もう14年も前になりますが
和太鼓教室を始めたばかりの頃
よく若いメンバーに訊かれたものです。
内田さんって仕事とかやってるんすか?
どうやら彼らは和太鼓教室が
私の本業だと思っていたようです。
「内田さんって仕事とかやってるんすか?」
「うん……、まあ……、一応……」
「どんな仕事っすか?」
今でも私の仕事は説明が難しいのですが
その頃は今以上に説明が難しくて大変でした。
私が返答に困っていると、
「やっぱ肉体労働系っすか?」
「うん、まあ、どちらかというと、そうかな……。
立ち仕事だし……」
「じゃあ、ガードマンとか、そんな感じっすかね?」
「うん、まあ、そんな感じ……」
今でも私の仕事は説明が難しく
初対面の人に仕事を訊かれると
最近では「フリーター!」と答えるようにしています。
私の両親ですら
いまだに私の仕事を理解していません。
私の母は、友人や知人、近所の人たちに
「うちの息子はコーティングの仕事をしている」
と言っています。
私はチャキチャキの文系出身者ですが
恐らく母は私が何かの表面加工をしている
技術職(エンジニア)だと思っているのでしょう。