怒りが売れる。
不安が売れる。
承認欲求が売れる。
現代社会を観察していると、
そんな場面をよく見る。
少し不思議だ。
本来、
感情は個人的なものだった。
嬉しい。
悲しい。
悔しい。
安心する。
そうした感情は、
人生の一部だった。
しかし今は違う。
感情そのものが市場になっている。
私はそう感じることがある。
例えばSNS。
怒っている投稿が伸びる。
不安を煽る投稿が伸びる。
対立する投稿が伸びる。
なぜだろう。
反応が増えるからだ。
コメント。
シェア。
議論。
滞在時間。
全部増える。
市場から見れば理想的だ。
感情が動くほど、
数字が動く。
数字が動くほど、
利益が生まれる。
だから感情は価値になる。
ここが重要だ。
例えばニュース。
冷静な情報より、
不安な情報の方が見られやすい。
危機。
事故。
炎上。
不祥事。
人間の脳は、
危険情報に反応するようにできている。
だからクリックされる。
だから拡散される。
だから利益になる。
私は団地を歩きながら思う。
昔にも感情はあった。
怒りも。
不安も。
嫉妬も。
しかし今は違う。
感情がリアルタイムで流通している。
SNSを開けば、
世界中の感情が流れてくる。
誰かの怒り。
誰かの不安。
誰かの承認欲求。
誰かの成功。
誰かの敗北。
それらが商品として並んでいる。
少し奇妙な光景だ。
面白いことに、
市場は感情を落ち着かせるより、
動かす方が利益になる。
安心すると止まる。
満足すると買わない。
不安になると動く。
焦ると学ぶ。
比較すると消費する。
だから感情は循環する。
私は最近、
SNSを見る時に考える。
この感情は誰のものだろう。
本当に私の感情だろうか。
それとも、
誰かが作った感情だろうか。
その視点を持つだけで、
少し距離が取れる。
現代社会では、
情報だけではなく、
感情も流通している。
そして市場は、
感情を価値へ変換している。
だから疲れる。
だから不安になる。
だから比較が終わらない。
感情が市場価値になる。
それは、
現代社会を理解する上で、
かなり重要な構造なのかもしれない。
━━━━━━━━━━━━━━
▼ システム観測通信
━━━━━━━━━━━━━━
AI。
SNS。
アルゴリズム。
市場。
情報戦。
この社会は、
思っている以上に
システムで動いている。
なぜSNSは依存を生むのか。
なぜ市場は不安を売るのか。
なぜ真面目な人ほど消耗するのか。
ブログでは書けない観測記録を、
地下通信として配信しています。
▼ システム観測通信(無料)
観測者K
社会を感情ではなく、
構造として観測中。