昔より便利になった。
これは事実だと思う。
スマホがある。
AIがある。
ネットがある。
買い物も簡単だ。
調べ物も数秒で終わる。
本来なら、
もっと楽になっていてもおかしくない。
もっと余裕があってもおかしくない。
でも現実は違う。
みんな疲れている。
なぜなのだろう。
私は長い間、
その理由を考えていた。
そして最近、
一つの仮説を持っている。
現代人は、
肉体ではなく神経が疲れている。
ここが重要だ。
例えば仕事。
昔より肉体労働は減った。
しかし、
メールは増えた。
会議は増えた。
チャットは増えた。
判断は増えた。
つまり、
脳の仕事が増えた。
SNSも同じだ。
通知が来る。
返信する。
比較する。
反応する。
また通知が来る。
これを毎日繰り返している。
身体は動いていない。
しかし神経は動いている。
だから疲れる。
私は団地を歩いていて思う。
昔は暇だった。
待つ時間があった。
退屈な時間があった。
ぼーっとする時間があった。
今は違う。
エレベーター。
電車。
食事中。
寝る前。
少しでも隙間があればスマホを見る。
つまり、
神経が休まる時間がない。
市場から見れば理想的だ。
人が常に接続している。
常に反応している。
常に消費している。
だから利益が生まれる。
しかし人間側から見ると、
少し問題がある。
脳には限界がある。
神経にも限界がある。
でも現代社会は、
限界まで接続を求めてくる。
ニュース。
SNS。
動画。
広告。
メール。
AI。
全部が注意力を求めている。
私はこれを、
注意力市場と呼びたくなる。
企業同士が、
人間の時間を奪い合っている。
だから疲れる。
そして面白いことに、
休みの日も回復しない。
なぜなら、
休みの日も同じことをしているからだ。
SNSを見る。
動画を見る。
ニュースを見る。
つまり、
神経が働き続ける。
だから疲れが抜けない。
だから常に疲れている。
私は最近、
疲労の正体は仕事量だけではないと思っている。
接続量なのだ。
どれだけの情報へ接続しているか。
どれだけの刺激を受けているか。
どれだけ神経を使っているか。
そこが大きい。
現代人は弱くなったのではない。
怠け者になったのでもない。
ただ、
これまで人類が経験したことのない量の情報へ、
毎日接続している。
だから疲れる。
だから休まらない。
だから常に余裕がない。
それが、
私が観測している現代社会の特徴の一つだ。
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AI。
SNS。
アルゴリズム。
市場。
情報戦。
この社会は、
思っている以上に
システムで動いている。
なぜSNSは依存を生むのか。
なぜ市場は不安を売るのか。
なぜ真面目な人ほど消耗するのか。
ブログでは書けない観測記録を、
地下通信として配信しています。
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観測者K
社会を感情ではなく、
構造として観測中。