ディスカウント・フレーズ | SYP友の会

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ご想像通りというか、ご想像以上に更新は不定期です。                                 ちょっとした暇つぶしにお読みいただければ嬉しいです。


以前、塾や予備校で中学生や
高校生を教えているときもそうでしたが、
社員研修をしている今でさえ
思わず「もったいない!」と叫んでしまいたくなるような
「前置き」に出くわすことがよくあります。


それが「ディスカウント・フレーズ」です。

その後の発言内容だけでなく
発言者自身までも安っぽくしてしまう言葉です。


これは完全に口癖になっていますので
発言者本人は全く気づいていないようです。


心当たりのある方は、ぜひ直してください。
その人自身の印象がガラッと大きく変わります。


以下は拙書「ちょっとした言葉グセ~」
P.64~65の内容を引用したものです。


ちょっとした言葉グセを直すだけで、あなたの人生は変えられる!/東洋経済新報社


後の発言が色あせてしまう言葉

 外国人が違和感を覚える日本語表現の代表的なものに、
贈り物をするときの常套句「つまらないものですが……」があります。
 もちろん、これは日本人の美徳でもある謙遜の意味で

発している言葉なのですが、外国人からすると

「何で、そんなマイナスの前置きをするのだろう」と
疑問に感じてしまうそうです。
 同じように発言者本人には謙遜の意図があるのでしょうが、
研修をしていると、同じ日本人同士でありながら
違和感を覚えてしまう表現に出くわすことがあります。
 こんな前置きをしてから発言する人がいるのです。
「まったくオリジナリティーのない発想ですが……」
「こんなこと言ったらバカだと思われてしまうかもしれませんが……」
 こんな前置きをしていると、自信のなさばかりが目立ってしまいます。
そして何より、その後の発言が色あせてしまいます。
 その他にも、私の質問に答えるとき、こんな前置きから始まる人がいます。
「たぶん違うと思いますが……」 
「間違っているかも知れませんが……」
 答える前から防衛線をはるような前置きを聞くと、

研修講師としては何だかガッカリしてしまいます。
 
そのときの心理状態が発言の冒頭にあらわれます。
 特に若い人を中心に、経験の浅い人、自信のない人、

失敗を極度に恐れている人、他人の目を気にする人、

その場に緊張感や恐怖心や違和感のある人、

コンプレックスが強い人は、

冒頭部分の発言には細心の注意を払う必要があります。
「多分、うまくいかないと思いますが……」
「他にもっとよい方法があるとは思いますが……」
「どのみち箸にも棒にもかからないと思いますが……」
 すべて謙遜や自己防衛を目的として発している言葉だと思います。

しかし、それが皮肉なことに、その後の発言の価値を

著しく下げるという結果を

自分自身の言葉が創り出してしまっているのです。


Point:冒頭の言葉が発言全体の重みを大きく左右する


 

以下、弊社研修内容のご案内です。


弊社研修の原点は「コミュニケーション研修」です。

弊社のクライアント様には超おなじみの
集合研修3回+個人セッション3回のプログラムです。


ここでは「SYP傾聴」を中心に
聴くことの大切さを学んでいただきます。


一方で「効果的な伝え方」に関する研修が
「SYP式 プレゼンテーション研修」になります。


大勢の前で行うプレゼンテーションより
むしろ日々の報連相や電話でのコミュニケーション
さらには会議やミーティングにおいて
「どう伝えれば効果的なのか」に焦点を当て、
より確実に、そして手短に伝える手法を学んでいただきます


そして何よりSYP式プレゼンテーション研修では
「伝え方の技術」の習得にくわえ、
もうひとつの大きな目的が隠れています。


受講者それぞれの層に合った意識改革です。


「SYP式 プレゼンテーション研修」は、

目に見える劇的な変化を実感できる研修です。