釈できない問題文はやめてほしいものだ。


-以 上ー